いや〜〜〜笑った笑った…!
このドラマは別にコメディではないと思うんですけど、もうずっと爆笑しっぱなしで、最高でした。芸達者が全力で振り切った演技というのは、何も考えずにエンタメとして楽しめていいですね…。
以下、今週の感想です!実は先日『ロスジェネの逆襲』を再読したので、後半ではちょっとだけ原作を引き合いに出したりしています。
まずはとまりんのターンから☆
(以下、内容に触れています)
ところで弊ブログ、とある条件でググったら検索1位にきてしまうことに気づき血の気が引きました。感想と言ってもとまりんに狂い倒してるだけなので、ひじょうに申し訳ない。とまりんの名前だけでも覚えて帰ってくださいね♡(そんなん最初から知ってるわ)。
尽くしまくる男、とまりん
①智美さんのお店でサシ飲み
これ、ただのイチャイチャラブラブ(by製作発表の及川氏)だったわ。鑑賞しながらのメモには「イチャイチャ」「距離近い」「萌え」「尊い」って書いてた。むしろ他に書くことある????
渡「(前略)あの記事を出すには、フォックスの経営状況報告書を手に入れなければできない。ま、どこで仕入れたのか、見当はつくけど」
半「わかるか?」
渡「(ア・ブ)だろ?」※カッコ内口パク
半「まぁな。」
これは、前シリーズに出てきた、2人と大学同期で白水銀行にいる油山哲也(通称アブ)を指していますね。ここ、けっこう踏み込んだ演出だなぁと思いました。前作を踏まえているしなんせ口パクだから、わからない人がいても仕方ないレベル。
しかし問題はここからですよ。この後のセリフですよ。
渡「俺だって手に入れられたのに。なんでお前*1頼まなかった」
半「バレたらお前の首が飛ぶ」
渡「(グッと息を呑む表情)」
半「親友のお前にそんなこと頼めるか」
渡「半沢く〜ん…」
はああああ!!尊い!!!(机バァン)
なんですか!この!もっと俺を頼ってくれよっていう訴えは!いや、既にさんざっぱら頼られていると思うけど????
そこへ女将の智美さん(井川遥)がやってきて、半沢から贈られた“何か”の御礼を意味深に伝えます。そのとの「え?なになに???」っていうとまりんのキョトン顔な!!!!!!「ちょと!(←手刀つき)アレって、何の話だよ。」半沢のことは全部知っていたいお年頃ォォ!!!!
半「まあちょっとな。いつも世話になってる御礼だから」
渡「ふぅ〜〜ん??で、俺の分は?(両手で頂戴のポーズ)」
半「ないよ。何でお前なんかに(やさしい笑みを浮かべて渡真利をじっと見る)」
渡「もぉ、半沢くん〜」
なんですかこれは????????
半沢さん、“親友に危険なことはさせられない”と語った舌の根も乾かぬうちに「何でお前なんかに」っていじる、なんですかこのイチャコラは????
いちおうここでツッコミを入れておくと、同じく同期のアブ氏にはそんなことさせていいの????
なおこの後の花ちゃんとのシーンで、贈り物は通販サイト「コペルニクス」で海外から取り寄せた、「女子ウケしそうな紅茶」だと判明*2。ここでも花ちゃんは2個のうちのもう1個が誰の手に渡ったのか、半沢を問い詰めます。智美さんへの贈り物をめぐってとまりんと花ちゃんが双方から半沢を問い詰める構図になっていて、なんですかこれは????(2回目)
②聞き取り調査をかわす、ちらとまり
黒崎率いる監視委員会が東京セントラル証券に乗り込んだくだり。「当行でも、半沢と親しい者は聞き取り調査を受けています」と副頭取に説明がなされるなか、笑顔で聞き取りをかわすとまりんがチラリ。同じく、毅然とした表情で聞き取りに対応する苅田も映りましたが、とまりんは生来のコミュ力&調子の良さを発揮して乗り切った模様。相手がファイルを机に叩きつけて威嚇しているというのに眉毛を下げて応対するとまりん、対人スキル高すぎ。ここは、口元のカットは短くて何を言っているかはわからないけれど、勝手にアテレコするなら「またまたぁ〜何をおっしゃいますぅ」的なことを言っていたに違いない(※完全に妄想です)。
③電話とまりん
フロアを大股で横切りながら、半沢に速報を伝えるとまりん。「大変なことになったぞ半沢!スパイラルの買収、証券部門は追加の融資を稟議にかけるつもりらしい」
ねえとまりん、自分のフロアでそんなにおおっぴらに半沢さんに情報を流す電話してて大丈夫かな???
ここでも上手に状況説明役を担うとまりん、「(前略)ここからは、知恵も何も関係ない。ガチンコのマネーゲームになる。つまり、単純に金のあるほうが勝つ。(中略)もし、追加融資が決まったら、万事休すだ、半沢。」と、今置かれている状況を明晰に解説。渡真利忍ってほんとうに重要な役ですね(笑顔)。
自席へ戻りつつ電話を切ったあと、オフィスチェアのヘッドレストを悔しげに叩くカットで終わりました。とまりんの椅子はちょっといい椅子。
(番外編)予告のとまりん
大会議室っぽいところで、扉に顔を寄せて聞き耳を立てているとまりん。なんですかそのわかりやすいスパイ仕草は。というか絶妙な手の添え方といい、スパイっていうか間者のポーズだと思う。忍だけに???
とういうことで、第3話でもとまりんは安定の尽くしっぷりでした。予告を見る限り、第4話でも活躍が期待できそうです!やったぜ!!!
その他の感想
前作の100倍返しで大暴れする黒崎
いよっ待ってました!黒崎が再登場しましたね!!原作には出てこないのに無理やり金融庁から異動までして♡しかもいつの間にか「直樹」呼びになっている。愛が重いよ!!!いや私、ラテ欄で第3話のサブタイが「黒崎襲来!!な・お・きにお仕置きよ!!」って書いてあったのでなんだこれは大丈夫なのかと思ってたのですが、そのタイトルにたがわぬ暴れっぷりでした。これは監督楽しかっただろうなぁ(にっこり)。
ラブリンの前作を凌ぐこってり演技、ずっと爆笑しながら観てました。「ここでも随分と、オイタしてるんじゃなぁいの?」とか、「(口パクで)か・く・し・べ・や♡」とか、枚挙に暇がない。あと、「どんなに上手に隠れても〜♪アタシが見つけてあっげるっから♪」って…歌いながらガサ入れする役人ってどう考えてもやばすぎる。
半沢から、「あなたは金融庁の銀行検査官のはず」と指摘されるくだり、一呼吸おいて目を見開いて、やあやあ我こそは的な気迫で名乗りあげるところも超面白かった。「証券取引等監視委員会事務局証券検査課統括検査官の、黒崎DEATH!」(おっと手が滑って表記を間違えた)
このくっそ長い肩書は字幕にも出ていておかしみを誘うのですが、私はシン・ゴジラの矢口蘭堂を思い出さずにはいられなかったよ*3
あと、この危機についてスパイラルの瀬名と電話で協議しながら、「相当めちゃくちゃ激しくやばいぞこれは」って真面目な顔で語彙を失う半沢も結構スキです。
スピンオフから本編に参入! 天才プログラマー・高坂
この窮地を救ったのが、スパイラルの天才プログラマー・高坂(吉沢亮)!お正月のスピンオフ(エピソードゼロ)の登場人物でしたが、第2話の予告で情報が解禁されました!なんて豪華なんだ。
端正かつ涼やかなお顔立ちの吉沢さん。このドラマの振り切れた顔面濃度を和らげてくれる、貴重な存在ですね!総当りでパスワードを当てて問題のファイルにアクセスしようとする黒崎vs本来なら「1000%無理」のハッキングによりファイル削除を試みる高坂。ここでもタイムリミットの演出がハラハラドキドキを煽って、アバンタイトルの20分がものすごく濃密に感じられました。
(私にはまったく何をやってるかわからないんですが)最後に「delete」を含むコードを打ち込んでエンターキーをスターーン!!!クラウドの隠し部屋*4にあったファイルは無事に削除されました。かっこいいぞ高坂!!あと、顔がいい!!!
エンターキーかっこよく押すオブザイヤーーー2020
— くいな💚🧼 (@purplekuina246) 2020年8月2日
謎の武士道ドラマとしての側面
第1話で、半沢だけでなく森山にも剣道経験があることが描かれましたが、そこへまさかの瀬名まで参入!道場で一戦交えたのち膝を詰めて真面目に買収の戦略を語り合います。なんだこれは???第3話では剣道の考え方を下敷きにした(っぽい)セリフも多数みられ、その他「大事なのは感謝と恩返しだ」(後に森山のセリフでリフレイン)など、何か武士道みたいなものを描こうとしてるのかなと思いました。
東京中央銀行の破壊神・伊佐山
今週は物理での破壊が目立って面白かったです!まず冒頭に、通販サイト「コペルニクス」のダンボール箱が、フォックス→電脳・東京中央銀行への付け届けとして登場(中身はマッカラン25年)。伊佐山はそれをパフォーマンスとして思いっきり破壊します。これは暗に、銀行がフォックスの子会社・コペルニクスの価値を見抜けていないことを指していますね。
さらに、監視委員会を差し向けて下落させたスパイラル株を余裕しゃくしゃくでモニタリングしていたシーン。突如、スパイラルとフォックスの電撃会見で「マイクロデバイス」のジョン・ハワード氏(マイクロソフトをもじりつつ外見は明らかにスティーブ・ジョブズを意識)がコペルニクス*5への巨額投資を表明したことで、取り落した湯呑みを壁に蹴りつけて撃破。あれは完全にサッカーのPKの蹴り方。
あと、ここで「湯呑み」でお茶を飲んでいたのは「1000%人に用意させた飲み物」だいうことを示していました。銀行の古い体質や伊佐山の横柄なキャラクターを暗示していますね。
原作に関連して面白かったところ(※一部、原作の内容に触れています)
株価が上がったり下がったりのシーソーゲームが、証券会社という舞台を生かした展開でおもしろかったです!フロア全員で固唾を呑んで株価を見守るなんていかにもリアリティがないけれど、ドラマの脚色としては抜群に効果があったように思います。
また、原作の通りであるならば、これから訪れるクライマックスは「追加融資をめぐる稟議」になるはず。ここで大和田を効かせてくるか!と唸りました。原作でストッパーになったのは前の上司の内藤部長(味方)であり、取締役会に大和田がいるかいないかは、原作との大きな違い。どんな展開になるかわからないぞ!と思いました。
また、鍵を握る電脳の財務部長・玉置も、どうやら設定が違う模様。これも展開が楽しみです。
あと細かいところだけど、「半沢マジック」は、原作の「瀬名マジック」という表現が元になったものでした。
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あんまり面白かったんで、長くなってしまいました。たっぷり笑ったので、明日からの仕事も頑張りましょう…大事なのは感謝と恩返し…と思ったけどそんなに出来た社会人ではないので、何か腹に据えかねたら伊佐山を見習って物理破壊でスッキリしてもいいかしら(ダメです)。
*1:これ、文脈では「俺に」のような気がするけど「お前」に聞こえた
*2:あと、花ちゃんがやっているお花、第1話で言及があったときは前作の流れから習い事として続けていると思ったのですが、お教室を開いていた!ということがここで判明
*3:立川に移った後の、内閣府特命担当大臣(巨大不明生物防災)巨大不明生物統合対策本部副本部長
*4:このフォルダ名が「HANA」だったのは、前作で疎開資料を花ちゃんが守ったエピソードが下敷きにありますね。
*5:いかにもAmazonぽいと思っていたら会見の中でAmazonに言及があり、Amazonが存在する世界線なのかとびっくりしました。マイクロデバイスの社名とかジョブス風の社長とかも含めて、なんとなくGAFAMを匂わせている気が