完全に猫なのさ

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「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」観劇日記②(2024/7/6夜・2024/7/20夜・2024/7/21昼 帝国劇場)

帝劇公演プレイバック、2本目です。ほとんど書けていたのにだいぶ寝かせてしまいました。半分は8月に書いていたから、今と思っていることが違ったりしつつ、梅芸ではこうだよね!も書き足したりしてるから、カオス。

ともあれ観劇も感想も一期一会。個人的な日記も含まれますが7月の3公演を振り返って参ります🫡

 

プレイバック記事、1本目はこちら。

purplekuina246.hatenablog.com

 

 

⑤2024/7/6夜(平芳:芳雄さんお誕生日公演)

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キャスト:平原・井上・松村・上野・伊礼・中河内・藤森

自席:1階真ん中

 

この日も休日出勤でしたが、ゲリラ豪雨を察知して早めに切り上げて日比谷に向かいました。シャンテで時間を潰したあと、雨を避けて地下ルートで帝劇へ。階段を上っていくと、両手に色とりどりの紙袋を持った係の男性が、せわしなく階段を降りてきました。今日はプレゼントの量、すごいんだろうなぁ。
キャスボ撮影列から窓の外を見やると、お堀の上に雨雲が垂れ込めていて、降りしきる雨でどんより。

キャスボといえばさ…スケジュールを精査しておらず、まさかこの日を最後に帝劇でがうちティアゴに会えなくなるとは思いませんでした…

  • 橋本ジドラー、大爆発!CAN CANから「Come on!!」とか「Yes!!」とか煽られまくって脳汁が出ます。「2、3キロシュッと…」のくだりでは「2、3キロ太ったっつーの!」という正直申告。ピッチソングの「ケツを出せ!」では「おかえりなさい!」で、冷静に考えるとまったくストーリーに関係ないアドリブなのだけど、それでもさとっさんの愛を感じました。
  • ELM序盤でクリスチャンがサティーンに「♪バカーだわー愛なんてほしくない」と拒絶されるところ、この日の芳雄クリスチャンはその前の「♪愛の名のもとに」で上げた左手を頭の上に落としながらオフマイクで「おおーう」ってリアクションしてて好きだった。英語で表現するとOops!みたいな感じだろうか、ここでちょっと憮然としてみせるところが毎回好き。
  • ロクサーヌ後の公爵邸でクリスチャンを拒絶するサティーン。このシーンのあーやサティーンは、オフマイクでめちゃくちゃ嗚咽しているのだとこの日気づいた。というか以前はやっていなかったのかもしれず、公演期間終盤になるともう嗚咽を通り越してはっきり「うわーん」と泣き声を上げていて胸が痛かったな。あーやサティーンは劇中劇でも「えーんえーん」ってオフマイクで鳴き真似をしている。
  • お別れのシーン。芳雄クリスチャンは、あーやサティーンが事切れる前の会話から、すでにゆっくりと紙吹雪を取り始めていた。紙吹雪は現実にはないけれど、愛しい人の顔に落ちてきたなら、それを取り除いてやるのは「クリスチャン」として突然の行動なのだと思う。この紙吹雪についてずっと考えている話→*1
  • あーやサティーンは“亡骸”になってからも薄目を開けて芳雄クリスチャンを見つめている。ライトに照らされて、涙の筋がまっすぐに頬を貫いているのがわかった。
  • カテコの電源を落とすシーン、さとっさんがバースデーボーイの芳雄さんにどうぞどうぞ的に促しかけてから自分で落とす!というフェイントをかましました。笑

ところでこの日、のちにラジオでも話してたと思うから書くけど、私の席の近くにピアニストのOさんがいらっしゃいました*2お誕生日に来られたなんて愛が深い…!春のショパンまつり🍞🌸の感想、遅くなっても書きたいな…(遅すぎ!)

 

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アフターにて。生まれてきてくれてありがとう(重)

 

⑥2024/7/20夜(平芳:おけぴ&ローチケ貸切)

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平原・井上・橋本・上野・伊礼・中井・加賀

自席:1階前方

 

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手持ち最後の前方席(ちょっと広角で撮影)

 

前回のお誕生日公演から、まる2週間の空白がありました(その前の週末はミッチーさんのツアーのファイナルで仙台に行っていたため)。お誕生日公演の翌日は人見記念講堂にいたのですが、そこに忘れてしまったペンライトを取りに行った後、ラーメン屋さんに入ったらラジオからShut Up And Raise Your Glass🥂が流れて、ちょっとした人生のご褒美のようでした。

  • この2週間の間に各キャストのSNSをじっくり見て研究していたからなのか、久しぶりに見たら自分のアンサンブルさんへの解像度が上がっていて、びっくり。あんなにおぼつかなかったのに、顔と名前が一致しまくって嬉しい悲鳴でした。こういうのはたぶん、直線的ではなくて突然「理解(わか)る」瞬間があるんだと思う。
  • そんなわけでプレショーにいつも以上に夢中になっていたので、上手から芳雄クリスチャンが出てきたときはびっくりしました(するな)。
  • ムーラン・ルージュの踊り子たちへの、芳雄クリスチャンの細かいリアクションが好き。大音ベイビードールに顎クイされてぽわーんってとろけて、Eアラビアには両手でお手振り(両手投げキッスの日もあるよね)
  • Sparkling Diamondのテンポがよくなっていて大歓喜…!これだよこれ…!
  • ピッチソングの橋本ジドラー、「ケツを出せ」のあとが「キュンです!」だったので、客席からずり落ちるくらいウケてしまった…😂
  • Your Song冒頭の芳雄クリスチャンのたどたどしさの鍵は、徹底的なノンレガートではないだろうか(「♪ゆめーみ/ているー」と、途中でぶった切る)
  • ELMの最後、あーやサティーンはポーズを守っててえらい子だったけどやっぱり芳雄クリスチャンの首に齧りついてしまう。かわいい(←これ梅芸ではやってないと思う)
  • Backstage Romance後のショーストップ、上野ロートレックがまぁまぁタメるので、Eアラビアが「しぬ!しぬから!」みたいな手振りで急かす(ここの組み合わせ、だいたいこれが見られるのが好きです)
  • 公爵邸での威嚇のシーン。前の日くらいのレポで、伊礼公爵がここのセリフを噛みかけたのを「怒りのあまりそうなった風」にリカバリーしたというのをお見かけしたのだけど(うろ覚え)、この日はそれを踏襲したのか、あえて「私はア、ア、アンドレ・ダーコット……」という台詞運びになっていた。怖さだけでなく裏切られたショックも伝わるよね。※なお、梅芸では超早口に進化を遂げていてバチクソ怖い。
  • あーやサティーン大号泣(でも決してマイクは入らないのだ)
  • 劇中劇、本当にあーやの手が震えてて、死にそうだった。「呼吸器に疾患を抱えていて本当に具合悪い人が歌う」演技をどうやって開発したのだろう。※なお、梅芸ではさらに重症化しておりテタニーの表現も加わっている。

  • 貸切のお楽しみ、カテコご挨拶。なんってすごいんだ!が揃わなくて伊礼さんが「なんてことだ!」と乱入。芳雄さん「あーやだめだよ、1回止めないと、それじゃ被っちゃう」
  • はけながら両手でマシンガンの如くキスを飛ばまくる芳雄さんとあーや。ラブだぜ…!

 

⑦2024/7/21昼(望芳)

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望海・井上・松村・上野・K・中井・藤森

自席:1階後方

前日ソワレから24時間たたずに赤い世界に舞い戻ります。圧倒的に望芳が不足していた私に友達が声をかけてくれて、ありがたくA席に連番でお邪魔。バランスよく観ることができてありがたいお席でした。

  • Sparkling Diamondでの望海サティーンの流し目とウィンクに、バキュン!って心を撃ち抜かれてしまう…。
  • Your Songの前。芳雄クリスチャンの「オハイオではこんな感じじゃやらないから」が、ちょう上擦ってた。それに対する望海サティーンの「それはお気の毒」がすごく好きなんだけど、この日はこの絵文字のテンションだった→「それはお気の毒🥺」
  • ピッチソングの五輪シリーズは、クロール🏊😂
  • ELMミラーリング、2回目は望海サティーンが豊かなロングヘアをとかす仕草をしたら、芳雄クリスチャンも無いはずのロングヘアをとかして見せて、望海サティーンも思わず笑い含みの歌声に。
  • ELMの望海サティーンの甘やかさが増していた。あくまでも高嶺の花であろうとしていたサティーンが、みるみるうちに優しく溶かされていく。あの無邪気な笑顔はまさにロートレックが言っていたやつなんだ、と思った。
  • やっぱり松村ジドラーの魅力の1つは、安心して話を追えるところだなぁと思う。
  • 2幕の修羅場リハーサルについてこの時期に気づいたこと。とりなそうとするサティーンに対して、芳雄クリスチャンは「もういい、もういい!」って感じで両手を挙げながら首を振ってプイと背中を向けてコミュニケーションを遮断しちゃうんだよね。このへんにもクリスチャンの未成熟な感じが現れていて、芸達者だなぁと思う😲
  • ロクサーヌ最後、ほとんど悲鳴のような「♪愛してる」が胸に刺さる。

  • Your songリプライズで、望海サティーンは「なんて!素晴らしい!」を強調する歌い方をしていた。愛する人をこの世に留めておこうとする信念。あなたさえ生きていてくれたら、やっぱりこの世界は素晴らしいということなんだ…。

  • そのバトンを受け取るから、芳雄クリスチャンのCWMリプライズがいっそう輝くのです。

 

2か月前を思い出しつつこの文章を書き終わった今、梅芸での大千穐楽が近づいていて、やっぱり終わるなんて信じられないという気持ち。時は経つのね。

他の記事と前後するかもしれませんが、帝劇プレイバック記事はあと1本、ボヘミアンズ貸切〜千秋楽までをまとめる予定です。

大楽まで、みんなでCAN CAN!!❤️‍🔥

 

 

*1:本作の巧妙な入れ子構造と関連しているのだけど、クリスチャンが現実に「ない」紙吹雪に反応してもギリギリのところで異化されない不思議について考えていて、今、もしや劇中劇の演出として本当に「ある」ということ?という着地点が見えたんだけど、私の直感的な解釈では劇中劇には「ない」紙吹雪なんだよな…。もう少し考えます ←その後、帝劇楽の麻呂スチャン事件があっていったん考えるのをやめた😂

*2:脚が長すぎるのか気を遣って深く沈んでらしたのか、どっちもという気はするけど座席にいるときはぜんぜん頭が飛び出てないから見つからない