完全に猫なのさ

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井上芳雄ファンクラブイベント レポ&感想〜幸せのスプーンを握りしめて(2024年8月26日・ANAクラウンプラザホテル福岡)

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チケットとお土産と、買いそびれてたコンサートグッズたち。ペンラを写真に入れるのは忘れました…!

 

芳雄一味のみなさま、FCイベント週間お疲れさまでした!台風の影響もあり、心が忙しかったですよね。

改めまして、本記事は2024年8月に福岡・東京・大阪で計7公演実施された井上芳雄ファンクラブイベントのうち、8月26日(月)にANAクラウンプラザホテル福岡で開催された福岡公演(ソワレ1公演のみ)のレポと感想です。ご本人から寛容な方針が示されており(全公演終わるまでのネタバレ規制のみ、いわゆるレポ禁ではありません)、試行錯誤して最初は下書きプレビュー機能での限定公開なども試したのですが、思い切って、一部はカットのうえ公開することにしました!

私の記憶だけを頼りに発言を再構成するなどして読みやすくまとめています*1当然ながら正確なものではありませんし、参加者の方の記憶と異なる部分もあるかもしれません。その点はどうかお含みおきください。また、ここでは「当たった人」「勝ち抜いた人」など、参加した方の発言*2、関係者以外の人名は念のため割愛させていただきました。

ファンの方はもちろん、少しでも興味がある方に、楽しい雰囲気が伝わりましたら嬉しいです。

 

おしながきはこちらです。けっこう長いよっ!それではおつきあいください🥄✨

 

オープニング〜Jumpin’ up “by MYSELF”

昼過ぎには実家を出ていたのですが予定外の事情で、ちょっとギリギリの到着になりました。ロビーにはゆったりと「Greenville」の音源が流れています。少し焦っていたものの、もぎりのところでベテランとおぼしきホテルの方が、「お待ちしておりました」「楽しい時間をお過ごしください」と声をかけてくださって、少しホッとしました。

自席につくと、アニバーサリーロゴ入りの芳雄グリーンの紙袋と、コンサート円盤、ラジオドラマのチラシが置いてありました。

 

前方には簡易的なステージがあり、下手にはグランドピアノが据えてあります。うん。あるよね!!
そしてパーテーションの後ろから大貫さんがすーっと入ってきて、拍手で迎えられます。わーい!知ってた!!👏
「芳雄さんから会場をあっためてこいと言われた」という大貫さんが軽妙なアイスブレイクで場を和ませて、開会をを宣言。軽やかなあのメロディが始まり、わぁ!と嬉しくなって手拍子をしていたら下手後方のほうから悲鳴が上がって、振り返ったらそこにシックなホワイトのタキシードを纏った芳雄さんが、スポットライトの中でマイクを握って立っていました(入場には使わない後方後ろのドアを使ったみたい)

艷やかな白タキシードとベスト。シルバーの細いタイとコサージュ。スラックスは細身の黒。スポットライトを浴びて、なんかもう、バーーーン!!!!って感じ。

その笑顔は「してやったり」な感じで、晴れやかに伸びやかに歌いながら、最後列からセンターの通路を通ってステージに向かっていきます。天井の照明の一部がグリーンに染まっていたのも心憎い演出でした。

ちゃんと覚えられなかったんだけど、のちに安倍康律さん(構成を担当)の作詞と知ることになったこの歌詞が、個人的にはめちゃくちゃ刺さりました。複数公演入れたら絶対に覚えたかったな。以下は歌詞の再現じゃなくて内容のまとめ。

  • ♪振り返ったり身を乗り出したり膝がぶつかったりしてもお隣と仲良くね!芳雄を見るためだからしょうがない!(←www)
  • ♪20周年ありがとう、これからの20年も応援してくれるんだよねっ!?(←圧www)
  • 最後の「♪井上芳雄〜バーイマーイセールフ」のフレーズは以下のパターンを覚えてます
    ・♪芳雄の一味は裏〜切ら〜ない〜〜(←まって裏切らないのは芳雄じゃなくて一味の方!?)
    ・♪井上芳雄〜よーしよーし倶楽ー部!(←これは本当に最後の締め)

 

オープニングトークは安心してリラックスした雰囲気で。大貫さんはBGMとしてちょっとバイマイの曲も弾いてくれていました。

  • Jumpin' up〜の話、意訳→「この曲を一番確認したし、歌詞を間違えないか緊張した。なぜなら(歌詞のアレンジが通算で)4パターン目くらいで、うっかりすると前の歌詞が出てきそうになる!」「大貫さんが『合いの手入れましょうか?』って言ってくれたけど、いやわかんなくなるから!とやめてもらった笑」「とはいえ間違えたところで(初披露だから)誰も分かりゃしないんですけどね!」
  • 今日到着してKBCラジオに電話出演した話、抜粋。ラジオの出演について、時間帯の案が2つあり、10分の枠と5分の枠を提示されたそう。「そりゃ10分でしょ!」と長い方(=早い時間帯)を選んだら飛行機が遅延してタクシーの中からの出演に。でもよく考えたら電話出演なので福岡からじゃなくても良かったのでは?と気づき、「さっきKBCの方が挨拶に来られてたんでそれ言ったら 『あははは!』って」。このくだり、「そりゃ10分でしょ!!」のときの、あったりまえだろ?みたいな、目を見開いた表情が大変に良きでした…!
  • 公式ペンライトで迎えられたことも新鮮だったそうで「そんなふうに使うんだ〜」というようなお話。FCイベントにつき“僕のファンしかいない空間”ということで、「よく言ってるんですけど、みなさんは僕のぬるま湯ですから」。「ぬるま湯」というキーワードがファンの方々の間で使われていることは知ってたんですが、新参者ゆえ、初めて聞けて嬉しかったです。「なんだかんだ、基本、厳しい視線に晒されてますよ。ちょっと何か失言したらすぐ炎上してもう明日はない、みたいな時代なので。大貫さんも最近は口が立つから気をつけてくださいよ!?」→澄ました顔でピアノを弾き始める大貫さん→「なんで真顔でピアノ弾き始めた?」「しゃべったら失言するかもだからピアノ弾こうと思って」→😂ww

 

トークコーナー:教えてあげるよMy Answer

コーナータイトルはラジオの「♪お悩み相談My Answer」の替え歌で。あのコーナーの曲を♪ズッチャ、ズッチャと弾き始める大貫さん(伝われ)。MR!カンパニーのみんなが帝劇と梅芸の間にファンクラブイベントやってるのを察知しつつ、どんな感じでやってるの?とは聞けなかったそうだけど、ここは順当にトークコーナーを、とのこと。トークコーナーって、まぁ普通ですけどね」と謙遜していましたが、なんせしゃべるのが井上芳雄だからそら普通にはならんやろ!!

ちなみにここ、何か雰囲気としてすごく知りたそうにしていたので、若手俳優のみなさん、ぜひ知見を共有してあげてほしい…いや、芳雄さんだからほっといても喋って歌ってなんとかなっちゃうし、観客としてはすごく楽しかったから大満足なんですが、とにかく、なんか知りたそうにしていたので!

 

本イベントの構成は安倍康律さんにお願いしたということで(天才👏)、さっきの歌詞(♪芳雄を見るためだからしょうがない、等)についても触れつつ、「この年で自分のことを芳雄!芳雄!って言うのかなって」

このコーナーでは大貫さんにいったん中座していただき(理由:じゃないとラジオみたいになっちゃうから)、3つのテーマから、それぞれいくつかのお題を選んで話すという趣向になっていました。その3つのテーマなのですが、

芳「実はみなさんの座席の裏に、それを書いた紙が貼ってあるんです。3人います」

🌶「!!??」

探してみるように促されて、いっせいに立ち上がってしゃがんで座席の裏を覗き込む一味のみなさん。不審物チェックかな!!??老舗ホテルの宴会場で400人以上がわさわさしてるこの雰囲気がシュールでした。その様子を芳雄さんはすごく嬉しそうに見守っていたなぁ…。

3つのうち、1枚はなんと空席が該当したということで、隣席のお2人が発見して芳雄さんにお知らせ(芳雄さんは空席について大袈裟にスネてみせてたけど、それは場を盛り上げるためのポーズというか、実際は会の終盤で「のっぴきならない事情があったんでしょうけど」とおっしゃってたので、流石の気遣いでした。そうだよね、来たかったに決まってるもんね)。

芳雄さんが当たった方の近くに行って、その封筒?に入っていた紙に書いてある細かいお題を、渡されたマイクで読み上げるように促します(テーマごとに5個くらいだったと思う)。

お題が明かされるたびに、観客も「あぁ〜」とかリアクションしながら、“なるほど”とか、“その話聞きたいなぁ〜”とかワクワクして聞いていたのですが、芳雄さんは「どれが聞きたいですか?」とお題の中から1個選ばせて、「まぁ、僕が決めるんですけどね。」←これ今、他の会場のレポでお見かけした「最高権力者」が頭をよぎりました笑。

でも選ばれたお題は結局答えてくれてましたよね? そして読み上げ係になった方にはその紙がサインのプレゼントにもなってたので、おめでとうございました🫶空席の隣席で協力して対応されたお2人にも、1枚しかなかったので、あとでね、と神対応

3つのテーマはざっくり、①ファンクラブのこと、②舞台のこと、③映像、テレビ、声のお仕事のあれこれ、みたいな感じでした。以下覚えているところだけ抜粋。

 

テーマ①ファンクラブのこと

忘れられないファンとのやり取り

「よく、『私のこと覚えてないですよね』って言われることがありますけど(中略)。みなさんのお名前をフルネームで覚えているかっていうとそれは残念ながらそうではないんですが、これは嘘ついてもバレちゃいますからね、そんなことは言いませんけど」

「でも、いつも観に来てくれるみなさんの“顔”は、忘れてませんから。それは心配しないでください。」

これ、めちゃくちゃびっくりしました。私は前フリを聞きながら「覚えてないけど、でもみんなの応援は伝わってるから!」みたいな感じだろうなと思っていたので…それが、「心配しないでください」って言い切られたのです…。のちに「安心してください」とも言い換えていたんだけど、私の中では最初の表現「心配しないでください」がクリティカルに刺さって大変でした。これは冷静に考えるとプリンスロードの頃の話も入ってると思うし、舞台でも前方席にいなけりゃ顔なんてわかるはずないんだけど、それでも「時期は関係ない」ようなニュアンスで話していたので、新規の私も置いてかれず、その包容力に感動しました。

あと、トークの順番は前後するけど、ファンクラブの一味のみんなのことを「コロナ禍に支えてくれた皆さんなので」と言ってくれたことに、一人で勝手に涙ぐんでしまいました。私はコロナの一番ひどい時期にはまだファンでなかったけれど、その頃もエンタメの熱心なファンではあったから…。

 

ファンクラブイベントの思い出

芳雄さんはファンをびっくりさせて喜ばせるのが好きなのだそう。作品名は失念したけれど公演中にファンミを開催したときに、「自分の声が枯れてしまった」というドッキリを仕掛けたそうです。

ガラガラ声で「すみません、さっきの昼公演で声が枯れてしまいまして…」と登場→会場は悲鳴、もう喋らなくていい、やらなくていいですから!!というムード→枯れた声で歌い始めたらどんどんいつもの声になって元通り、はいドッキリでした〜!というネタバラシ。

これはめっちゃ怒られたらしくw、じゃあみなさんに心配をかけるドッキリはやめようということで、今度は別の機会に福岡で行われたときに「衣装が届かなかった」というドッキリを敢行(だからなんでそんなにドッキリをやりたがるんです!?)

すると、会場に来られていたお父様が「そういえば何か宅急便が届いてた。あれは芳雄のか!今から取りに戻れば間に合うかもしれん!」と出て行こうとしてしまい、事務所のスタッフさんに「お父さんお父さんすみません、違うんです〜!!」と慌てて止められたとのこと。このお父様のエピソードが好きすぎて、これは福岡だから話してくれたのかなぁと思い、嬉しかったです。

 

テーマ②舞台にまつわるあれこれ

アクシデントに対応した神アドリブ(※一部カット済)

「アドリブはね、基本は良くないって言われてますが…」と言いながらステージに戻り、MR!の話に。「残念ながら福岡には来られてないんですが、舞台がとても豪華で全部オートメーションで…」、ここから先はちょいと諸事情でカットします!とりあえず本人の神アドリブのお話でした。

トークの場所は前後するけど、「あとはチケット代ね〜…、本ッ当高くなりましたもんね〜…」と話題に出してくれて、文字にすると伝わりにくいけど、顔をきゅっとしかめるようにしていて、他人事ではないマジの本心が入ってるトーンだったのが印象的でした。

「MR!のチケ代が出たとき、やっぱざわつきました。バン!って値上がりした最初の作品だったんですよね。でもすごく豪華な舞台で楽しんでいただけたみたいで」。そのあと、後に続く作品が軒並み値上がりしてたことには、冗談めかして「なんだったんだあれは」ってボヤいたのたのですが…。私これ、芳雄さんが当時チケ代について言葉を尽くして説明してくれたけど結局その後の作品も値上がりしてたことについて、「芳雄さんが露払いしてくれてたのか」と思ってたんだけど、「やっぱりそうだったんじゃん」と思わずにはいられなかったよね…。

「MRはありがたいことに満席でやらせてもらってもなかなか厳しいような感じで、残念ながら僕たちのギャラが増えているわけではなくて。費用が高くなってるんですよね…。」
「チケット代もですし、福岡から来るなら、飛行機代に、ホテル代…。観劇って元々とても尊い行為だけど、以前に比べてさらに尊くなった感じがしますね。」

芳雄さん自身が福岡出身で、東京との距離もよくわかっているのだと思いますが、遠征の負担まで思いやってくれることに静かに感動していました。

 

MR!の衣装が際どすぎるんじゃないか

「これを書いたって言うかそう思ってるのはあべやすだから!女性の衣装、宝塚用語でダルマっていうんですか?確かにすごく際どくて、わぁすごいね、って去年は話してたけど…今年はもう慣れました」

「衣装すごく綺麗なんで、みんなもその衣装を着てポーズとってバンバン写真撮ってるんですよ。でも俺はぜんっぜん(撮りましょうよって)声かけられない。かと言って、入れて〜とか言えないし(※ここモジモジしてた)。本当は撮りましょうよって言われたら全然『あぁそう?いいよ〜?』って写るのに(まんざらでもないトーン)。だからみんなが幕間とかにワイワイ撮影してても、端の方で集中してる(フリをしてる)。こういうのはもう、難しい立ち位置なんですよね。ベテランっていうほどでもないけど…」

…と言いながら、テーブルを振り返ってペットボトルのストローを吸うところが自然体。

私、若いキャストさんにとっては芳雄さんに写真をお願いするのは勇気がいることだろうと勝手に想像してて、だから千秋楽が近づかないとオフショは上がらないのだと解釈してるんだけど…これから梅芸公演に向けてMRカンパニーのみなさんに「芳雄さんを写真に誘ってください!」と念を送ろうと思います!!お願いします!!

 

MR!そのものの話

「舞台生活24年目ですけど、去年、初めて怪我をしちゃったんです。肉離れ。これはもうどこかで書いてますけど(※日経のコラムでした)、稽古中に、こうやって前に出ていく振付👏のところでバーン!って音がして。」

その時は関節が外れたのかと思ったから、仲のいいダンサーの子に『外れちゃったみたいだから入れて』って頼んだり。こうやって👏前に出ていく振付なのに、出ていけないぞ!って。本当は歩くのも難しいくらいの。その時は1幕通しだったからそのまま通して。終わってから病院に言ったら肉離れですね、と。太ももの内側の筋肉が(指差しながら。内転筋だろうか?)。お稽古は2週間くらいでできるようになったんですけど大変でした。」
「だから今年の目標は、『絶対に肉を離さない』。言葉だけだと何だそれって感じですけど」

昨年、MR!が終幕したあとに日経のコラムで肉離れのことを読んだときは悲鳴が出そうになりました。これが、私が愛してやまない「Burning Down The House」の振り付けだったことを知り、胸がきゅうっとなりました。芳雄さんの肉がこれからも離れませんように…。

 

テーマ③映像、テレビ、声のお仕事

テレビの仕事からの広がり & 行列の司会に決まった時のこと

このテーマはかなり失念してしまったんだけど、以下ニュアンス抜粋。
「行列に出るようになって、ミュージカルを観ない方にも覚えてもらえるようになり、あとよく呼んでもらえてありがたくて。そのときは『俺まぁまぁうまく立ち回れるな』と思ってたけど、ゲストと司会はまっったく別物。ゲストの時は司会の方に上手にいじってもらえるけど…。」

「ドッキリで決まったときも、本当にびっくりして司会に決まったことすらドッキリかと思ったくらいで、でも本当で。しかも舞台がある時はお休みしてもいいというありがたいお話で」

「舞台では自分を出すけど、司会では自分を無にしないといけない。(コツをつかめたかというと)司会者が3人いて、3回に1回だから、時間が空いてしまって、なかなか」

 

クイズコーナー:井上芳雄の“よしあし”クイズ

カルトクイズと見せかけてそうじゃなかった

前のコーナーの終わりかけに大貫さんがさりげなく再登場してピアノの定位置にスタンバイしていたのですが、このコーナーは再び大貫さんとの進行でした。話を振られた大貫さん、開口一番に「寂しかったぁ〜」と可愛くぶーたれてて最高でした(←ラジオの収録の加減で久しぶりに生放送で会ったときのあれ)。

このコーナーの内容は「良い悪いと書いて“良し悪し”、つまり◯✗クイズです」という説明。うわー、芳雄さんかな、あべやすさんかな、とにかくセンスいい〜!

全員立った状態で、芳雄さんにまつわるクイズを大貫さんが読み上げて、一味のみんなは◯か✗のジェスチャーで回答し、芳雄さんが正解を発表するスタイルの勝ち抜き戦。◯は頭上に大きく作って、✗は胸の前で。「みなさん、不正はだめですからね!(解答が出たあとで)こんなふうにするとかナシですよ!」→ここ、胸の前の✗から頭上の◯にぐにょ〜んと手を動かしていたのが面白かったのですが、何かに似てたな〜と思ってたのが、今わかりました。「なんでだろう」だ…!

 

立っている人が5名以下になった時点で勝者が決定し、芳雄さんに“思いの丈”を直接伝える権利とチェキを獲得できるというこのゲーム。最初、私は正直、「あぁ、ファン歴が長くないと無理なやつかな…」と思ったんです。なんせFC設立20周年ですからね!昔のことに詳しいほど有利なカルトクイズみたいなやつかもしれないなぁと。でも、実際は、そういうデビューして間もない時期の話題も含めつつ(1問目とかがそうだった)、そもそも本人にしか本当にわからない「井上芳雄は□□について△△だと思っている、◯か✗か」みたいな話もたくさんあって、ある意味、はちゃめちゃに公平感ありました😂いや知らんしwwwww

とはいえ私は序盤で脱落したんですが、それでも全然しょんぼりせずに、ユニークなクイズとその答えを面白がって聞いておりましたよ!

 

「俺の話、聞いてる!?」

ハプニングとしては、順調に出題を重ねて立っている人を減らしていったところ、とある質問で、正解は✗なのに、残っていた全員(十数人?くらい)が◯を出した結果、全滅してしまったことです。

その問題は「心から慕ってくれる、年の離れた後輩がほしいと思っている」というものでした。「答えは✗です。既にいます。だからこれ、引っ掛け問題です」

一斉に不正解だったことで「全員不正解!?俺のクイズなのに!?」と嘆いてみせる芳雄さんでしたが、いや、そりゃ私達、◯を出したくなったよね!?
“そういう後輩がいる”ってはっきり言ってくれて、なんだかとても嬉しかった🙏私自身はとうの昔に解答権を失っていたのですが、「絶対ほしいはず!」と心の中で思いながらニコニコ聞いていました。誰だろうね、何人かいるのかもしれませんね。素敵。

そんなわけで全員復活しての仕切り直しに。2回目なので人数管理を慎重に行い、井上芳雄はバーベキューではとうもろこしが欠かせないと思っている、◯か✗か」の問題のあたりだったかな、「あと何人だ?」という局面になり、一味のみんなも周囲を見渡してソワソワしてたら、とうもろこしはいったん火を通してから焼くやん?的な話だったでしょうか、「俺のバーベキューの話、聞いてる!?」みたいな感じで怒られました、2回くらい()

そうそう、この“俺”シリーズでいうと、このクイズコーナー中に“俺トークが炸裂してたのが最高でした。そもそもこれは自分ことを好きな人の集まりだから「みなさん俺のことしか考えてないんでしょうけど(だから解答できるよね)とか、あとクイズの勝者には“思いの丈”をなるべくコンパクトに伝えてほしいと説明しつつ「そんなに短くまとめられるのかな俺への想いを」とか、もう、ぬるま湯で超絶リラックスしたトークにキュンキュンしてしまいました。

 

“芳ザベート”という謎の世界線

他のアーティストさんや俳優さんのお名前が出たところだと、やはり某人気グループのメンバーさんの話題。「もし『エリザベート』でエリザベートをやるなら、芳ザべートとしてはトートを■■の▲▲(お名前)にやってほしいと思っている。◯か✗か」という問題でした。なんて????

これ、答えとしては◯で、番組のゲストに来られたときのことなど、とにかくすごく褒めていらしたのですが、特殊な前提ありきなので、個人的には「芳雄さんが、▲▲にトートやってほしいって言ってたらしいよ!」と広まるのもちょっと違うというか…。部分的に一人歩きするのがちょっと不安なのでお名前は割愛しました(すでにめちゃ広まってるから、今さら感はあるけど)。本人も「俺がエリザベートをやる世界線があるのかっていうね」本当にそれな。っていうか芳雄さんが「世界線」って言葉を使うのにさりげなく萌えました。

あと、エリザつながりでは、「ルドルフデビューした後輩のことは何かと気にかけている。◯か✗か」で、答えは◯でした!後輩たちに兄貴分らしい温かいコメントを寄せつつ「彼らにはがんばってもらいつつ、そこそこ活躍してほしいと思ってます」。→😂

 

靴下とコンタクトレンズにドキドキ

最後は、手元の紙を見ながら「この質問はさっきと同じで偏っちゃいそうだから、大貫さん、問13いきません?」という感じになり、知識の有無や芳雄さんのパブイメで回答が偏らない質問になりました。「靴下を履くときは右から?左から?」、それでも決着がつかなかったので、コンタクトレンズを入れるときは右から?左から?」いや知らんしwwwww(2回目)

これらについては「自分でも(覚えてはいないから)わからない。やってみればおのずとわかるでしょう」ということで、靴下を履くところ、コンタクトレンズを入れるところ、の実演というかマイム?を観れたのが、すごく、すごく、ファンクラブイベント…でした!!コンタクトのときはあえてこちらに背中を向けて、「使い捨てなんでね…」と言いながら少しうつむいて個包装を開けるジェスチャーをしていたのですが、このときに「身支度する芳雄さんの後ろ姿」を摂取できたのに萌えまくったのでした。右or左の答えは、なんとなくここでは秘密にしておきます…笑。

 

3名の勝者のみなさん、おめでとうございました! 突然の登壇&“思いの丈”のお伝え、お疲れさまでした👏(いいなぁ、よりも、がんばれー、な雰囲気でした✨)


歌コーナー

「あとはもう、いきなり『立って』とか言いませんからね」。歌コーナーの導入で芳雄さんがさりげなく挟んだ一言に、今あらためてじわじわきています。笑

 

「♪この星空」〜「二都物語」より

最近、解禁になった「二都物語」再演について。「地方公演のお知らせとかはまだないのかな?ないですよね」としながら、「わかりませんけども、僕のパワーを使えるだけ使ってなんとかできたら」と語っていました。

「裏切らない芳雄」の円盤でも思ったのですが、シドニーという役の運命について、芳雄さんが「命を投げ出す」という言葉で表現するのがすごく好きです。

星空をイメージしてペンラを白にして振ろうかなと思ったと思ったけれど、圧倒的な歌声に魂を吸い込まれて、消灯したペンラを膝の上に置いたまま、ただただ芳雄さんを見つめ続けたのでした。
最後のロングトーンで、あっいま宴会場の壁にヒビが入ったなと思いました(誇張)。

 

「♪街灯の下で」〜「ミー&マイガール」より

作品と役について軽く説明したあと、「せっかくこういう会場ですので、後ろの方にも練り歩きながら歌ってみたいと思います」。センター通路の後方へゆったり歩みを進めながら間奏に差し掛かり、その背中から信じられないくらい上手な口笛が聞こえてきます。え??何?井上芳雄、口笛も上手いの???音色もリズムも小気味よく、楽器のように自在にコントロールされた口笛は、この夜びっくりしたことの1つでした。歌いながら会場の最後部に差し掛かって、関係者席のご両親(※推定)の前を通るとき、軽く会釈する芳雄ビル。

 

「♪ぼくは人工衛星」〜NHKみんなのうた」(2023年5月度)

説明を要約するとこんな感じ→「昨年出したアルバムGreenvilleというのがあって、その中の曲ではないんですが、その流れで作っていただいた曲。4月にあったコンサートでも歌いました」。これ書きながら思ったんですけど、芳雄さん、それこそ4月のコンサートでもそうでしたが、どの曲の前振りであっても“ここに来ているなら絶対わかるよね”という話し方はされないんですよね。

大貫さんのグルーヴィンなピアノに乗せて弾むように歌う芳雄さん。会場も芳雄グリーンのペンライト&手拍子で応えます。♪ローリンローリンのところでは歌詞に合わせてぐるんぐるんと腕を振っていて、間奏のスキャットも多幸感いっぱいで素敵でした!大貫さんのアレンジ、ラスサビの左手のオクターブの動きが大好きです(うまく書けん)。

 

「♪星から降る金」〜「モーツァルト!」より

ステージのハイチェアに腰掛けて「次はこういう感じで…」と、「モーツァルト!」の紹介を始める芳雄さん。この曲の内容にさしかかったとき「星金だ!」とみんなが気づいて、ふわ〜っと嬉しい雰囲気が流れました*3

そこで始まった歌はもう本当にまさに天上から降ってくる賜物という感じで、「♪よーぞーらーのー」から始まるサビの高音がとても美しく、みんなでうっとり聴き入りました。微動だにせずというよりは、あまりの耳ごこちのよさに、少し揺れながら楽しむようなイメージでした。

そういえば(記憶の捏造じゃないといいのですが)、芳雄さんは途中で立ち上がって、センターの通路を歩き始めましたよね。それで、下手側の壁側の通路まで差し掛かったところで立ち止まったように記憶しています。これ、今ならわかる、サプライズはこのときから始まっていたのですよね
そうして、その位置で歌い終えた芳雄さんは満足そうに客席を見渡し、爆イケの表情でこう言うのです。

「みなさんのもとにはもう、金が降っています…」

説明はこうでした。「とはいっても1人だけですけど」…椅子の背もたれに貼ってある座席番号の紙を裏返すと、1人だけ金色になっている人がいる。ほどなくして、芳雄さんの立っている位置のわりと近くの方が手を挙げられました。与えられた権利は、今から挙げる3つの歌から、最後の1曲を選べるというもの(以下はリアクション込み)、

  1. モーツァルトから「♪僕こそミュージック」→おぉ〜!!
  2. エリザベートから「♪最後のダンス」→ギャーーッ!!
  3. 福岡には来られてないですがムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカルから、権利の関係で英語にはなりますが「♪Your Song」→あぁ〜〜(なるほど〜)

芳雄さんは、変に念を送ってプレッシャーをかけないであげてね(意訳)というようなことをおっしゃっていたので、私はちょっと自重してそちらのほうを見るのをやめたくらいです。なぜなら、ものすごく、「♪最後のダンス」が聴きたかったからです!!座っているだけで念がダダ漏れだったからです!!すみません!選んでくださって本当にありがとうございます!!(超個人的なお礼)

 

「♪最後のダンス」〜「エリザベート」より

突如、宴会場に降臨した芳雄トートの一挙手一投足を見逃すまいと、440人が生唾を飲む音が聞こえた気がしました。

大貫さんがピアノであの怪しげなイントロを奏で始め、芳雄さんは、ちょうど背後の壁にあった柱のような出っ張りに背中をもたせかけて、軽く腕組みをして片足をつま先立ちにしたポーズを取り、目を伏せながらフッ…と役に入っていきます。席がバレますが、このかっこよすぎるポーズが全部見える位置にいて、息ができなくなっていました。

そうして始まった歌唱では、もう「♪あなたの愛をめぐって…」の時点で、黄泉の世界へまっしぐらでした。私は2023年の博多座エリザで沼落ちした人なので、福岡でトート閣下に謁見できたことに感激です…!

そこからは再び最後部を回って反対側の壁側をなぞり、一味のみんなを混乱に陥れながらステージに向かっていきます。

うわー、お父さんお母さん!今、めっちゃ悪い息子が目の前を通りましたよーーっ!

うわー、上手寄りの最後列のみなさん!トート閣下に真上から覗き込まれて、めちゃくちゃ誘惑されてましたね!無事でしたか!!!

会場の空気を完全に掌握して、最後は軽く握った左手を頭上に掲げてフィニッシュ。

拍手喝采に、MR!のようなヒューヒュー!の歓声もわきおこり、会場はこの日一番の熱気に包まれました。

芳雄さんは(お客さんたちからは)よく役に切り替えができますね、みたいに言われるけど、いや、みなさんがそういう空気を作ってくれるんですよ」と、ややマジなトーンで観客がいてくれることの重要性を語ってくれました。「さすがに家で歌ってこんな風(←閣下の手振り)にはなりませんよ」

今思うと、「裏切らない芳雄」の配信は無観客でトート閣下をやっていたし、やろうと思えばできる、ということを芳雄さんは自分自身でわかっているはず。でもそれを経験しているからこそ、客席にお客さんがいることへの感謝を、こんなふうに言葉にしてくださったのかもしれません。


エンディング〜お見送り、そしてハイタッチ

ハイタッチがあることを知らされて、悲鳴。

「福岡の地でミュージカルに出会った僕なので、今回こうして福岡に帰って来られてとても嬉しかったです」というようなご挨拶のあと、ハイタッチでお見送りしますねというお知らせがあり、会場からは悲鳴が上がりました。

芳雄さんの準備ができるまでしばらく待ち時間があり、期待と緊張でざわざわ。お隣の方ともお話ししました。最後列から案内が始まり、改めて振り返るとご両親(※推定)の姿はもうありませんでした。

自分の列が呼ばれるまでの間は、そわそわして、鏡を覗き込んで直せるところを直したり、見苦しくないような荷物のまとめ方を考えたり。目の前を、若いホテルマンが、杖をついた女性の手をとって芳雄さんのもとにゆっくりエスコートしていきます。そうこうしているうちに、私の横に別の男性がすっと立ち、ニッと笑って「じゃ、行きましょうか」と声をかけてくれました。入場のときに笑顔で声をかけてくれた、あのベテランとおぼしき方でした。死にそうな顔で見上げて、「はいぃ…」と返事をする私。
案内されて扉から出ていくともうすぐそこに芳雄さんがいて、ちょうど先ほどの杖の女性の順番でした。芳雄さんが大きく身を屈めて、笑顔で気遣っていらっしゃるのが見えました。

 

あったかくて、やわらかい手

東京4公演が終わる頃には、お客さんもこなれているし情報もそこそこ回っていたので、ハイタッチで言葉をやり取りできたというレポをお見かけしてうらやましく思っているのですが、私はこの一言が精一杯でした。「ありがとうございました。応援してます」

言葉をかけていいとも思っていなかったから、待っている間に考えていたわけじゃなくて、芳雄さんを目の前にして、そのまま出てきた言葉でした。超人的なスケジュールで仕事をこなし、行く先々でお客さんを笑顔にしながら、3都市で7公演ものFCイベントを開催してくれたこの方には、「応援してます」しか思いつかなかったのです。でも、身をかがめて迎えてくれた芳雄さんと目を合わせて、そっと温かい手のひらに触れると、それだけで涙がこみ上げてきました。

既に涙声だったし、すぐに歩き去ったから何か言葉を返してもらったとかじゃないけど、涙目の私に“うん”と優しいまなざしを返してくれたことは、宝物の思い出です。これはとても図々しい想像だけれど、目だけで「泣かんとよ」って言ってもらえたような気がような気がするのです*4

 

まとめ〜これで本当に抜け出せなくなりました

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「福岡で浴びる井上芳雄は逃さない」。そう決めて飛行機で駆けつけた福岡公演ですが*5、同郷民として楽しみにしていた博多弁は、意外にも、中盤に出てきたいつもの「帰ってきたば〜い」だけでした!イントネーションのゆらぎも私は感知していないです。でもそんなのは些末なことで、「福岡で、自分の生活を大切にしながら応援し続けてくれているファンへの感謝」を感じて満たされました。アットホームな空間で温かい時間を過ごせて、やっぱり福岡で浴びてよかった…!おみやげの「ザクザク食べるカレー」も食べるのが楽しみだし、日付の刻印入りスプーンも記念になって嬉しいです。スプーンって幸せを運ぶ縁起物ですしね🥄✨

 

既に字数が爆発しているので、ここがすごかった、というポイントは後でpostでまとめようと思いますが、とにかく配慮とサービス精神にあふれた今回のイベントの秀逸さには脱帽するばかりです。そして、井上芳雄という沼から、いよいよ抜け出せなくなったと感じています。

数年ぶりというこのイベントに参加できて幸せです。芳雄さん、これからもぬるま湯の一滴でいさせてください☆*

(ここまで長文にお付き合いくださり、ありがとうございました!)

 

 

*1:トーク部分までは、翌朝の飛行機の中で必死に思い出してメモに叩きつけて定着させて、のこりは大阪公演でネタバレ解禁になるまでの間にゆっくり書きました

*2:どなたも、突如として注目を浴びることになった方だし、個人的なご事情に触れたりもされていたので

*3:私自身はもうすぐ初観劇の予定で、芳雄さんverの円盤はその後にとっておこうと思っているのですが、昨秋、日比谷のミューの野外コンで島田歌穂さんの歌声に涙したことが記憶に新しいです

*4:その後、本当に涙が止まらなくなって落ち着くまでロビーでひとりさめざめと泣いていたんですけどね(身バレするよ)

*5:椿山荘に物理的に近い距離にいながら行けないのは忸怩たる思いだったけれど、福岡公演に参加するためには忙しい時期に1.5日休まなければならなかったため平日はソワレであってもちょっと厳しかったのです。これが私にとっての幸せな一期一会だったと思っています!