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愛と哲学の小部屋
ワンマンショーの〈敷居〉を考える
「この曲かっこよくなーい?」とご機嫌で登場したミッチー。自分の曲は最先端の流行りってわけじゃない、好きな音楽だけをずーっとやり続けている。そんなことを語ったあと、ワンマンショーの「敷居」の話が出た。
「ちょ〜っと性格が曲がってまして、あまり敷居を下げない」「でもこうしてやっと会いに来てくれた、初心者ベイベーたちと愛し愛されるんです」
そういえばこの前にはこんなC&Rがあった。
「2階ベイベー!わかってますかー!」\わかってまーす!/「どんなライブだよ。」
この文脈に関連して(あいまい)、NHKファイナルがソールドアウトありがとう!の話では
「(編集でどこ使ってもいいように)こういう『なんとかですかー!』っていっぱいやるからね!」「『及川光博ってまだ歌ってんの?ハハッ』っていう人たちに、3,500人で見せつけてやりましょう!」
今年まさにその敷居を越えたばかりの私にとっては考えさせられる話だった。確かにワンマンショーの情報にアクセスしやすかったかといえばそうでもなく、でも何年も前から友達がファンであることは知っていた。
そして今…。初心者な私も、その「ハハッ」って言ってる層(いるとしたら)は完全スルーでよくて、でもわかってくれそうな人とは猛烈に分かち合いたい!という気持ち。
①本に書いてあった一節「言葉を信じず言葉を尽くす」。ミッチーなりの解釈は?
「言葉って、操る人次第。スマホだって、パソンコ*1だって、マジンガーZだって。」
操る人次第、に続いての〈悪意〉についての語りは、回答そのものよりも及川さんの考えが象徴的に現れた部分ではないだろうか。
「悪意というか、世界をキラキラさせないパワーとは、戦いたくなっちゃう。だから遠ざける。(ベイベーたちも)無理して戦うなよ?やつら強いから。なんたって、願いが〈人の不幸〉だから。ミッチーは、逃げる。戦うと勝ちたくなっちゃうから。負けなければいいんだよ。」
少々飛躍したところで、質問の答え「愛されることより、まず愛す」で締める。
②15歳のとき「ペンフレンド」の「十代の君に言えることは、『大丈夫、時間は過ぎてゆく。』」に救われました。30代の今、言葉をかけるとしたら?
以下◯◯はベイベーさんのお名前。ゆっくり語りかける口調で、
「◯◯?、30代の◯◯。聞いてください。『大丈夫、時間は過ぎてゆく。』」
③PURPLE DIAMONDツアーも終盤。これまでのトラブル、思い出、エピソードは?
ツアー終盤になるとこんな愛哲もあるんですね。
- 思い出深いのは大阪で大腿四頭筋?大体なんとか筋(気に入ってるのか大阪に引き続きこの表現)とお尻を触ってもらったときのベイベーのリアクション「かたーーい!」
- 八王子ベイベーたちとの平成最後のライブ
そしてやっぱり出てきたのが
- ダイヤモンドヒップ
「ミッチーの輝くヒップ、つまりダイヤモンドヒップを披露するツアーでした!」
④すぐ謝ってしまう友人がいて、本来は能力が高いのにもどかしい。どう伝えたらいい?
回答に入る前に、最近気になるという〈気持ちのこもっていない挨拶〉に触れる。
「いるいる、最近だと『サーセン』。頭を下げるのも腰からじゃなくて首だけ」言いつつひょこっと首だけで謝る真似。
回答としては「とにかく癖になってるよって言うしかないよね」「でもありがとうは口癖のように言ったほうがいいよ」
個人的に感動したのが、「居酒屋とかでも『ありがとう』って言うようにしている」こと、さらに関連して明かされた札幌での全体打ち上げのエピソード!
45人の大宴会で2〜3人の店員さんがつきっきりで一生懸命注文をとってくれるものの、てんでバラバラでまとまらず話に夢中で気づかない人も…そんなときミッチーは大きな声で
「はいレモンサワー(の人)!って言っちゃう」のだそう。
「鬱陶しいと思う人もいるかもしれないけど、人として恥ずかしくないように行動したい。」
あーーーもーーーこういうとこ好き!私は飲み会の幹事をやることが比較的多いので注文まとめたくなるのですが、こんな気遣いを主賓がやってくれたら主賓のことを1000倍好きになるでしょう。主賓、もとから好きだから1億倍にインフレするけど。
なお札幌打ち上げの話についてはその後、再登場した理枝さんとのやりとり「さっき楽屋でずっと反省してたんです、なんで二次会誘わなかったんだろうって。令和イチ反省してた〜」「始まったばっかじゃん!」で爆笑が起こる。
⑤もうすぐ「引っ越し大名」公開。引っ越しと絡めて、お部屋選びのポイントは?
ベイベーさんが「お部屋選びのポイント」の例として挙げてたのが超秀逸で笑いました。
「日当たり。要らなさそ〜。
風通し。窓、開けなさそ〜。
交通の便。関係なさそ〜。」
ミッチーもウケてた。回答は「水だね。水回り。シャワーの強さとか…」
この愛哲、理枝さんがLINEに「引っ越し大名」の殿の写真を貼り付けてきて「綺麗な煮玉子」って言った話、一番笑ったかもしれない。月代のちょんまげ頭のことか…!「すんげーつるんとしてるからね!」。結果、帰りにキヨスクで煮玉子を買い求めるベイベーさんがTLに続出したのであった。
そして、やっぱり人を観察しているんだな、そして形態模写が得意なんだな、と思ったのが、理枝さんとのトークで突然飛び出した相槌「わかる〜、それな」。カウンターで一人で飲んでいて女子会のテーブルから聞こえてきた用例を採取したらしく、覚えたてで面白いのか何回も「それな」言ってた。うう、確かにここ2、3年私も「それな」って言っちゃうようになったかもな…。
理枝さんはミッチーに「一人で飲まないでください」ですって。
*
死んでもいい
あーっ!大阪で聴いた、「次は『死んでもいい』だよ〜」のイントロだ!あわててポンポンを出す。後輩には、事前に友達と私で「ミッチーがポンポンのジェスチャーしたり『振るもの出して』って言ってくれたり、最悪、前のベイベーさんが屈んでなんか取り出すからわかる」とレクチャーしてあった*2。楽しんでくれるといいな…!と2階に思いを馳せる。
「生涯絶好調」で溜めてメガネを外す及川さん。メガネを外してもかっこいいです!!(しってた)(本日2回目)
今夜、桃色クラブで。
ダンサーさんが階段から降りてくる。札幌から引き続きの新お衣装(ベリーピンクのキラキラキャミとホットパンツ)。さっちんの曲線美(いま必死に理性で上品に言った、はあはあ)に目を奪われてしばらくミッチーを見るのを忘れる。
セリフは若干うろ覚え。
「きれいな髪(だったと記憶したけど「髪きれいだね」だったかも)」
「うなじ見せて?」
「美容師さんごっこしよう」
「シャンプーします」
アハハン♪は
「うなじ♪」
だった。しかも2回言ってたと思う。強いメッセージを感じますね(真顔)。
炎上!バーニング・ラブ
「死んでもいい」で予感したとおりのイントロが流れる!真っ赤に燃えるステージ、大興奮の客席。私と友達、イントロで踊りながら「やった〜!」
さあ「バイク飛ばすぜ…」はどうなる!?と注目していると、理枝さんが上手側にやってきて、ミッチーをちらっと振り返って指でカモン!からの
2人でギュンギュン!!何?タンデムなの!?
理枝さん男前すぎるし、てかそのバイク謎構造だし前見たより明らかに2人の距離近いし、ちょっとエロティックなことも考えなくはなかったです。
「張り裂けそうな胸の高鳴りよ」で桃色シャツの襟をピッと引っ張り、ジャストタイミングではだけさせる。
アンコール
ミッチーコールは通常バージョン。
ココロノヤミ
はじめちゃんのソプラノサックスは「歌う」というより、気づいたら隣にいて、背中を撫でてくれているような、相槌をうってくれているような、そんな音色。アウトロでうつむく光博さんの髪を風が揺らす。光の中で両手を広げてゆっくりとハグ。さらに、愛おしそうに遠隔ハグをしてくれた。
メロディアス
ゆうこりんが歯を見せてニッコニコで踊っていて、可愛すぎてまた一瞬ミッチーを見るのを忘れる。
この曲ならではの、ふんわりとした光博さんの笑顔。愛や幸福そのものを感じさせていつも胸が詰まるんだ。トリートメントしてもらった…ので、今週さらに踊りこんできたAメロ2番、踊れませんでした。
CRAZY A GO GO!!
「オン・ギターあらケン!」\え〜!/からのロック先輩降臨。
あらケンasロック先輩にどちゃくそ煽られ、テンションが振り切れる。
「ファンキーですか!」\ファンキーでーーーす!/
曲の途中、うおりゃ、とばかりに白シャツの袖をまくるミッチー。「バラ色」のときゆったりした腕まくりともぜんぜん違う。
クレイジーは完全にあらケンからバトン渡された感あって、ミッチーは眉根を寄せて男の顔だった。(18禁的なニュアンスだけど)終始手綱を緩めず攻めまくる感じ、メロディアスの顔どこいった。もーーー好き!!
ステージに片手をついて、結構長いあいだ立ち上がれない。パンチラのあれ「愛してまーす!」*3やりますか!?第2部のこの盛り上がりはトリプルアンコールもあるのかと思ったけど、悟った。ない。これはない。出し切った、やりきった、そして私たちも。
マイクを客席に向けてテンポよく「ラブ!」\ラブ!/の初めて体験するC&R。ヘドバンで汗シャワーを最前ベイベーに浴びせる。魂をもった散水栓。
Don't forget meが流れ、少し溜めてからゆったりとレヴェランス。キメのぴょんぴょん!の手がペンギンでかわいい。
「両手を広げて〜遠隔〜ハグ!」(ぎゅっ♡)「耳出して?」
いつもはキスだったのだけど
「かぷっ」
でした。擬音でなくまんま平仮名で。
御暇します、と言ってはけて行くその背中で
「うなじ♪」
と言い残して袖に消えたミッチー、自由すぎる。
インタビューwith初心者ベイベー
手首2セットになっていたのだけど結果、貸せたのでよかった!(最初に買ったほうすごい剥げてるね…)
楽しかったねぇと静岡駅まで3人で歩いていると後輩が「セトリ、どこかに上がりますかね…」とつぶやくので、私、張り切ってまとめてしまいました(前掲)。そこでも書きましたが彼女はホーン隊経験が私より長くてバンドにも造形が深く、もともと推しもいる子です。
以下、おもしろかった感想をまとめました(掲載許可ありがとう!)
チエホフのこと
「最初はマネージャーさんかと思った。執事なのに、マイクスタンドの運び方とか分かってるなって思った」(私、さすがだな見てるとこが違う!と思いました)
その名のとおり「ワンマンショー」であること
「見る対象が(基本的には)ミッチー1人しかいない、だから集中できる」
「普段は、私が推しを見てる間に他のメンバーが何かやってて『あーそれ見たかった』ってなることもあるし、逆もあります。他のメンバーを見てる間に推しがこっち見てた、とか」
「死んでもいい」を踊ってみて
「楽しかった!他の曲も楽しかったけど、それも踊れたらもっと楽しかったと思います。でも振り付けは難しすぎないですよね」
気づけば呼んでいる「ミッチー」
「ミッチー!って言いたくなる、気づいたらミッチー!って口から出てたんですよね。誰に言われたわけでもないのに」
感想聞けて、最高でした。初ワンマンの日に、友達がニッコニコで話を聞いてくれた気持ち、今ならよくわかります。〈敷居〉を越えてくれた初心者ベイベーのことを、ミッチーは絶対置き去りにしないんだ。
来年もお誘いOKとのこと、いつか連番できたらなと思います。
*1:最近、「怪傑ミッチーのうた」の歌詞で、みんながパソンコって書いてる意味ようやくわかりました
*2:私は初ワンマンのとき、前のベイベーさんが一斉に屈んだことでなんとか察しました
*3:ベイベーさんには周知のことですが「パンチドランク・ラブ」(2016年)に出てきた、疲れてへたりこんだミッチーに「愛してまーす!」と声をかけるとミッチーが復活する「新しい遊び」