完全に猫なのさ

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及川光博ワンマンショーツア2019 PURPLE DIAMOND「エド☆ムラサキ」(9/8 WOWOW放送)感想

待ちに待った放映でした。ものすごくよかった〜!!

PURPLE DIAMONDの電飾が瞬き、紫のキラキラスパンコール(当然のごとくクロスフィルターあり)をまとったミッチーが登場したとき、なんとも言えない高揚感に包まれた。あのキラキラのこと、初ワンマンの日に「今年目に入れたもので一番輝度が高い(物理)」って思ったんだけど、その印象はやっぱり間違ってなかったなぁ。

 

放送前は楽しみであると同時に何か不安で、こんなことも言っていた。

でも実際に放送されて、その録画が気合のDR画質で自宅のHDDに収められた今、こんな最高のショーが一般的なご家庭の*1テレビで観られるなんて!という喜びの気持ちでいっぱいです!!やったぜ!

 

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当日は友達2人と「みなとみらいのホテルでリアタイお泊まり会」という狂った大人の遊びをしました。これは別に書きます!

 

なお、このツアーが刺さったことについては、もうこれしか言えない。

 

 

 

(以下、放送内容に触れています。ネタバレしてます)

 

 

 

放送セットリスト

第1部

  • ダンディ・ダンディ
  • 紅のマスカレード
  • S.D.R.
  • (MC) ※30分超→ジャスト7分に大幅カット
  • 今夜はファンタスティック!!
  • きれいな嘘
  • Lazy
  • カット▶Diamonds Are Girl's Best Friend
  • カット▶ズキズキ
  • 初愛
  • Wish
  • 三日月姫
  • Shinin' Star

第2部

  • カット▶(愛と哲学の小部屋)
  • 死んでもいい
  • 今夜、桃色クラブで。
  • 炎上!バーニング・ラブ

アンコール

  • ココロノヤミ
  • カット▶メロディア
  • CRAZY A GO GO !!
  • カット▶バラ色の人生

 

カメラワークと編集にスタオベ!

超好きでした!爆裂によかった!!リアタイ時、後述するLazyのあとで私はノーベル賞あげたい」って口走りました。

私が映像作品をしっかり通しで見たことがあるのは2012年(銀河伝説)〜2018年(BEAT&ROSES)の7年分のみです。それ以上前のものをさかのぼって通しで観たことはまだないし、WOWOW版を見たのは2018年ビートロだけで、それは重々承知であえて言わせてくれ!こんなの初めて!!

特徴的だったのは

  • 袖カメラの多用(下手・上手)
  • フェードイン・フェードアウトの多用
  • キメている演者をがっつり抜く

じゃないかと思います。カット割りも細かめだったり、ステージ袖上方?のクレーンカメラもダイナミックだったり、客席の撮り方も、なんかもう全部好き!私は光博歌合戦(2015年)のカメラワークが大好きなので、その好みも関係あるのかも。

あと「だし。」のステージ階段カメラ(真後ろからミッチーの背中)が大好物で、放送前は今回もあれがあるといいなと思ってたけど、いやもう十分です!

 

特に「キメている演者をがっつり抜く」に関しては本当に好みでした。ドラムやブラスのキメを、短いカットが小気味よく抜いてくれて、これぞ、ブラスのキメにぎゅっと掴まれる〜♪です。

そして一番はバンマス龍ちゃん!!私はこれまでの映像作品での龍ちゃんの印象をめっちゃ大胆にまとめると「海老反りでメチャクチャ踊りながら弾くキーボードのお兄さん」でした。いや、その上でミスタッチをしないからすごい、ということをミッチーはコメンタリーで繰り返し述べているわけですが…。でも今回の龍ちゃん、グリッサンドトリル、言ってしまえばテクってるタイミングで何度も手元が華々しく抜かれて、とってもクールでした。

 

おめかしS.D.R.という至福

カメラワークの特徴が出ていて映像として最高だった曲としてS.D.R.Lazyを挙げたいのですが、ここではS.D.R.について。

初めてワンマンに行った日、友達から「これが3曲目というのは珍しい」と聞いてはいたけれど、今ツアーのS.D.R.を改めて映像で観ることで、「いつもとの違い」が浮き彫りに。

私が今まで見たもの(例:パンチラ)では最終盤でやっていたから、ミッチーはシャツ1枚だったり、ダンサーさんもツアTにミニボトムとかで軽装だった。でも今回はほぼ冒頭なので、ミッチーを筆頭にステージ上にいる人達の装いが最もドレッシーなのである。ひるがえるスパンコールのジャケット、ロングドレスの裾。ああもうゴージャスすぎて鼻血が出そう。

 

言うなればS.D.R.って

「最高の俺たちで最高のセックスしようぜ」

って歌だと思うんです*2。大切なのは情熱だけじゃなくて、密なコミュニケーション、そして信頼と尊敬。「俺が最高」だけでも「君が最高」だけでもダメで、俺たちならできる!って信じているところがいいのです(個人的解釈)

そのメッセージを、今ツアーは特にミッチーと理枝さんのバディ感で表現していて、その象徴が例のシンメターン!だからカメラワークも奥のミッチーから理枝さんにフォーカスインしたり、「袖カメラで2人を重ねる」の多用でその意図を汲み取っていた気がする。映像ではいっそう「2人のレビュー」感が炸裂していてて最高でした!(まあシンメターンは欲を言えば正面からも見たかったけどぉぉぉ!!!)

この曲を1994年*3、20代半ばで書き上げている及川さんは本当に天才…。

 

いくつかの曲について鑑賞時のメモ

これ私、生で観ていたはずなのになぁ〜なんでこんなに新鮮な感想になってるんだろ…。(忘れすぎてる僕?)

 

紅のマスカレード
5分46秒 「耳たぶを噛む〜」、わたしこれ「カプッ」だと思ってたけど、これは「ガリィッ!」いってますね、噛みちぎる気?

トランペットソロの前、フッシーに手渡すようなミッチーの手の寄り(指きれい!)からのフェードイン!こういう文脈がわかるの好きだ!

S.D.R.

冒頭から「俺かっこいい」顔を貫いてきて、でも我慢できずについ笑いがこみ上げて「俺かっこいい」って口をついて出てしまうミッチー。かわいいかよ!

 

聞き取れなかった振り付け、やっとわかりました。
踊りますっ(前屈みで右にステップ)
踊りますっ(前屈みで左にステップ)

パーティーピーポー(頭上でワチャワチャ)

※4回目だけパーポーピーポー

回してフゥー(いつもの)

 

理枝さんのおみ足。ドレスをたくし上げるのみならず、ややM字に腰を落としながら腿をまさぐる。ああっそんなこと!そんなことを!!してたんですか!!

ゆうこりんのはじける笑顔に泣きそうになる。

はじめちゃんサックスソロがエロすぎる。ていうかロマンスグレーで野口英世っぽい髪型(言い方)+セルフレームの丸メガネに織柄のネクタイにパープルベスト、、サウンド以前にこの見た目誰が考えたの?仕上がりすぎでは??

 

MC

3,500人の歓声を聞かせてみなさい、のくだり。

「3階ベイベー、しっかり答えてね?相思相愛ですか?」\相思相愛でーーす!/
このとき舞台上からカメラが引きで客席全体を捉えていて、2階ベイベー、1階ベイベーが拍手するところ!ここ!ここだよ!これ撮ってくれたのが嬉しかった!!

 

Lazy
S.D.R.と並んでやばかった曲。あまりにびっくりして圧倒されて、この曲の間、3人とも箸もグラスも持てず。人が変わったようなカメラワーク。「えっ???」「うそでしょ?」みたいなことばかり口走り、私はずっと両手で口を覆ったり頭を抱えたりしていた。(友達に「久しぶりに(私を)見たらすごい髪乱れてるね」とびっくりされるほど頭触ってた)

あえて顔を映さない腰回りや手元のアップ不安定なフォーカス小刻みなパン。あえてのブレもあったりして、まともに像を結んでるシーンが本当に少ない!!抽象! 見えないからエロいのだ。カメラも歌詞世界を表現する1パートみたいだった。

マイクスタンド!ちょ、その撫でかた、貴方まさか、そんなことしてたの!?

理枝さんの手、理枝さんの御髪、理枝さんの、舌!!!!!!!

そして、最後のれいじーれいじーは、〈口元〉のソフトフォーカス、、、お顔じゃないんだよ!天才なの!?

 

Wish
最後のWish my loveのハモリ。理枝さんへ、ミッチーが後ろ姿で指差し。そして上手のカメラが、ミッチーごしに理枝さんの微笑みを抜く。「行こう!」にアイコンタクトで応える理枝さん。この間、ミッチーのお顔はまったく映らない。でも、後ろ姿の指差しのビシッという動きで、そしてそれを受け取った理枝さんの表情で、2人の間に通い合う気持ちが十分に伝わるんだ。信頼しあう、通じ合うことの尊さ。

あとこのとき、袖の暗がりにチエホフの満面の笑みが映り込んでいるのも泣けます。


三日月姫
ミッチーのヒールを抜いてくれてありがとうございます!

龍ちゃんのトリル抜いてくれてありがとうございます!

 

Shinin' Star

「神様お願い」でダンサー両手合わせ抜いてくれてありがとうございます!!!

懐から取り出したラブを、見つめて、1回しっかりにぎってから投げる!うわぁ!!


死んでもいい
上手からサックス吹き鳴らしてウキウキステップでダンサー迎えに行くはじめちゃん優勝(メモ:1時間2分40秒)。

えーそれでは聞いてください↓

さっちんとゆうこりんのスタージャンプ映ってない!!!!!あんなに揃ってたのにィィ!!!!!!

なお、2部のダンサーさんお衣装で私の中の中学生男子が鼻血大洪水でした。さっちん…(倒)。

 

今夜、桃色クラブで。
お仕置き大好き僕ミッチー♪、客席のザワつきが映像でも伝わったので笑いました。

 

炎上!バーニング・ラブ
FUNK A LA MODEの曲、このときのツアーではダンサーさんが登場していなかった。サビの腕筋のとき、ミッチーと理枝さんは脚を踏み鳴らすようなイメージだったけれど、今回から登場したダンサーさんは…腰を…左右に振るんですね(鼻血)。

あとバイクの理枝さんが5億倍くらいかっこよくて死ぬかとおもいました。結婚してください。


 

炎上バーニングは大好きでファイナルもこれで嬉しかったんだけど、そのあとしばらく、「ミスアバ…………(しょぼん)」という気持ちもあったりした(わがまま)。

でも、WOWOWの番組として1部2部ひと続きのショーを観ると、やはりバランスが素晴らしい!ミスアバだとだいぶ可愛いもんね。休憩もないから、Wish→三日月姫→しゃいにん→死んでも→桃色クラブ→炎上が1つの大きなクレッシェンドのようだった。CRAZYで終わったのも納得感がありました。バラ色は円盤に期待です!

 

映像としてあまりにも完璧すぎて、この空間にいたことがやっぱり信じられないような気もしますね。本当に夢の空間そのものでした。あらためてPURPLE DIAMONDツアーにありがとう。

 

 

*1:2019/6/9福岡MC「一般的なご家庭のカレー」

*2:ご本人は2015年のインタビューで「形ばっかりの色男ですよ。要は、『俺ってセックスがうまいんだぜ』って自分で言ってる大馬鹿野郎っていう(笑)…」と答えているのですが(出典:笹川清彦・棚橋和博『ミッチーcast』ジョイフルタウン、2015年:P37)

*3:これも出典は『ミッチーcast』で2006年のインタビュー(P344)