完全に猫なのさ

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物語と現実のあわい/「半沢直樹」のスペシャルメッセージと、リモート恋ダンスのこと

ついに!半沢直樹の放送日が決定した〜〜!!!

 

TLの総意(意訳)→生きてる!!動いてる!!!

あの青いスーツでキメ散らかす渡真利氏が網膜に映った瞬間、思考がシャットダウンした。とまりん新規絵!!!

は〜〜てかいっぱいキャストいるのに3人での告知動画に出てくれてありがとうすぎる。゚(゚´ω`゚)゚。

 

すごく興味深いな〜と思ったのが、この動画、限りなく役に近い状態の演者さんたちがかなりメタっぽく告知してるんですよね。とくに堺さん。

ドラマのキャストが衣装を着て番宣に出ることは珍しくないけれど、いつもはそこまで役を帯びずに喋るよね。この前のブランチでは、堺さんがスツールに座ってる佇まいは完全に素の堺雅人だった(好き)。他にもよく見るのが、ドラマ本編の後の、キャストによるノベライズ本やDVDのプレゼント募集告知(「ご応募はご覧の宛先まで〜!!↓↓」ってやるやつ)。あれもそこまで役じゃないもんね。

でも今回の「スペシャルメッセージ」では、いかにも福澤監督風の(わかんないけど)重厚なライティングの中に登場した堺さん、開口一番の「お待たせ致しました」が完全に半沢でウワーーってなった、てか「お待たせ致しました」って言う時の話し方じゃない。その後の「放送できることになりましたっ!」あたりは素っぽかったけれど、なんていうか完全に半沢自身がじぶんのドラマを宣伝してた。

 

でもやはり、それだけ半沢直樹というドラマは待たれていた。今回のちょっと珍しい告知は、「物語と現実のあわい」を垣間見せる特別な演出でその期待に応えてくれたんだと思います。

そういう意味ではこの動画の渡真利氏は、とまりんといえばとまりんで、ミッチーといえばミッチーだった。「出向になっちゃってもう大変!半沢、一体どうなっちゃうの〜!?」(だいぶ捏造)なウキウキナレーション、適任だよね!

 

 

話飛びますが、この「物語と現実のあわい」は、今やっている「逃げるは恥だが役に立つ」(2016)再放送(ムズキュン特別編)の「リモート恋ダンス」にも言えると思うんです。

 

当時夢中でリアタイしてて、今回久しぶりに見たら全然古びないどころか面白すぎて可愛すぎて窒息しそうになったんですけど、どうしてこんなにもリモート恋ダンスに胸を掴まれるのか。それはやっぱり、リモート映像の挿入によって、過去と現在、物語と現実が溶け合っているからじゃないかなぁと。

2016年の映像には、当時流れたカットだけじゃなくガッキーがメイクさんに髪型を直してもらうオフショット(=ちょい現実)とかも差し込まれている。

一方で2020年のリモート映像では、ガッキーはセミロングになっていて、源さんはお洒落なパーマスタイルに。結婚した真野恵里菜ちゃんは晴天のスペインから、石田ゆり子さんは一緒に暮らす犬&猫(雪ちゃんと、ハニオくんかな?)がうろちょろする中、笑顔で踊っている。みんなの「今の現実」がめちゃくちゃ生っぽく映し出されている。

この指の混ざりもとい映像の混ざりによって、「リモート恋ダンス」は本放送時とはまた違う、物語と現実のあわいを漂う魅力的なコンテンツになっていると思うのです。

 

例えようのない不安を感じ続けてきたこの数か月。エンタメに元気を貰いたいのに、生のステージも新作のドラマもなくて、推しの近況もわからなかったりする。そんな今だから、私たちは「かっこいい・可愛い役の姿」と、「元気な本人の姿」を両方感じられるものにとりわけグッときてしまうのかもしれません。

 

 

ということで半沢直樹の告知の話に戻ると、、あ〜〜ミッチーさん元気でよかった〜〜ということになりますね(いきなり感情がでかい)。そしてドラマの告知に触れたことで、ワンマンショーがないのはとっても辛いけれどこうやって俳優業でも楽しませてもらえるのはありがたいことだなぁ、と改めて思いました…。

 

ミッチーさん、青いスーツで恋ダンス踊ってくれてもいいんですよ…(欲望がでかい)。