完全に猫なのさ

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“生ける壁紙”としてがんばったよ〜『半沢直樹』リモート制作発表会見に参加した話

つ、つ、疲れました…。

半沢直樹』のリモート製作発表に参加したのでその話を書きます。

 

告知から接続テストまで

公式ツイッターからお知らせがあったのが7/7(火)で、それから応募、締切、接続テスト、などと忙しく過ぎました。

使用するものは、本来は会議ツールであるZoom。「約200名と接続して登壇者の背後に投影する」という使い方は、本来の目的とは全く違うわけだし、通信環境もデバイスもバラバラの一般の人たちを集めて実施にこぎつけるまでには、相当な苦労があっただろうなと想像します。当選メールやその後の案内にびっしり書いてあった注意事項からもそのことは伺えます。手探り感はんぱない。

 

あらかじめ、Zoomのプロフィール欄で名前を登録したニックネームに変更して、接続テストに参加。このときはTBSの制作の方と同時間帯にテストする視聴者複数名、という感じで、経験したことのあるZoom会議の雰囲気でした。ここで初めて知らされたのがドレスコード「銀行が舞台ということで、オフィスカジュアルでお願いします」という指定がありました。アッハイ…。

んん〜!オフィスカジュアルか〜!いやもちろん及川さんに出席確認してもらうつもりの装いを考えていたのですが、ここは言うことを聞かねばと当日は微調整しました。

 

前日、雑誌に載っていたオンライン映え特集を読み直してガリ。アイシャドウとかチークをピックアップしておきました。

 

先に顛末を、書いておくと、まあ、あんまりっていうか全然、メイクは意味なかったな笑。という実感です。がんばりましたけどね…!(当社比)。もったいないので使ったものたち(ポイントメイク)を供養。鍛錬は力になるはずだ…

 

 

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 ヘレナのマスカラは瞬発力のいる場面では最の高である*1

 

当日、制作発表開始まで

朝がめちゃ弱く、「休日の午前中」というものがほとんど存在しない人間なのですが、この日は楽しみにしていた京都大学のオンライン公開講義(倫理学)の2回目があって、11時から12時までYouTubeライブ配信で聴講(めっちゃおもしろいです)。

【オンライン公開講義】“立ち止まって、考える” | 京都大学 人社未来形発信ユニット

 

これが12時に終わると間髪入れずに製作発表の受付時間がスタートするので、前夜に買っておいたサンドイッチを食べたり途中で止まってたメイクをしたりしてバタバタと過ごします。ある程度落ち着いたところで本番のURLに接続。わ〜〜〜〜!いっぱい!人がいるぞ!!

スーツをビシっと着た藤森祥平アナウンサーが参加者に向かって挨拶をしてくれて、「ああ今、テレビの世界と接続しているんだなぁ」とぼんやり思う。何より緊張を煽ってくるのが例のテーマ曲。♪ドンドコドコドコドンドコドコドコと腹に響いて胃をダイレクトに刺激…。

私の参加した組ではベイベーさんらしき人、結構いらっしゃるなという印象でした。

ディレクターさんと思しき男性の指示に従って、「画面にびっしり映った女性たちが笑顔でリアクションしてるところ」の収録。やらs…(なんでもない)。この方が「堺さんのコメント」を想定してしゃべってくれたのが、おもしろかったです(ので自然に笑った)。

15分くらい前に、今のうちに飲み物を取りに行ったりトイレに行ったりしておいてね、と案内。この頃くらいにはテーマ曲は止んで無音になっており、当然全員ミュートなので、その静けさでもやはり緊張感が高まりました。

 

制作会見でのミッチーさん

「まもなく開始しますので、席にお戻りください」と案内があり、いよいよ会場にカメラが切り替わります。分割された画面の中で、ミュートだけど拍手をする私達。スピーカービューに固定しようか迷ったけれど、「みんなで見てる感」を味わえるのは今だけだなと思い、ギャラリービューのままで見ていました。以降、リアルタイムというよりはその後のライブ配信アーカイブでの視聴し直しで拾ったミッチーさんの印象です!

(参加中はギャラリービューで小さかったのと精神的に余裕がなかったのと、何より見ながらとっていたiPhoneのメモが飛びました。つらい)

 


『半沢直樹』制作発表会見!!【TBS】

  • 登場から麗しいミッチーさん。当然という感じの投げキッス。指定位置について及川光博さん、このポーズ」と藤森アナに実況されるミッチーさん。お辞儀はもちろん、一人だけ例のお辞儀。なんかここまでワンセット感ありますね!
  • 着席し、長いおみ足をゆったりと組むミッチーさん。なんかこう、脚を組むのにギュワンって擬音をつけたい。
  • スクリーンにびっしり映って手をふる我々を振り返り、「すごい!」って言ってくれる。「声聞きたいよね。みんな元気?(間)あ、そう」と自己完結して笑いを誘う。
  • そして、及川さんの紹介!「裏切りそうで、裏切らない♡半沢大好きっ子・渡真利忍、及川光博です。ン〜マッ(チュッ♡)」ありがとうございますありがとうございます
  • ミッチーとの間のアクリル板を気にして触る堺さんにアイコンタクトを返す。ふたりともかわいいいい。。。これが伏線となり、堺さんが後に「役者同士の距離の近さ」に言及しながらミッチー側のアクリル板にブンッと顔を近づけたとき、すかさずアクリル板にホイっと顔を寄せるミッチーさんが最高でした。
  • 堺さんと顔を寄せ合ったあと、半沢&花とのシーンについて、「それこそさ、イチャイチャラブラブすればいいじゃん」。間髪入れずテリー氏が「電脳雑技集団のご夫婦みたいに」とストーリーにかかわる楽屋ネタをぶっこみ、出演者一同、笑。ナイスアシストでしたね♡

 

<SUKIだった仕草ベスト3>

第3位:左手をスッとメガネに添える

第2位:誰かが話しているとき、必要があればリアクションできるようにマイクを口元に添えている

第1位:膝の上で左手薬指の指輪をさりげなくいじる

アーカイブで37分04秒くらい。萌えが爆発した)

 

書き忘れた。

遠隔ハグ、してくれました。けどセリフなくて、あれはベイベーにしかわからない。アーカイブではカットされて涙…!ミッチーさんありがとうううう!!!

 

 

ミッチーさんについて、その他の所感

入場〜フォトセッションまで、座っているとき以外は、ひとりポージング発表会だったですね。もう、完膚なきまでに、及川光博という振る舞い」のプロ…。何度見ても感嘆を覚えるのです。若手がいるときは盛り上げたりフォローしたりするけれど、今回は歌舞伎組を始め、大御所の方も多かったせいか、ただただかっこよく座っている時間が長かった印象です(座ってるだけでかっこよくてしんだ)。

考えすぎかもだけど、やはり、お客さんと相対できないこの状況で、ミッチーさんはどこか寂しそうにも見えました。「みんな元気〜?」と聞かれてZoomの中の私達はめちゃくちゃ手を振ったけれど、全員がミュート設定。「あ、そう」とまとめてはくれたけれど、「姿は見えているのに黄色い声が返ってこない」独特の寂しさがあったのかもしれません。

あと、、質問、、全体で2つしか読まれなかったですね。。。とまりん宛の質問が1つでも読まれてたらなぁ!と思います。

 

「女性限定」演出について思ったこと

さて。

この企画は、「女性限定」として募集されました。前日にオフィスカジュアルの指定があり、司会による「200人の女性のみなさん*2」という紹介を聞き、あ〜〜なるほどね〜こういう演出がしたかったのね〜と理解はしました。

けれど、やっぱり今の時代、「女性限定」って、どうなんでしょうね。参加できずに残念がっていた男子さんもいらっしゃいました。そういった意味では、参加機会を奪われた男性に対しては男性差別的と言えますが、私はどちらかというと、女性に“華を添える”役割を期待しての演出だったことについて、逆に女性差別的なのでは?と感じました。堺さんも気を遣ってくださり、スクリーンを埋めた我々を見て「花が咲いたみたいですね」とおっしゃってくださいましたが…。実際は女性かどうかわかるかな?レベルの解像度の我々がうごめいていたわけで。。。あと、蓋を開けてみれば「OLさん」風の絵を期待されていたわけですが、全員が働いているとは限らないし年齢だってさまざまだし、ねぇ…。

でもまぁ、ドラマの性質上、仕方ないのかもしれないですね。良妻賢母というキーワードも出てきましたが、製作発表でのやりとりから、元気よく半沢を支える妻の上戸彩さん、追加キャストである元祖”癒やし系”の井川遥さん、フレッシュな今田美桜さんに、そういう役割が求められているんだよなぁと納得はしたところです。

 

ちょっと横道にそれますが、2013年の放送時、ほぼ同時期に放送されていたNHKドラマ「ガラスの家」で、井川遥さんは財務省エリートの妻役を演じていました。

www6.nhk.or.jp

当時の私は、結婚を機に会社を辞めて上京して、家でテレビばっかり見ている人だったのですが、この2つのドラマに出てくる「家にいる美しい妻」像が近いなあとぼんやり思った記憶があります。「半沢直樹」の花ちゃん(上戸彩)は結婚前に花にかかわる仕事をしていたから、半沢家はいつもお花でいっぱい。一方、「ガラスの家」の黎(井川遥)も新しい家族と暮らす家をお花で彩りますが、これは人気フラワーアーティストニコライ・バーグマン氏の指導によるものでした(めっちゃきれいだった)。

横道にそれましたが、当時はどちらのドラマもめちゃくちゃ楽しみましたし、別に「家にいて夫を支えるor尽くす美しい妻」像が古いって言いたいわけではないのです。でも今回ちょっとそれを思い出したりもしたもので、2013年に社会現象を巻き起こした「半沢直樹」の続編が、らしさを失わずに微調整もされて、2020年らしいドラマになっているといいな…なんて思うのは求めすぎでしょうか。

 

さらに横道に逸れますが、「ガラスの家」での黎(井川遥)の禁断の恋の相手は斎藤工さんが演じたのですが、その翌年「昼顔」で上戸彩さんも斎藤工さんと道ならぬ恋に落ちる役に挑戦してるんですよね!すごいぜ。

 

まとめると、我々は一応「女性」として、”生ける壁紙”として役割を全うできたかな、と思います!登壇者の背後で終始うごめいて、参加してる感を出せたのではないでしょうか(え?気持ち悪いって?)

最後の記念撮影、出演者にライトが当たれば当然スクリーンは白んでしまいます。それでも一応、とまりんと一緒に写真に収まれたということで、いい記念になりました☆

(私しかわからないレベルでこの中にいる)

eiga.com

収録が終わったときはすごく疲労を感じて、お腹も減って、その後のライブ配信を見る間は、死んだ魚の目でどん兵衛を啜っていました…。

 

付け焼き刃で学ぼうとしたオンライン映えメイクについては全く意味がありませんでしたが、試したことで得られた知見もあるのでよしとします。とりあえずコンシーラーは新調したい所存。

 

 

それでは今夜、前シリーズの「半沢直樹」総集編後半、楽しみましょう!

 

*1:私の場合だけど下まぶたの仕込みを怠ると夕方にはパンダになります

*2:当選者は不測の事態を考慮して200名以上出しており、実際に映し出されていたのは14✕14で196名