完全に猫なのさ

とあるスターと、いろんなエンタメについて書くブログ I'm here for you.

DON'T give up to THINK〜楽しむために、考える/及川光博ワンマンショーツアー2024「DON'T THINK, POP!!」福岡公演・補遺

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つくづく面白い地形だよねぇ。

(解説:手前は海の中道、極細の陸地でつながってるのが志賀島。左側が博多湾、右側が玄界灘

 

一昨日上げた福岡公演のレポに書ききれなかった部分です(本当は1記事にしたかったけど、移動中に書き上げるためにいったん切りました)。セトリなどは下記をご覧ください。なお、6/1の戸田公演は参加お休みでした。

purplekuina246.hatenablog.com

 

これからツアーが終わるまで、自分の心をノックし続けて、今年思っていることを言語化していきたいと思います。私は考えることを諦めたくないのです。DON'T THINKと言われても、考えるのをやめたら私じゃなくなっちゃう。

 

すべて個人の感想/主観です!

表で話題として広げたくはないのでリプ/エアリプ等ご遠慮ください。DMとかマロとかは読ませていただきます(建設的に語り合いたい気持ちはあるので)

 

 

続・ペンライトとの付き合い方

「続」ということで、カナケン公演の続きです。

心の準備をオッケーにする工夫

my初日だったカナケンで、とりま1本だけ、と思ってペンラ1本で挑んだ結果、やっぱり両手に持っていたほうが感覚的にバランスが取りやすいと判断し、福岡では公式ペンラを1本買い足すことに。前回と違うことは、開演前に、最初に使うカラー=水色の頭出しをしておいたことです。これだけで心の余裕がぜんぜん違いました。また、2本持ちにしたことで思った通りバランスは取りやすくなりました!特にゴアへのBメロの「一歩ずつ一歩ずつ」のところで左手でカウントを取るところ。

 

ロックナンバーとペンラ

このように、前回より落ち着いて臨んでみたものの、やっぱりGO AHEAD!!のペンラ使いとは気が合わないなぁ…というのが本音です。

イントロ後半の掬うような動きは、なんかちょっと面白くなっちゃうし。GLAYの音楽性が流れ込んでいたこの曲独自の魅力は、かなり封殺されてしまったような気がします。

 

盛装とペンラ

また、ダンサーの衣装はどのツアーにおいても1着目は盛装であり*1、今回のチャイナドレスも、豪華客船を文脈にもつレトロクラシックな装いです。その美しいスタイリングでのペンラの両手持ちはなんだかもったいなく感じます。私自身が「大人の舞踏会」をテーマにしたPURPLE DIAMOND育ちというのも関係あるかもしれませんが…。後半でドレスダウンした状態なら気にならないのかもしれないなぁ。でも新しいアイテム=ペンラを印象付けるためには、冒頭3曲に入るのは必定ですよね…。

*2

 

ファンクとペンラ

ワンマンお決まりの流れである、MC後のゆったりファンクのコーナー。私はどうしてもミドルテンポのファンクナンバーでペンラを持つことがしっくりこなくて、ここは置いて踊っています。

これは本当に私自身の感覚なので人それぞれと思ってもらいたいのですが(持ちたい人が持つのはぜんぜんアリですよ!)、これも同じくPURPLE DIAMONDツアーの思い出と重ねてしまいます。振付がない曲で、「音楽にのるってどういうことかな…?」と客席で集中し続けたことで、自分なりに気持ちよく動けるようになったのがすごく嬉しかったのです(自身の初ワンマンの日は、両手をお腹においてウンウン頷くだけの人だった)。

ペンラは、この濃密な現場においてはお助けアイテムになり得ると感じています。体を動かすのが苦手な人も、初めてでとにかくビックリしている人も、そっと振るだけで「楽しんでいる」様子をステージに返すことができます。初めて見る振付がわからなくてもなんとかなる。それはいいことだと思う。一方で、もしも私が初年度にペンラを与えられていたら、いま自分なりに持っているグルーヴに対する感覚を養うことはできなかったような気がするのです。

「バタフライ」「敏感・センシビリティー」の間、いつも通りに揺れたりキメを味わったりしながらも、何一つ光るものを身につけていない自分が空気になったようで、ちょっと心細さを感じました。

 

ダンスゴリラとペンラ

バラードと再びのペンラ曲である「この宇宙〜」を経て、私はQ.I.D.を爆踊りしてフラストレーションを解消しています。私にとっては公式オンラインレッスンと自主練を重ねて大切に踊ってきたナンバーで*3、しかも福岡では諸事情により空間をほしいままにするダンスゴリラ隔離席。全然前の方じゃなかったのですが、この曲で私は明確に指差しをもらいました。ソルトラ&グルサーと29公演踊り続けて放置されてきたQ.I.D.で、そんな出来事があるとか予想もしていませんでした。「お前だよお前!」っていう感じだったので「もらったァ!」と返すつもりで小刻みにウンウンウンって頷きました。このリアクション合ってんのか?

そんなわけで、Q.I.D.〜シャイニンまではペンラを置いて心ゆくまで踊っています。めちゃくちゃ楽しいです!

 

「モラリティー」で私たちが交わしあったもの

そのうえで、ペンラによって生まれた強い感動も書いておきたいと思います。

5/26はデビュー記念日(5/29)に最も近い公演であったことから、ECに「モラリティー」が登場しました。モラリティーといえばAメロでの妖艶すぎる人外ライト!両サイドからセンターを強烈に照らすピンクと緑の照明が象徴的ですが、思い立って2本のペンラをその2色で点灯させてみたりもしました。

でもやっぱり、最も熱かったのはサビでした。ミッチーさんが魂の叫びを歌い、ステージが真っ赤に染まる中、いつしか私たちは、ペンラを真っ赤に点灯させて高く掲げていたのです。ペンラ推奨の4曲と最も違うところは、カラーや振り付けが明確にサジェストがあったわけでないこと。それは間違いなく、自然発生的なものでした*4

ミッチーさんの歌唱も密度と迫力があって、その日の公演を通じてのベストだと感じました。当然ながら全員がペンラを掲げたわけではないはずです(大切なデビュー曲なので、またいろんな意見があると思う)。でもそれで合っているんです。ステージから発せられるエネルギーに呼応して、思い思いのやりかたで心を交わし合った奇跡のような時間。あのとき、客席は真に自由であったと私は確信しています。あの一体感こそもっと味わいたいと思うのは、やはり贅沢なことなのでしょうか。

すべてを出し尽くして、ギターを抱えて、ぺたりと床にへたり込むデビュー28周年の大スター。センターに向かって、ワンスロープの空間からたくさんの声援が降り注ぎます。そこからバラ色→エンディングまで、すごくいい高揚が続きました。

2024年のモラリティーは、ペンラ込みで、とても熱い時間を共有できたと思っています。

 

ドシポと私、現時点でのまとめ

現時点での気づきを2つ。

私がペンラを与えられて若干キレてるのは(キレてんのかい!)、うちら、何でもやると思われてない?ってこと。私はかなりミラーリングしてしまうタイプだし本来は参加意欲大爆発マンなのに、そんなふうに思うなんて自分でも嫌だし悲しい。振付の有無にかかわらず、たくさん踊ってきたのになぁ。何か、ベイベーとしての矜持が揺るがされたように感じているのかもしれません。

客席後方から眺めてもペンラの輝きは強烈で美しく、タースーが今後、この景色をみすみす手放すことなんてあるだろうか、と考えてしまいます。来年以降もセトリ入りする既存曲と新曲が計4曲くらいペンラナイズ(?)されるかもしれない、と思うとちょっとどうしたらよいかわからないです。

そしてもう1つの気づきは、改めて、ミッチーさんのパフォーマンスは、かなりファシリテーション込みであること。建設的にその空間を作り上げるなかで、好きにしていいと言われても、やっぱりリードするのは唯一無二のスターなのです。 やるもやらないも自由だし、実際に「この曲のペンラはやらない」「この曲の振付は踊らない」など、主体的に選択している仲間がいるのも知っています。でも、ステージを見る限りあらゆる曲に実質的な“指示”がなされていて、私の場合はそれを脇に置いて我が道をゆく強さがありません。

この実質的な“指示”は結局「死んでもいい」を筆頭にこれまでもあったけど…強制じゃないってわかってはいるけど…さすがに程度ってものがあるでしょ。歌詞に「会場一体になって」なんてわざわざ入れなくていいよ*5。やっぱりミッチーさんにはバチクソかっこいいグルーヴリーダーであってほしいんだよ(グループリーダーみたいに言うな)。ファンクナンバーでペンラを振ったり、Don't Stop Me Baby*6を単純な振りで踊ることは、グルーヴの体得*7を阻害すると思ってしまうのは、細かいことを気にしすぎでしょうか(僕の悪い癖…?)

 

一昨日は、欠席した戸田公演の感想を読ませてもらい、行ったらぜったい楽しかっただろうなぁ…と思いながら旅先で眠りにつきました*8。今年、私に残されたのはたったの3公演*9。それでも私は、1枚のチケットを握りしめて、座席幅で踊って、諦めないで考え続けるよ。

あと、罪滅ぼし(?)に、初心者さん向け案内記事2024を早めに上げたいと思います。予習を押し付けることなく、不安なく参加できるよう少しでもアシストしたいなと、いわゆる先輩ベイベーとかじゃなくて、少し慣れてるだけの一観客として真剣に思っています*10

 

さぁ、あとは、お手紙を書こうかね。

 

 

 

*1:「正装」ではありません、念のため

*2:ぱーぽー繋がりで、チャイナドレスの紅マス…!という思いつきに我ながらときめいてしまった。スカートさばく振り付けできないけどね。あと思ったけど冒頭3曲、チャイナドレスがめちゃくちゃ似合うセレクトというわけではないもんね。とはいえチャイナドレスは絶対的大優勝なのですが!

*3:振り付けが好きじゃない人がいるのも知っているけど、これもまた人それぞれ

*4:もともと手は掲げてた気がするけど、それがペンラによって見える化したのと、カラーの選択について

*5:みず色ワンピースの歌詞、ほかのところは大好きなのになぁ。

*6:本当に好きだったんだよ、前の振付が…。ちゃんとグルーヴを感じられて心が高揚する

*7:私、One Groove!って煽り、好きだったな…。

*8:今年はパートナーとの時間を大切にする方針です。でも全通してた時も理解を得ながら本気で打ち込んでいたんだよ、しなくていいって言われたからやめたとかじゃないもん…。

*9:ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカルが始まるからです。S席の土日価格、18,500円+手数料で約2万なの…

*10:他に上げてる方もいるし、今年は自分は書かないつもりだったけど、ツアー前から2023年の記事へのアクセスが続いていて、あとツアーの内容的にあった方がいい気がしました…