完全に猫なのさ

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ミュージカル「ラグタイム」感想〜私たちを運んでゆく音楽の力(動機とリズムを中心に)

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ミュージカル「ラグタイム」、東京公演に続いて大阪公演もいよいよ千秋楽、おめでとうございます!

本記事では、東京での観劇*1をベースに、たくさんのナンバーの中から抜粋して音楽の魅力について書いていきたいと思います。ティーブン・フラハティ*2の紡ぐ名曲の数々に私はとにかく夢中になっていて、ここ2週間はずっとシンコペーション、3拍子、動機と主題…などについて一生懸命考えていました。

抜粋とはいえ長いので、下記の目次から特に好きな曲を拾い読みしていただくか、“Ragtime”と“New Music”だけでも読んでいただけるとサラの居場所がわかったときのコールハウスばりに喜びます!

 

※ミュージカル初心者の感想です。楽典の知識は怪しいので(勉強しながら書きました)、薄目で読んでください。

 

初日の感想はこちら(今思えばほとんど茫然自失だった)

purplekuina246.hatenablog.com

 

※目次について:3拍子の曲には星印(★)がついています。また、ナンバーは抜粋です。

 

1幕

Ragtime〜作中に繰り返し現れるアイツ(=動機)

最も重要な動機:「♪タタタタータタン」×2

私は初日の感想にRagtimeが作中に何度も出てくると書いてしまったのですが、今思えば、それは曲そのものというより冒頭にピアノで提示される4小節のことでした。これは前奏であり、その後に出てくる16小節のひとかたまり(主題)のうち、最後の4小節にあたる部分。

さらに厳密にいえば、注目すべきなのは冒頭2小節の動機(モチーフ)です。わかりやすい歌詞のところを持ってくると「♪今聴こえるシンコペーションであり、2回繰り返される「♪タタタタータタン」。採譜は載せられないので1小節分を無理やり絵文字と記号で書くとこう。赤のところがシンコペーションです。

🎼4/4♪♪♪♪♩

本来は16小節の主題の最後にあたりますが、この半音階もりもり&シンコペーションを効かせたアイコニックな動機が実は主役なんだと思います。主題の中でも前の4小節でグッと音量を落とした後、ここに向かってクレッシェンドで盛り上げていますしね。

音楽における動機について、よく引き合いに出されるのはベートーヴェン「運命」の「♪ダダダダーン」ですが、これになぞらえると、冒頭の「♪タタタタータタン」は、Ragtimeにおける「♪ダダダダーン」なのだと思います(合っているのだろうか…)

 

音程を変えてこっそり登場するアイツ

Ragtime冒頭の4小節は作品を通してたびたび登場しますが、まず本ナンバー中に、最も小さい単位である「♪タタタタータタン」×2(=動機)が違う音程で現れます。移民たちやヤンガーブラザーの登場などがそうで、これらはそれぞれ、Success(移民たち)とCrime of the Century(イブリンたち)の前フリになっています。Ragtaimeというナンバーは、今後に登場する曲のパーツを内包しつつ、観客の耳に「♪タタタタータタン」を刷り込んでゆく曲でもあるのです。

ほか、途中で4拍子の中で3拍子を取れるところがあるのですが(♪ソファレファの繰り返しの配置がそうなってる)、実際に展開部で♪ズンチャッチャと3拍子を意識したワルツ風の箇所が挟まっており、これはこのあと多用される3拍子の予感になっています。

なお、YouTubeでこのナンバーの映像をいくつか見ると、欧米での上演ではステージに3つの人種のフルメンバーが入り乱れてパンパンに溢れていることに驚かされます。アンサンブルの活躍により少ない人数で複数の人種を担う日本初演版は、そのぶん振り付けや構築的なステージングの美しさが際立つように感じます。

 

Goodbye, My Love★/Jorney On〜3拍子と4拍子の好対照

さて、3拍子も見ていきましょう!最初のナンバーは、ファーザーの北極行き🚢を見送るマザーのGoodbye, My Love。このあと、3拍子の曲のほとんどをマザーが担います。転調後に現れる主題(♪自分の〜殻を〜破り〜た〜くて〜)により、私たちは早い段階でマザーの人となりを知ることができます。

そして安蘭マザーの優美なお手振りを契機に、川口ファーザーと石丸ターテの船が交錯するJorney Onへ。こちらはティンパニやコンサートチャイムが生きる堂々とした4拍子で、マザーの歌とは好対照。八分音符🎵で2つの音をユラユラさせる波の表現や、高まりの直前に一瞬挟まれる3拍子(グラッとする感じ)がまさに船旅。ターテとファーザーの艶と深みのある美声が重なり、さらにGoodbye, My Loveのメロディを4拍子に伸ばしてマザーも参加します。どう考えても序盤から名曲が大渋滞です。

Goodbye, My Loveの前、ファーザーはマザーとの別れを惜しみますが、「アメリカに、私達みんなに神のご加護がありますように」というようなセリフがあります。この時点でのファーザーの「アメリカ」や「みんな」には、白人しか入っていないんだよなぁ…。

 

Nothing Like The City★〜「♪ですね〜」「♪ですね〜」

マザー&リトルボーイと、ターテ&リトルガールが停留所で初めて出会うシーンです。ターテは辛い境遇にいるものの、マザーの礼儀正しい態度に感銘を受け(♪あなたさま=sir)、少し心が安らいでいるもよう。

「♪おてーんきですね〜」「♪ですね〜」のところ、この「♪ですね〜」の掛け合いのリズムはこの後また出てきます(八分音符×2🎵+二分音符)。

*3

 

Your Daddy's Son〜鈍色のメゾピアノの輝き

最初は安定した4拍子で子守唄風の曲調です(4拍子×8小節の主題)。そこから感情がほとばしり始めるとリズムもどんどんあふれて変則的になっていきます。

このシーンで初めて聴けると遥海サラの歌声。まず、ピアニシモ〜メゾピアノ*4で紡がれるビブラートに驚かされました。温もりと悲しみを溶かし合わせたような、鈍色に輝く歌声。そこから一気にフォルテシモまで高めるボーカルのダイナミクスが素晴らしい🥲東京千秋楽では、心をむき出しにして差し出す歌声にさらに圧倒されました。

 

New Music〜Ragtimeに次ぐ重要ナンバー

リズム:世界一わかりやすいシンコペーション

私がRagtimeの次に重要だと考えているのがこの曲です。ファーザーのソロから始まって最後は大合唱に至り、次のThe Wheels of a Dreamへのムードを高める壮大なナンバー!

まず面白いのは、実はファーザーがめちゃくちゃシンコペーションを歌ってる件。わからない、歌えない、なじめないと歌っていながら、それ、多分世界一わかりやすいシンコペーションなのです。

この動機のうち、最初の1小節を記号と絵文字で書くとこれ(最後の四分音符♩×2は本当は二分音符で伸ばすのでタイで繋げといてください)

🎼4/4♪♪♩♩

これは、ラグタイムの有名曲、スコット・ジョプリンによる「ジ・エンターテイナー(The Entertainer)」の冒頭(🎵|♪♩♪♩♪♪|)とよく似ています(本当は2拍子なので音価はこの半分、つまりこれで2小節分)。ちなみに音の跳躍も同じじゃないかと思います(六度)。

 

構成:第二主題とRagtimeの深い関係

この曲の構成に興味を持って考えたり調べたりしてみたのですが、音楽形式については、付け焼き刃の知識では歯が立たず、これだ!という答えがわかりませんでした…。

呼び方はさておき、パーツを洗い出すと以下。

  1. 第一主題:ファーザーの主題
  2. 第二主題:コールハウスの主題(※歌うのはニューロシェルの人々)
  3. ↑これの最後に入ってくるRagtimeの動機を使ったアレンジ(コールハウスが歌う)
  4. 第三主題?(コーダ?):サラの主題
  5. 第一主題:ファーザーの主題(合唱)

第二主題をコールハウスの主題としましたが、なぜかというと、このナンバーより前に、コールハウスが「His Name Was Coalhouse Walker」で演奏するのが初出だからです。さらに、ニューロシェルの家でも披露され、Sarah, Brown Eyesでも非常に印象的に使われます。第二主題はコールハウスが歌うわけではないにもかかわらず、コールハウスと非常に縁が深いのです。「♪愛とはなにか教えられた」という歌詞もあり、サラに対するコールハウスの愛情を客観的に伝える役割があるのかもしれません。

3〜4は、コールハウスが階段を見上げてサラに呼びかけ、サラが新しいメロディで応えるシーン。この感動の再会は、ニューロシェルの白人たちが見守る中で実現したことも心に留めておきたいポイントでした*5。前述の「His Name Was Coalhouse Walker」も、Ragtimeの動機(♪サラごめーんよ)とNew Musicの第二主題の組み合わせでできています。New Musicの第二主題はRagtimeと強い結びつきがあるのです。私がNew MusicをRagtimeの次に重要なナンバーであると捉えたのは、このような理由からでした。

ファーザーは歌い終えると寂しげに下手にはけてしまうのですが、第一主題はアトランティック・シティに向かう前にも再びファーザーによって歌われます。ファーザーは、船の上ではヘンソン航海士と握手をしなかったけれど、最後はライブラリーでコールハウスと抱き合った。ファーザーも変わったのです。でも、マザーと変わるスピードが違ったんだ…。川口さんの歌声と演技が素晴らしく、そのことを何度も考えてしまうのです…。

 

The Wheels of a Dream〜“車輪”の力強い推進力

4拍子の曲。第一主題の冒頭はアウフタクト(♪ウン・ターターター)+全音符(♪ターーーー)で、リズムはとてもシンプル!シンコペーションを多用した曲とは位置付けの違うナンバーであることがわかります。基本的にアクセントが小節の頭のロングトーン全音符)に来るので、推進力を感じさせます🚙まさにWheels(車輪)の歌ですね。

サラが歌う「♪カルフォルニアもいいね」がラストへの伏線であることは言うまでもありません😭

 

Gliding★〜過ぎた日は振り返らない

こちらはターテが担う3拍子。リトルガールを喜ばせようと作ったMovie Bookで1ドルを稼ぎ出し、どん底で希望を見出すナンバーです*6。ここに出てくる「♪回る〜」のリズムは、Nothing Like The Cityの「♪ですね〜」と同じものです(八分音符×2🎵+二分音符)。さらに、ターテが「♪過ぎた日は振り返らない」と歌い終えてから流れる後奏は、エリス島でのA Shtetl lz Amerekeの変奏だと思います。これを境に、ターテは移民としての辛い日々に別れを告げるのです。

 

Till We Reach That Day〜ハーレムの嘆きが世界の嘆きへ

おそらく「霊歌(Spiritual)」の形式を取っているこの曲(時代設定がゴスペル成立より前なので)。塚本直さんの絶唱がリードする中、キャストの大合唱によりハーレムの嘆きが世界の嘆きとして何倍にも増幅し、「こんな世の中でいいの?」という重い問いを観客に投げかけて幕を下ろします。ステージが星条旗カラーに染まり、強い痛みと共に深い感動をもたらすナンバーです。

サラを抱き、狼狽と悲しみから憎悪と怒りにシフトする感情の移ろいを、表情だけで伝える芳雄コールハウスが圧巻です…(瞬きをしていなくて驚愕した)。膝に抱き上げられるとき、遥海サラは完全に脱力していてずっしりと重そうで、ああ、本当に骸(むくろ)なのだ…と思いました。

余談:初日、立ち直れなかった話→*7

 

2幕

Coalhouse's Soliloquy〜暴力にとってかわられた芸術

多くの歌詞とメロディをYour Daddy's Sonから受け継ぐ前半に続き、「♪始めてやる20世紀を」の箇所がRagtimeの主題の変奏です。ピアノの後ろから銃を取り出す演出は、コールハウスが音楽を手放すことを明確に表します。銃を構えて「♪聴くんだラグタイム」と叫ぶ姿が悲しい…。このあとのパンパンパンパン!!という乾いた銃声は、日生劇場では壁のスピーカーを使っていたのかなと思います。

 

Buffalo Nickel Photoplay, Inc〜アメリカンドリームすぎる自己紹介ソング

スーツに身を包み、別人のように軽妙な佇まいを見せるターテ。その前のGlidingにヨーロッパの香りが強く残っていたので、軽快なリズムが跳ね回るこのナンバーにより、アメリカンドリームを実現したんだということが音楽面からもわかります。この歌詞で口が回ってる石丸さん、冷静に考えてすごすぎる。スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス案件。

私は4回の観劇のうち3回を2階から観ていますが、この曲にあわせて繰り広げられる撮影チームのスーパーてんやわんやも大好きです。空を飛んでいるような疾走感も快く、この後の辛い展開を考えるとマジで逃げるならアトランティックシティだなと思います。

この曲でターテは昔と変わったように見えるけど、本当は逆なのだと思います。本来はこんなふうに才気あふれる芸術家なのに、迫害と貧困がそれを損ねていただけなのです。姿勢や歩き方すら変わってしまう残酷を、成功したターテの姿は逆照射しています。

 

Our Children★〜3拍子の到達点

安蘭マザーと石丸ターテの包容力あふれるハーモニー。これまで3拍子にのせて歌われてきた、家族をめぐる安らぎや未来への思いが、この1曲に結実しています。

メロディの美しさに心が洗われますが、アウフタクト全音符で作られる第一主題の冒頭は、拍子こそ違えど、我が子に希望を託すThe Wheels of a Dreamと似た構造と言えます。

Our Children=私たちの子どもたち。これはこの時間軸での「私たちの(それぞれの)子どもたち」という意味に加え、ステップファミリーとなる未来の時間軸での「うちの子どもたち」、さらに本作のエンディングで幸せを託された「この世界の子どもたち」まで、意味を広げて感じ取ることができます。

本作の訳詞は、いろいろなところで韻を踏んでいるところなど好きなポイントがたくさんありますが、このナンバーでは「♪子どもって〜」の最後の母音(e)が、元の「♪Our Children」と合っているのが特に好きです。

 

Sarah Brown Eyes〜この世で最も切ないデュエットダンス

コールハウスの回想が、Ragtimeの主題の変奏から始まります。芳雄コールハウスと遥海サラの密やかなハーモニーは、まさに「声を合わせる」という表現がぴったり。この曲もラグタイムなのでずっとシンコペーションしてるのですが、「♪Sarah, Brown Eyes」のところは裏拍ではなくて(1拍目と3拍目にアクセント。さらに、2人とも2拍目と4拍目を抜くように歌っている)、逆にサラへの呼びかけが際立つ仕掛けだと思います😭

そしてNew Musicの第二主題にのせての、この世で最も切ないデュエットダンス。サラはふんわりと踊りながらコールハウスの腕をすり抜け続けます。本作で一番好きな振り付けの1つです。

*8

 

Back To Before★〜内向きの平和との決別

Our Childrenでひとつのゴールを迎えた3拍子の世界は、最後となるこの曲でまったく違う可能性を示します。小節のまとまり方がバラバラで、とても不安定な構成。「昔=Before」に固執するファーザーとの会話の直後に位置するため、マザーが新しい一歩を踏み出したことがよくわかります。大きな身振りもなく、派手な演出もなく、0番に佇んで瞳を潤ませて決意を歌い上げる安蘭マザー。「♪We can never go back to before」は「♪あの日は帰らない」と訳され、譜割りがほぼぴったりで素晴らしいのですが、最後の1回だけが「♪あの日には帰らない」と訳されていて(これにより主語の「私は」が省略された形になる)、マザー自身の意志を原詞以上に反映したものとなりました。

 

Make Them Hear You〜コンサートマーチの雰囲気を纏って

芳雄コールハウスが歌う最後のナンバー。NESMITHさん演じるブッカー・T・ワシントンの言葉で翻意し、仲間たちを1人ずつ抱きしめて説得していきます。私はこの曲をコンサートマーチのようだと感じます*9ほぼ表拍で構成されており、スネアドラムが印象的に使われているからです(「He Wanted To Say」にも同様の使い方がみられます*10)。

芳雄さんが演じるからこそのコールハウスの「真っ当さ」*11、1人ひとりとぶつかりながら発露していくのですが(みんな号泣している)、とりわけ、銃を抱きしめて子供のように嗚咽する東啓介さんのヤンガーブラザーが、とても切なかったです。

こうして物語はEpiloge: Wheels of a Dreamで感動のエンディングを迎えます。

 

まとめ〜3拍子と4拍子、それぞれの役割

以上、抜粋ですが動機やリズムを中心に「ラグタイム」のナンバーを振り返ってみました。

星印(★)をつけた3拍子の曲は、これまで述べてきたように、家族をめぐる安らぎや希望の象徴だったと言えます。

では4拍子の曲はどうだったか。シンコペーションが多用される曲は新しい時代の到来を予感させつつ、Make Them Hear YouやHenry Ford*12、The Night That Goldman Spoke at Union Squareといった表拍の曲は、アメリカを前に進める役割を担ったのではないかと私は思います。最後のWheels of a Dreamのリプライズには、その意味も込められているのです。

 

 

雑誌「ミュージカル」でのインタビュー記事で、安蘭けいさんが振付のエイマン・フォーリーの言葉を紹介していました。

「先日、振付のエイマン(・フォーリー)さんが、“この作品は音楽にすべてが込められていて、音楽がちゃんと運んでくれる”と教えてくださったんです。そのお話を伺ってから、音楽を信じて、その音楽に忠実に表現していけるように歌っていけたらと思っています」

「ミュージカル」2023年9-10月号P9

「音楽がちゃんと運んでくれる」という表現は、名曲ぞろいの佳品であるのはもちろん、リプライズではなく動機レベルの細かな繰り返しによって物語を進める手法にも関係がありそうです。社会や時代そのものを主役とするような「一大叙事詩」はこのように作られたのだと、改めて感動が深まっています。

前途への希望を込めて、エンディングの背景に輝く大海原。やはり私も、音楽によってそこへ運ばれた1人の観客なのだと思います。

来週、名古屋でこの旅の終着点をいっしょに見届ける予定です。とても楽しみです!

 

 

*1:9/9夜(初日)、9/16夜、9/23昼、9/30夜(千秋楽)。リトルチームは半々で観れました

*2:初日、作詞家のリン・アレンズと共に挨拶に登壇(エイマンも客席にいた)。紹介されるまで客席にいることには気づかず、びっくりしました。今思うとすごい人と同じ空気吸ってたわ。

*3:リトルたちが柵から身を乗り出して歌い合うパート、リトルガールの「(ママは)死んだ」の後のバスドラム(ドォン)が好き。

*4:最初はピアノ〜メゾピアノって書いてたけど、芳雄さんの連載を読んでピアニシモに修正しました

*5:本音を言うとサラ目線で見たいです

*6:苦境にある間、石丸ターテは何度もリトルガールを抱きしめて慰めるのですが、思い出すだけで涙がブワッときます…。

*7:初日、展開にショックを受けて、この歌の記憶がほとんどありませんでした(なんということだ)。ある時点までは「いや大丈夫、サラは気を失っているだけだ」と思い込もうとし続けました(無理筋がすぎる)。その後1週間、そんな自分にめちゃくちゃ落ち込んだりもしました(2回目の鑑賞で音楽に改めて魅了され、今に至るのですが)

*8:この直前、コールハウスはサラに手招きし、ピアノの椅子をはんぶんこして座るのですが、ここでサラの背中に回したように見えた手は、実はピアノのへりに引っ掛けてあります。触ってない…。コールハウスがサラの背中を支えるような振り付けは、もしかしたら我が子を抱く様子なのかもと千秋楽に思い、その背中にいたずらっぽい笑顔で触れようとする(そして触れない)サラの姿を見て、私のオペラグラスの視界は激しい揺れに襲われました。嗚咽めっちゃ我慢した…。

*9:吹奏楽の「アルセナール」という曲を彷彿させます。私もなのですが、演奏したことがある人はみんな大好きな曲じゃないでしょうか。

*10:土井ケイトさんのエマと東啓介さんのヤンガーブラザーが素敵ですが、そこにまったく違う毛色の歌声で「♪羨ましいよ無邪気で」と加わる芳雄コールハウスが最高なのよ…

*11:別の機会に書こうかとも思うのですが、差別と戦うストーリーにおいて、コールハウスが完璧な善人ではないことは、とても重要なことです

*12:アンサンブルの横一列+横向き、かつ腕の直角を強調💪した振付で工場のラインを表しているのだと思います。これも大好き!