完全に猫なのさ

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フェアリー渡真利の八面六臂&東京中央銀行のiPhone使いこなし術/「半沢直樹」第9話感想

リアタイ時、出先だったので書くのが遅くなりました。いよいよ最終回前の1話、お話も色々とんでもない感じだったのですが、全体的にとまりんが大活躍していたとんでもない回でした!何より登場回数が過去最多。めちゃくちゃ多いので大急ぎでリストアップしていきます!

 

 

真相追求のど真ん中で活躍したとまりん

①ウォーキング電話とまりん

予告での「見くびらないでもらえます?」が気になっていたのですが、まさかの半沢相手の激エモ文脈だった!!

伊勢志摩から頼みごとをしてきた半沢の「お前にはぜったい迷惑をかけないようにするからさ」という言葉に噛み付いたとまりん

「迷惑かけないってなんだよそれ。俺はね、お前のような男こそ人の上に立つべきだと思ってんの。銀行のトップにいくべきだって。だからこそ、危ない橋も渡ってきた。そこんとこ、見くびらないでもらえます?」

はあああ痺れる!!廊下を優雅に歩きながら喋っていたところを立ち止まって、真正面からカメラが寄っていって、最後はちょっぴり顔芸♡他のキャラクターでは多用されてきた撮り方が、フェアリー枠のとまりんにも適用されて胸アツです。そして横で聞いていた森山が「いいですね、固い絆で結ばれるって感じで」と、この会話の尊みを上手にまとめてくれたのでした。

 

②智美さんのお店で作戦会議

「つまり何か?箕部の金で伊勢志摩ステートが仕入れた土地っていうのは空港建設予定地だったってこと?」

とまりんの分かりやすいまとめからスタートする、半沢・渡真利・富岡・田島・森山の作戦会議。本当にいい仕事をしてくれていますが、実は原作でも、渡真利は同じようにシーン(=段落)の冒頭でわかりやすく説明をしてくれているんですよね。

「つまり何か、舞橋ステートが当時仕入れた土地っていうのは、空港建設予定地だったってことか」

※「伊勢志摩ステート」「伊勢志摩空港」は、原作では「舞橋ステート」「舞橋空港」*1

半沢・渡真利・森山のネクタイが同じだったので、伊勢志摩からとんぼ返りしてその日のうちに集まったことがわかります(ちなみに原作では渡真利とサシ飲み)。

そして、永田町のシーンを挟んで再び戻った作戦会議で、湯呑みの両手持ちいただきました。湯呑みの底に添えた左手の指がピーン!もはや所作から生まれた所作太郎です。

 

③書庫センターとまりん

証拠を求めて、そのまま書庫センターに乗り込む面々。森山は他社なので流石に帰したようですが、とまりんはいますね。来ちゃってますね。守衛室で監視カメラ映像を覗き込むところ、自分のブリーフケースを机に立ててそこに手を添えている立ち姿が無駄に格好いい!その後、自分たちの入館シーンが映し出されるのですが、入館カードを回してもらったとまりん「ありがとう」が小さく聞こえた!!ああ〜良いなぁ〜〜〜居酒屋でも必ず「ありがとう」って言う中の人っぽいなぁ〜〜〜〜。

その記入に使ったのはきっと胸ポケットにいつでもさしてある(妄想)ちょっといいボールペンのはず(妄想)、銀色とかの(妄想)。

 

④会議室で情報提供とまりん

ロースクール*2で乃原と一緒だった後輩がいてね。いろいろとゲットしましたよ」という、とまりんのセリフから始まるシーン再び。正答を意味する指パッチン☆が見られますが、これに応える半沢は無言でうなずくのみなので、もう言葉はいらない関係ですね。指を組んでトミさんのセリフを聞いているとまりん、半沢の決意を聞いているとまりんはい顔がいい。顔がいいしか言えねぇ。

 

⑤(その続き)筆跡鑑定チームとまりん

引き続き、クレジットファイルに残されたメモの暗号の解読に挑む、半沢・渡真利・富岡・田島。写真を貼り巡らせての謎解き、刑事ドラマっぽくて良きですね〜!

机に浅く腰掛けるとまりんの後ろ姿や「説明して?」もめちゃくちゃいいのですが、ここでは半沢との「指パッチン☆」のイチャイチャがやばい。最初に渡真利が指パッチン(2回目)をしたのを受けて、「じゃ、MKは、箕部啓治」と言い当てた渡真利に半沢が指パッチン&指差しでお返し。これは何か見たことがあると思ったら第4話の牛丼シーンの、「ピンポーン!」の応酬と同じ構造!はあ〜〜イチャイチャが!!過ぎる!!!しかもその後のとまりん両手ガッツポーズ(アップ)が可愛すぎて逮捕。

 

タブレット&アレクサのたいこ茶屋デート

「ここは新鮮なマグロが売りの人気店」「半沢とよく来るよ。うまいよなここ」。という斬新すぎるたいこ茶屋(ロケ地)のダイマから始まったシーン。とまりんが枝豆をもぐもぐしてるかわいい…ひまわりの種をもぐもぐするハムスターみたいな愛で方を禁じえない。2人でプレモルの瓶をシェアしてて、コップのビールがそこそこ減っています。盛り上がっとるやん。

その後本当にやってきた灰谷のほうへ、衝立からそ〜〜っと顔を出すメガネのおじさん2名の絵が超シュール。さらに、席を外した灰谷のテーブルへ向かうところ、目を見開いた福山の顔は何か外国のからくり人形みたいだったし、とまりんはほんの一瞬だけ超悪い顔してて死んだ。あれですPURPLE DIAMONDの三日月姫みたいな顔してました。

(その後短いシーンを挟んで「誰か」がやってくる「志村うしろうしろ」のシーンが一瞬ありますが割愛)

 

⑦たいこ茶屋に黒崎降臨

ここでの収穫はもうこれにつきる、両手でお口を覆ってうろたえるフェアリーとまりんという天井突破レベルの可愛さ!!!黒崎の手が真実を掴んでいる間(婉曲)、いちいち映るとまりんの表情のバリエーションが最高だし本当に共感力が高いなぁって思います(合ってるのか?)。顔プロレスに囲まれながら涼しげな美貌で魅せてきた渡真利さんが、初めて見せた煩悶の表情でしたね…。最終回前のご褒美だなぁ。

この前に、黒崎が来ることは知らなかったのに、灰谷に自白させる前に黒崎が送った「録音なさい」というアイコンタクトを一瞬でキャッチしたとまりんマジ優秀

 

⑧地下書庫

灰谷の自白とともに舞台は地下書庫へ。黒崎(赤)・渡真利(青)・福山(黄色)で戦隊っぽくフォーメーション組んで現れるの格好いい。ボイスメモ再生中のiPhoneを掲げてドヤるの格好いい。黒崎を控えめな一礼で見送るの格好いい。ああもう8シーン目ともなると語彙が何も残ってない。

 

⑨地下5階の金庫

原作でも地下5階の「役員専用書庫」が出てくるのですが、映像になると秘密のダンジョン感がすごいですね!そして半沢の、「渡真利、苅田に頼んで位置確認をメールしてくれ!」とかいうあからさまかつ無理難題なアレクサ起動。アレクサのお返事が「…ッ。了解っ」だったのが萌えました。そしてアレクサ本体(苅田)に電話をかけるアレクサ(渡真利)。相撲部苅田の「情報システム部」という設定が第1話ぶりにめちゃくちゃ生かされましたね。

 

…これで全部かな?全部かな??数え方は、連続するシーンを分けるかどうかでも変わりますが、それでも間違いなく過去最多の登場だったと思います!!「1.1回登場した〜〜^_^」って喜んでたとき(第5話)が最早懐かしいわぁ…。

今回の怒涛の出番で思ったのですが、湯呑み、指パッチン、枝豆、両手で口を覆う、などなど、とまりんって顔周りのアクションがとても多いですよね、これはアイドルの振り付けが顔周りに多いのと同じだなと思いました。やはりとまりんフェアリーでありアイドルなのだ。

とまりんは、その情報収集力半沢への愛から、チーム半沢の真相究明で最も重要な役割を果たしたと言えます。第9話の間に渡真利次長が自分の仕事ができていたのかは考えないことにしましょう。

 

その他の感想

もう、とまりんで3千字を費やしたのでちょっとだけにします(虫の息)。

 

東京中央銀行iPhone使いこなし術

リアタイ後、録画が確認できない状態で雑につぶやいてしまったのですが、第9話でいちばん面白かったのはやっぱりiPhone関連かもしれません。スポンサーであるSoftbankのプロダクトプレイスメントというより最早「東京中央銀行のエリートに学ぶiPhone11使いこなし術」のプレゼン動画でした。

一番これが凝縮されていたのが、序盤で半沢が箕部のクレジットファイルの中身について大和田を問い詰めるシーンです。半沢のインカメラでのツーショ自撮り(仏頂面サムズアップ)は爆笑したし、その後大和田がテレビにカメラロールを映すところも「意外に使いこなせてる!?」ってなりました(上記のツイに「Wi-Fiではなくライトニングだったのでは?」とリプをいただきまして、録画を見たらめちゃくちゃライトニングだった。すみません…。

極めつけは、半沢がファイル選択(46枚)→Airdrop起動→「半沢直樹」選択、でしれっとデータを転送するところ*3。よどみない動作にめちゃくちゃ笑いました。

iPhoneについては、福山のタブレット(これも実際はiPad)に棺の会メンバーの情報が3人分映りましたが、そこには全員、「iPhone11 ブラック」 って書いてありました。私はくわしくないので見た目だけでバッと判別できないけど、もう登場人物が持っていたのもきっと全部iPhone11ですよね(カメラ3つじゃないしProじゃないと思う)、もうこれはSoftbankのiPhone11しか売っていない世界線と考えるしかない*4

 

そうだ、このシーンはこれも笑いました。

うんうんじゃないよ!!

 

組織やラインの概念がなくなっているチーム半沢

いよいよ大詰めになってくると、もう銀行内の組織とかラインの概念がほぼなくなっていて、絆と信念のみで動く人々がチーム半沢を結成している感じでした。筆頭はとまりん(融資部次長)ですが、冒頭で無理をいって伊勢志摩への出張についてきちゃう森山は完全に社外の人間だし(原作では、この出張に随行したのは普通に部下の田島)、官僚である黒崎の助太刀も同様です(めちゃくちゃ見得を切っていたので助太刀としか言いようがない)。

メカ担当の苅田、情報通の渡真利みたいに得意分野をもつ仲間がいるのも、いろんなエンタメのフォーマットを踏襲していてワクワク感があります。えっもしかして腕力担当は黒崎…?(掴む専門)

ということで、銀行が本来は縦割り社会であることは忘れたいと思います。

 

ラストシーンの土下座をめぐる攻防は、面白かったけど一歩引いて眺めていましたね…。このドラマ、前作で味をしめたのか今作では作品世界が「土下座がビジネスマナーとして流通している世界」に変貌しています。みんなカジュアルに土下座をするし土下座をさせる、私たちの知らないサラリーマンの世界がそこにはあります。

あと土下座も含めてですが、やっぱり全編を通して「謝れ」という要求が多いよね。礼を重んじる価値観が登場人物に共有されているというか、やっぱり武士道のドラマなんだなぁ〜。ニューオータニに乗り込んでいって中野渡頭取に迫るところ、あれは完全に「殿、ご決断を!!」だったもんね。

mantan-web.jp

ちなみに、上記のシーンは全体が完全にドラマオリジナルでした。そりゃそうだよね大和田はそもそも原作にいないんだし!なので、この土下座プロレスを経て、3人まとめて1000倍返しを宣言した後、ドラマがどんな着地を迎えるのが1ミリも想像がつきません

いよいよ来週が最終回。尺に余裕があったら半沢からとまりんへの100倍恩返しも入れてほしいところですが(たぶんない)、楽しみに見届けたいと思います☆

 

 

*1:そして現実には三重県に空港はないそうです

*2:ロースクール法科大学院)制度は2004年創設なので、乃原の年齢(小学生の回想シーン)から計算すると30歳前後で入学したことになっちゃうのですが気にしないでおこう。

*3:これがデフォルトで「直樹のiPhone」だったりしたらもっと笑ってた

*4:でも大和田のカメラロールには68枚しか画像がなかったので、iPhone以外からiPhone11に買い替えたばっかり…ということになるのかな??