完全に猫なのさ

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「グランメゾン東京」第4話感想/いつのまにかサスペンスドラマになっていた件

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第4話の副題はモンブランアマファソン」。前回の予告で見た瓶人さんの「くりっ♪」に影響されて、比沙家の「焼まろん」をぽくぽく食べながら見ました。

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本当は「焼まろん」とは別に、とっておきのHUGO&VICTORのマロングラッセを物語のカタルシスとともに頬張る予定だったのですが

展開がジェットコースター過ぎてそれどころじゃなかった。食べそびれて今に至る。

 

今回はシェフとスーシェフの物語は一歩引いて、「お店を支える人材」がテーマだったように思います!

以下、ネタバレです。

 

 

 

部門シェフ・柿谷への違和感は…

前述の次回予告にしれっといた部門シェフ・柿谷光(大貫勇輔)。先週から「誰???」とざわついていましたが、今回も序盤で、サラリと字幕で紹介されるのみ。あんなに胸アツな展開を繰り返して1人ずつ仲間を増やしていったドラマにしては、なんか腑に落ちない。これは尺の関係で端折ったりしたのかな?と思いましたが…

結論から言うと、彼はgakuのオーナー・江藤のスパイでした!!!大切なプレオープンを台無しにすべく、任されていたウニの一皿を放棄してドロン(死語)というテロを仕掛けてきたのです。

柿谷、お前…!

 

ということで柿谷への違和感にはアッサリ説明がついてしまったのですが、それにしても手塚とおる演じる江藤、いっそ清々しいほどの悪役で最高ですね。これぞ日曜劇場、そうこなくっちゃ。

ジビエコンクールの不正で心を痛めた丹後シェフがまじまじのまじでかわいそうです。

「あの店、若い女をホテルから引き抜いてパティシエにしようとしてるらしいですわ」

「なんでそんなに詳しいんですか、あの店のこと」

うん、スパイがいるからだね(突っ伏す)。「もう卑怯な真似はしないでいただきたい」と訴える丹後さんが不憫でしかたないよ。もう丹後さんグランメゾン東京においでよ(1週間ぶり2回目)。

  

萌絵と祥平の心のゆらぎ

グランメゾン東京の仲間集め、今回ターゲットになったのは、ホテルで祥平(玉森裕太)の部下として働く萌絵(吉谷彩子)でした。「誘いたいやつがいる」とビュッフェを訪ねておきながらスルーされ、激おこの祥平。なんかこのドラマ始まってから、玉森さんが美しい顔で怒っているシーンばかり見ている気がする!

 

しかし祥平は、柿谷のトンズラ(死語)により大ピンチに陥ったプレオープンを救うことになります。「尾花さんは俺を必要としてないでしょう」と客席で拗ねる渋る祥平を、「だったら見せつけてやれよ!お前が必要だってことを」と焚きつける京野。京野さん、マジで祥平専門の煽り担当だな。

しかし、ここから私はまた泣いたわけです。自分じゃなく萌絵を必要とされてプライドが傷ついたはずの祥平が、ブチ切れながら雲丹の殻を握りしめてハサミを立てている。セリフが少ないキャラクターだからこそ、やっぱり表情の演技に説得感がある!

「雲丹のグラティネ」…殻つきの雲丹を使った一皿は、エスコフィユで惨事を起こした因縁のメニューを彷彿させます。

 

下処理を終えたバックヤードに、瓶人「失礼します☆こちら、雲丹のグラティネです」とその一皿を持ってくる(料理人自らもサーブするという設定が生きてる!)。そこでやっと、少しだけ表情をゆるめる祥平。本当は招待客だったのに、まさかこんなところでサーブされるなんてね、昔、つらい思いをともにした元同僚の瓶人にね…泣。

その味に思わず笑みをこぼしたところに、瓶人がいたずらっぽい表情で「祥平♪」と声をかけ、拳を掲げてくる。そしてグータッチ…!泣いたよ…!!

(もちろん瓶人さんの台詞の☆だの♪だのは勝手に補完している)

 

一方で萌絵は、そんな祥平と、グランメゾン東京の面々、つまり大人たちの真剣勝負に触れ、考えを改めてゆきます。世界的な料理通のリンダ(冨永愛)に自らサーブする役を任された萌絵は、丁寧な批評を受け(これはホテルのビュッフェでは絶対に得られない)、そして自身のアイデンティティともいえるデザートの「見た目」を称賛される。

序盤に今どき&生意気なキャラクターが大炸裂していたからこそ、閉店後、非礼を詫び「この店で働かせてください」と涙ながらに訴える姿には泣かされました(今見返しても泣いてる)。祥平と同じように、後半の萌絵もすごくセリフが少ないので表情の演技がとてもよかった…!玉森さん&吉谷さんにスタオベです!!

 

祥平を見送りながら「尾花が言ってたよ、キッシュが断然うまくなったって」と伝える祥平捕獲担当・京野。そうなんだよね、ホテルで祥平をスルーして萌絵をスカウトしたシーン、最初に引きで映ったのは、キッシュをもぐもぐしながら【天を仰ぐ】=「おいしいと認める」尾花だったのです。…祥平、もはやグラグラメゾンで陥落寸前!待ってるよ〜〜!!

 

みんなをつなぐコミュ力おばけ・瓶人さん

そして遅くなりましたが我らが瓶人さん。今までの家庭的で親しみやすいコックコートから、パリッと白い、都会的なコックコートにお召し替え…!かっこいいよぉぉぉ(うずくまる)。

今回、一気に増えたお店のメンバーの間で、瓶人さんは潤滑油的な役割を果たしているとわかりました。誰に対しても積極的に声かけ&気配りをして(例:萌絵ちゃん、リラ~ックス)、もうあれだなコミュ力おばけだな。あといっこいいですか、序盤の話し合いのシーン、なんでお手々を両方テーブルに伸ばしてるんです????中の人50歳なのに?かわいすぎやろ??

どこまでアドリブかわかりませんが、今週も仏語のセリフ「D'accord.(了解)」「Oh là、 là !(あらまあ)」などがチャーミングでしたね!

※仏語の知識ゼロゆえ耳で聞いて意味とあわせてググったので「多分」です!

 

第1話からさまざまなレストランで出てきた、料理人が一同に唱和する「ウィーシェフ(Oui, chef)!」。中盤では萌絵がイヤイヤながら祥平に「うぃ〜しぇふぅ」と答えたりして面白かったのですが、グランメゾン東京のメンバーが発する「ウィーシェフ!」は爽やかな響きが印象的でした。gakuではもっと熱血っぽいよね。丹後さん慕われてるんだなぁってあれはあれで伝わる…。

 

柿谷の裏切りに対して瓶人の気配りや萌絵の改心がフィーチャーされることで、お店を支えてゆくのは、志を1つにする仲間=人材なのだとうなずける回でした。

 

いつのまにかサスペンスドラマになっていた件

…と感動したのも束の間、下働きの芹田(寛一郎)に江藤・柿谷の魔の手が伸びるエンディング…!ベッタベタな展開やなおい(いいぞもっとやれ)。柿谷と芹田が序盤に雑談していたのと同じコンビニ前ってのがニクいよね。

店の情報を売れと江藤に迫られ、10万円入りの封筒を、芹田は手にとってしまった…!けど…がんばってきて、尾花に認められて自分のナイフも買ったじゃん!!芹田だって大事な仲間で、かけがえのない人材なんだよ!君のことは信じたいよ(泣)。

 

さらに不穏すぎることに、3年前のアレルギー事件、まさか京野が犯人なんて、そんな!?中盤だしミスリードだと信じたいよ、京野さん!!!いやもちろん、第1話のあの事件は大切な伏線で、どこかで犯人がわかるものとは思っていたけれど、こんなにサスペンスっぽい展開がほのめかされるとは思っていなかった。どうしよう!!

 

そして不穏の極めつけは次回予告…美優(朝倉あき)が萌絵をビンタしているではないか。私、第3話の感想

そのうち朝倉あきちゃんが「この泥棒猫!」みたいな古典的なセリフを言い放つんじゃないかと今からドキドキしている(いい意味で)。

と書いているんですけれども、、、ウヒョー来たぜ来たぜ、古典的な三角関係のドロドロが!!もし来週このシーンのセリフが「この泥棒猫!」だったら、誰か私にモンブランをおごってください。