完全に猫なのさ

とあるスターと、いろんなエンタメについて書くブログ I'm here for you.

「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」原作映画との比較〜クルチザンヌとしてのサティーン考

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表題のミュージカルにがっつりしっかりハマっておりまして、大昔に観た(はずの)原作映画をアマプラで観てみました。

ミュージカル映画をどのようにミュージカルにするか、ということにはとても興味があって、「雨に唄えば」もそれに注目して観たのですが、「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」の場合は、バズ・ラーマンを創造主に据えた上で、いったん全部ぶっ壊してゼロから作り直したんだ!ということがよくわかりました(このあたりはパンフレットからも読み取れます)。

(↓ここでも映画との比較をしています)

purplekuina246.hatenablog.com

 

「映画」という媒体では、実にいろんなことが可能です。空撮でパリの町を駆け抜けることも、狂乱のダンスホールを真上から眺めることもできる。舞台でそれを実現するのは不可能です。
ところが、制約の多い舞台には、映画にはない最強の強みがありました。それは観客に本当に「ムーラン・ルージュ」の客になってもらうこと。
原作のあの混沌とハイテンション、ひとことでいえばカメラがめっちゃグルグル回る感じを舞台で展開するために、ミュージカル化にあたっては徹底的に観客を没入させ(=イマーシブ)、ムーラン・ルージュを体験させるという手法をとったんだなと思いました。

 

初見の感想(7/6夜・井上芳雄ファンクラブ貸切公演)

purplekuina246.hatenablog.com

2回目(7/18夜)※1か月後のいま読み返すと、すでに表現やお芝居が変わったと感じるところがありますね*1

purplekuina246.hatenablog.com

 

技術論には詳しくないのでこのあたりでやめておきますが、映画とミュージカルの違いで一番興味深く感じた「サティーンの人物造形の違い」について、自分なりに考えてみたのでまとめたいと思います。

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日本初演のおふたり!どっちも大好き。

 

 

ティーンの「肩書き」の違い

ティーンの息を呑むような登場シーン(Sparkring Diamond)は、その強烈なスター性を印象づけますが、マッシュアップの中にはマリリン・モンローのDiamonds Are a Girl's Best Friendなどが使われており、セックスシンボルであることも強くアピールされています(たぶん)。これに関しては、映画もミュージカルもだいたい同じです。ところが、ティーンの肩書きは、映画とミュージカルでは表現が微妙に異なります

 

あらすじを見てみると、映画でのサティーンの肩書きは「スター」かつ「高級娼婦」と明示されています。さらに映画の冒頭で、ムーラン・ルージュという場所は「娼館」でもあるという説明がなされています。

大人気を誇るキャバレー「ムーラン・ルージュ」のスターで高級娼婦サティーンと、貧乏作家のクリスチャンは激しい恋に落ちる。

www.amazon.co.jp

 

一方で、ミュージカルでのサティーンの肩書きは、日本プロダクションの公式によれば「花形スター」となっています。

ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル 』は激しい恋に落ちたアメリカ人作家クリスチャンと、ナイトクラブ ムーラン・ルージュの花形スター、サティーンの物語。

www.tohostage.com

 

もちろん、少し歴史をひもとけばムーラン・ルージュという場所に“そういった機能”があり、サティーンが“そういう役割”も担っていることはわかります。これは別に知らなくても&調べなくても劇中でちゃんと汲むことができるようになっていて(そこがいい)、例えば「パリの売春婦のことは忘れて」「娼婦にはお似合いだ」といったセリフが登場しますし、「路上に戻るのは嫌」というセリフからは下の階級の街娼に身を落とすことが示唆されています。ムーラン・ルージュが潰れたら「売春宿」になるというセリフもあるし、ジドラーの「輝くダイヤモンドを見せろ」「人生最高のパフォーマンスをしろ」だって言葉通りに受け取っちゃいけないかもだし、あとはナンバーとしては「ロクサーヌ」が丸ごとそれを匂わせているし…枚挙に暇がありませんね。また、パンフレットに掲載されているサティーン役&クリスチャン役4人による座談会でも、はっきり「娼婦」という表現が使われていました(つまり世界観として共有されている)。

 

ティーンは、「クルチザンヌ」と呼ばれる存在だったと考えられます。ブロードウェイのいくつかのレビューには確かにcourtesanという言葉が見つかりました*2*3

公式(本国)にはあらすじのページがなくて(なんで!)確認できていないのですが、そこから飛べるコレ(なんだろう、パンフの一部?)には、オペラ「ラ・ボエーム」との関連を説明する文脈でcourtesanという単語は確認できました(the courtesan, Satine

一方で、“Satine, the most alluring, bright, & beautiful star entertainer of the Moulin Rouge”*4や、“Moulin Rouge star performer, Satine”*5などの表現で、単に「スター」であるという説明にとどまっている紹介ページも結構あります。

 

そんなわけで完全に調べがついたとはいえないのですが、ミュージカルにおいては、劇中でその“仕事”を示唆しつつも、ティーンの肩書きは若干マイルドに説明されたのだと理解しました。

 

*「高級娼婦」についての参考文献。鹿島は「高級娼婦というものの存在は、その訳語のせいか、どうも日本では正しく理解されていない。」と述べており、たしかに、ミュージカルのあらすじにこの4文字をぶつけると、サティーンの職業について意図したとおりに伝わらないリスクがあっただろうなとなんとなくわかりました。*6

*7

 

 

ティーンが公爵と「するかどうか」の違い

そのことを念頭にサティーンと公爵のかかわりに注目すると、興味深い違いに気づきます。それは、身も蓋もない言い方をすれば、作中でサティーンが公爵と「するかどうか」ということ。

象の部屋で逢引するシーン。映画でもミュージカルでも、サティーンは自分の仕事として公爵(と勘違いしてクリスチャン)をゴリゴリに誘惑します*8

展開が分かれるのは、So Exciting!の大騒ぎを終えてから。ミュージカルのサティーンは、鏡台の前でスイッチを切り替え、クリスチャンの時とはまったく違うトーン*9でノックに応え、“本物”の公爵を迎え入れます。そこからのSympaty For The Duke*10では、プロとしての心意気すら感じさせる態度で公爵と挑戦的に目を合わせ続け、ナンバーの最後には長椅子に押し倒されて終わります(=これは記号的に行為を暗示している)。サティーンはジドラーの願いを聞き入れた上で、ある程度は主体的に公爵を受け入れているといえるでしょう。つまり、ミュージカルのサティーンは、公爵と「する」

ところが、映画を見返してみるとこの描き方が全然違うことに驚きます。クリスチャンとの恋に夢中になったサティーンは公爵との「夕食」を断り続け、ついにはジドラーの命令のもと渋々「夕食」に赴きますが、クリスチャンへの想いを見破って激怒した公爵に襲われそうになり、その場を逃げ出してしまいます。つまり、映画のサティーンは、公爵と「しない」。

愛していないパトロンのお相手をすることくらい、本来のサティーンには造作もないことだったのかもしれません。でも「できなかった」とクリスチャンに泣きながら訴える映画版のサティーンは、それくらいクリスチャンを一途に愛していたし、ピュアな一面が強調されているといえます。

 

ティーンが「何を希求しているか」の違い

その公爵がサティーンに与えようとしていたものも、映画とミュージカルでは異なります。ミュージカルで、心ここにあらずのサティーンが公爵との待ち合わせに遅れるシーン(Only Girl In A Material World)。公爵は美しい邸宅を指差し、それがサティーンの持ち物になることを告げます*11。この会話の始まりを合図に、背後をゆったりと行き交うセレブリティに「乳母車を押す貴婦人」と「杖をついて歩く紳士」が登場しますが、これらの人物はライフステージの変化を想像させ、公爵が、長い人生における生活の安定を提供しようとしていることを示唆しています(※長い人生にならない運命はさておいても)。

ミュージカルのサティーンにとってムーラン・ルージュは守りたいホームであり、ジドラーや踊り子たちとは疑似家族的な愛情を育んでいます。それでも、年齢的な限界を自覚しており*12、永遠に今のポジションにはいられないこともわかっています。また、Come What Mayの前にクリスチャンに抱きしめられながらハッピーエンドを夢想する場面では「安全な場所」という言葉も口にします。

邸宅を眺めている時点では死期を悟りつつあるはずだし、そもそも欲しかったわけではないとしても、ひとまず、ティーンにとって大事なものは居場所であるという仮説を立てることにします。

では、映画のサティーンは何を欲していたか。これも見返してびっくりしたのですが、サティーンには「女優になる」という夢がありました*13ムーラン・ルージュでの生活にはとうに嫌気が差しており、「こんなところは出るのよ」とはっきり言っています。前述のようにミュージカルではジドラーとの絆やニニを始めとする踊り子たちとのシスターフッドが描かれますが、映画ではその要素はあまり感じられません。かろうじて日陰者どうしの連帯があるに過ぎず、ジドラーの愛情と葛藤は映画版では非常に複雑なものだったのですが、それもミュージカルではあえて超シンプルにしたのだと思います。

ティーンにとって新しいショーへの取り組みはステップアップのために必要で、公爵は女優としての新たな地位を約束してくれる存在でした(映画の公爵は嫌な奴だけどすごく気の毒でもあります😂めっちゃお金出したのに…)。映画のサティーンはミュージカルよりも不遇でありながら、女優になって活躍したいという自己実現を夢見ていたことは*14、なんとも切なく思えます。ジドラーがサティーンに向かって言う“You’re great actress, Satine.”というセリフはとても皮肉で悲しいものでした。

 

まとめ:変わらないのは“愛の物語”であること

以上について、なんとなく考えてみましたが、そこから映画とミュージカルにおけるサティーンの人物像を整理してみたいと思います。

映画におけるサティーン(ニコール・キッドマンは、夢を持ち上昇志向があり、純粋で孤独かつイノセントな面もある。だから、純愛にのめり込む様子がドラマチックに映る。

ミュージカルにおけるサティーン(日本初演:望海風斗&平原綾香は、スターとしての自覚をもつリーダーであり、葛藤を抱えながらも前を向くリアリスト。だから、若く無謀なクリスチャンに惹かれる大人の恋にドキドキする。

*15

 

ここまで書いて気づいたんですけど、あれ、これって年齢設定がそもそも微妙に違うんじゃないの?…って今、思いました。。*16

 

ともあれ、この違いは、ミュージカル化するにあたって、現代の観客が共感を寄せやすいように意図されたものかと思います。実際に私自身は、映画のサティーンよりもミュージカルのサティーンのほうに感情移入しやすく感じました。

それでも、サティーンが貫いた愛がもたらす感動は、映画でもミュージカルでも変わりません。クリスチャンの言うとおり、これは“愛の物語”。シンプルだけど強い普遍性があるからこそ、時代や国を超えて観客を惹きつけるのではないでしょうか。

 

 

以上、映画とミュージカルで一番「違う」と感じたサティーンを中心に考えてみました。もちろん、クリスチャンもけっこう違うのですけどね*17

映画を見返して、たくさん発見がありましたし、そのうえで、ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」ってやっぱ最高!と思いました。

千秋楽の足音が近づいておりますが、私はあと1回マチソワして終わりです(号泣)。どうか無事に、最後まで駆け抜けられますように。念を送ります!!!*18

 

 

*1:芳雄クリスチャン(フランソワ)の「僕を見て」とか全然違う…!

*2:Review: 'Moulin Rouge! The Musical,' A Triumph And Jukebox Extravaganza : NPR

*3:Everything you need to know about 'Moulin Rouge! The Musical' on Broadway at the Al Hirschfeld Theatre | Official NY Theatre Guide

*4:MOULIN ROUGE! The Musical Synopsis and Story – Broadway in Cincinnati News

*5:Moulin Rouge (Musical) Plot & Characters | StageAgent

*6:参考文献2.『モンマルトル風俗辞典』(鹿島茂白水社モンマルトル風俗事典 - 白水社

*7:参考文献3.田代万里生さんのブログ→パリの本場ムーラン・ルージュ観劇・・・からの!帝国劇場『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』 | 田代万里生オフィシャルブログ「MARIO CAPRICCIO」今のムーランルージュの雰囲気がめちゃわかりやすかった!ダンサーさんのお衣装についての記述は、知らなかったので本当にびっくりした…。そもそも、劇中で使われているカルメンのハバネラのことを調べようとしてぶち当たったのがこの記事っていう。さすがまりまりさん

*8:美貌のニコール・キッドマンが嬌声を上げてのたうちまわるという物凄いギャグシーンに仕上がっている。望海サティーンとあーやサティーンのお色気攻撃、どっちもよきです!

*9:ここのあーやサティーンの「どうぞ」ドスの効き方が特に好き

*10:ここの公爵、自己紹介をすると言いながらぜんぜん名前を名乗らなくてカッコつけ続けてて好き

*11:前述の書籍『パリ、娼婦の街 シャン=ゼリゼ』(鹿島茂/KADOKAWA)では、シャン=ゼリゼの豪邸に住むという夢を持っていたラ・パイーヴァという高級娼婦が紹介されていました。1865年から10年がかりで完成させたそうなので劇中の時間ではすでに建っています。公爵が指さしたあたりのお隣とかにあったのかもしれないですね。

*12:望海サティーンがジドラーとの会話のあとに鏡を覗き込んでシミやシワ(※ないけど)を気にするような表情がいい(※ないけど)

*13:映画の黎明期と重なるのでここでは「ちゃんとした舞台女優」みたいな意味かなと思っている

*14:マズローの欲求階層説における最上位の欲求。逆にミュージカルのサティーンが大事にしていたものはその1つ下の「所属と愛の欲求」、あとはさらに下の「安全の欲求」なのかなという気もする

*15:ブロードウェイはもちろん観ていないから不明&2人のアプローチの差はここではおいておきます

*16:ウィキによれば、公開時のニコールキッドマンは34歳。初演時のカレン・オリヴォはワールドプレミア時点で41歳?のはず(その後すぐ誕生日)。中の人の年齢を考え出すと芳雄さんのところで脳がバグるので得策ではないのですが…!

*17:思ったとおり甲斐クリスチャンは原作のユアン・マクレガーに近しい雰囲気がありました!サティクリ全員やっと観れたのでまた別の記事でまとめたいです

*18:FCネタです

あなたという遠くの光を見つめて/及川光博ワンマンショーツアー2023「踊って!シャングリラ」7/30人見記念講堂 レポ・後半

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ファイナル恒例のお花(※このカットは29日撮影です)

 

第1部はこちら。

purplekuina246.hatenablog.com

 

※以下、ネタバレです。また、私個人の感受性に基づく文章です。ご覧になる場合はその点どうかご承知おきください。

 

 

セットリスト【乙】(2部+EC)

2部

愛と哲学の小部屋 ※登場曲:「大都会」

13.コングラッチュレーション!!

14.炎上!バーニング・ラブ

15.求めすぎてる?僕。

 

EC

ミッチーコール:強烈バージョン👏

EC1.Get Down To The Funk!!

EC2.Shinin' Star

EC3.バラ色の人生

 

レポ

愛と哲学の小部屋

あのイントロが、期待感を運んできます…!

客席には「あ〜っ!」「なんだなんだ?」「お??」みたいな、体験した・話には聞いてた・本当にびっくり、などいろんな雰囲気が入り混じって楽しかったです。

たっぷり焦らしたあと、ついに曲本編が始まります。

 

♪あ〜あ〜〜〜〜果てしない〜〜〜〜〜

 

特筆したいのは、緞帳の上がり方が、最初の1音目じゃなくて2音目の「♪あ〜〜〜〜」に合わせてギュン!!!と元気に上がっていったことです。タイミングわざとやろ神やろ。

ブーツが見えた段階で私が思っていたこと。

「これ、絶対、何か羽織ってるはず!!!」

 

果たして、予想は当たりました。

真っ赤な祭り法被を着て、メガネをかけてキメ顔を作った大スターが仁王立ちで現れたのでした。

口を開くやいなや「祭りだ!!」

ねえいきなり情報量が多いよ。

 

2階をふと見上げて、急いで席に戻っている途中のベイベーさんたちに「ゆっくりでいいから、あわてないで、だってそこから落ちてもお姫様抱っこで助けられないから(意訳)というような優しい声かけ。それは「別料金」らしいのですが、すかさず\払う〜!/と声がかかり「払うじゃねーよ」と突っ込み(私このぶっきらぼうな突っ込み、一周回って愛を感じて好きです)。

その後、及川Pモードになり、みんな15分だと戻ってくるの大変?どう?20分にするか?という議案が持ち上がりました。はてさて来年どうなることやら(たしかに舞台の幕間は25分くらいありますけれども)。

その後、ちょっと忘れちゃったけど、人についていく動作をしながら「刷り込み」が出てこなくて「ひよこの…🐥」と言っていたのが可愛かったです。この、“言葉が思い出せないときに客席から声がかかって解決”、っていうインタラクティブな展開、そういえば過去2年はなかったってことですよね…(もう思い出せなくなっている)。

珍しくその後、着席の号令を忘れてました。

 

Q1 一人称の使い分けのこだわりは?

A1 僕/俺/わたくしの使い分け(以下)

「『僕』で育ってきましたけど」と、基本は「僕」であるとしながら、「『俺』ってつい言っちゃってるときって日常空間にいるときみたいな心の距離が近近(ちかちか)のとき」。私はコネクターで聴ける「俺」が大好きなのでめちゃくちゃ共感しました。「心の距離が近近(ちかちか)ってすごく好き!あと、考えをビシっと述べるときは「わたくしはそう思います」というトーンになるという話も。

一人称のモードを変えることで「喋ってて飽きない」→飽きない\商い/のコーレス。

 

Q2 「星の神」のご利益はなんだと思う?

A2 ミッチーって呼んでごらん、口角上がるから!

実際にある神社(だったかな?)にからめてご質問。「知るかそんなの!」「星の神様じゃねぇよ星の王子さまだよ〜☆」などとわちゃわちゃと喋りつつ、上記のお答えでした。すごく実利的なご利益だなぁと思った!

ちなみに、ご利益はルビをふるなら「ごりやく」となります。何とはいいませんけれども。

 

Q3 丑の日に合わせてとりたい「う」のつくものは?

A3 昨日、ディスクガレージさんが高級なうなぎ弁当を買ってきてくれた!

前日のMCで「オリジン弁当に寄って贅沢してうなぎ弁当とか買っちゃおう!」というようなことを話していたら、すかさず手配してくださったそうです。DGさん、しごでき!!(福岡のキョードー西日本さんの水法被調達に次ぐエピソード)

で、昨日うなぎを食べたので「今日は…だって飲むからいいじゃないですか。」と嬉しそう。飲んでもいいか的な文脈で「オッケーですか?」\オッケーでーす!/をやりました。

 

Q4 つい見栄を張ってしまうときは?

A4 こんなときです!

これはまさに羽織っている真っ赤な法被を示しながら。元の質問の文言は、見栄という言葉も出てきましたが“よく見せようとする”とかそんな感じのニュアンスでした。「アドレナリンが出ちまえばこっちのもん」というけっこう心配になる一言を言ってました…。ご自愛…たのみます…🙏

 

Q5 「ココロノヤミ」を今どんな心持ちで届けている?

A5 やっぱり「歌」って変化していくものだから。

私、愛哲の質問自体についてレポではあまり言及しないのですが(どの質問もフラットに触れさせていただきたいため)、これは!めっっちゃくちゃ最高なご質問を!ありがとうございます!!

上記の通り、歌い方の変遷について振り返ったうえで、このように語りました。

「ココロノヤミに関しては、30前の私はプールの底、海の底から水面にゆらめく光を見つめるような気持ちで歌っていました」

「今は、波打ち際に立って、遠くの光を見つめて歌っている」

ここ、メモを頑張って本当に本当によかった…。かつての歌い方の比喩として、プールの底、海の底という表現が出てきたのは興味深く、それは当時の「息ができない」かのような辛さを暗示しているようにも思えるのです。「今」は、相変わらず闇に包まれているかもしれないけれど、砂浜に両足をつけて立っていられて、もう少しタンジブルな生の実感があって、そのうえで手をのべて遠くの光を希求している。なんにせよ、この歌詞世界に「光」、つまり「希望」はたしかにあるんだな…ということをしみじみと噛み締めました。

 

Q6 思い出深い色は?

A6 紫。

プリンスや三輪さんを挙げて、人生のテーマカラーです、というようなまとめ方でした。*1

 

Q7 「“SNS”に書かないで」は言葉通り?と悩んでます。

A7 悩まなくていい。

まず「SNS」をわざわざ「ネット」と自分の通常の言い回しに訂正した上でマジトーンで上記のお答え。とにかくちょっと怖いくらいの真顔でメモを書き起こすとけっこう文字面がアレだと思ったので注釈に回しますけど→*2、なんていうか私のような書き手からすれば、ガチの本心が聞けてよかったです…っていう感じでしょうか*3

 

Q8 ワンマンを説明する上で「イケオジが汗を撒き散らしながら歌い踊る」以外のキャプションは?

A8 一言で言えば「及川光博の世界」

友人知人をお誘いするときにこのキャプションしか思いつかない、というご相談。ミッチーさんご本人がけっこう(ジワジワと)面白がっている印象でした。他のキャプションの提案としては「決めポーズが優雅」「トータル1時間は喋る」など。

 

すごい、本当に8本あった!はしょったわけじゃなくて本当にサクサク進んだからこの程度の文字数ってことですかね。愛と哲学の小・部・\屋!!!!/ ←今ツアーの締め。

 

2部本編

誰も言ってなかったので私だけがそう感じたみたいなのですが、「コングラッチュレーション!!」ほんのすこしBPM速くなかったです…?なんかダダダダッ!っていう感じの演奏だと思いました(オノマトペで済ませるな)。出来事としては「グルグルグルグル!」を元気に言っていたり、最後の斜めに大の字がビシッと綺麗だったことなどがありますが、心に残っているのは「♪もう死にたいなんて 二度と言わないで」の「二度と言わないで」を、手振りをつけて足も一歩踏み込んで、圧をかけるように強く歌ったことです。

その後の「炎上!バーニング・ラブ」も、なんかわ〜〜!!って感じで(だからオノマトペで略)、でもこれは最初からこういう曲だっけね?

2サビは上手のあさみんのバイクにちょっと抱きつく感じでご乗車。あさみんが小柄なので、ちょっと縮こまった感じになって可愛かったけど、そんな華奢なお嬢さんが運転するバイク🛵に乗りなさんな、降りな??ってなるわね。

「求めすぎてる?僕。」の2Aは、カナケンから登場した振付バージョン。センターからがっつり下手を向いてじっくり観察しながら歌うお兄さんになってました。やっぱり、目が足りませんでした!私は個人的には、序盤に披露していたエッ…セクシーな演出がもっと見たかったけれど、バレエ歴13年✨というあさみんの強みが生きる着地点でしたね。冒頭、さちゆこが腕で作ったダイヤモンドの中にはいったあさみんがちっちゃいのも萌えます。

カナケンでは「崎陽軒!!✊」だったブレイク、ファイナルでは三元豚!!🐖」でした。なんで???三茶だから!??😂

最後は「悔いがねぇ〜〜〜!!!!!」と叫び、「さっちん、打ち上げやろう」「ゆうこりんも頑張った!」と呼びかけて*4、超リラックスしてはけてゆきました。これぞファイナルの空気!

 

EC

ミッチーコールは強烈バージョン👏

(私だけかもですが、なんかうまくチャチャおじさんと合わせられなかった日でした。遠かったからかな?)

あらケンと龍ちゃんのわちゃわちゃがあって(なかったかも?)、いつものようにGDTTFのイントロが楽しげに始まって、下手からはタースーを筆頭にあさみんゆうこりん、そして上手からはさっちんと…、まなみん!!!!

ひとりだけ黄色のツアTを着ていてパッと華やかで、誰もが気づく演出で、タースーも「まなみ!!」とコール。

すぐに歌い出しのサビが始まり、「たまらん!」と思ったのが、V字のフォーメーションがめちゃくちゃキレイなこと。そして5人で踊ると超豪華、Bメロのカノンも映えます!!

げっだんとぅーざふぁん!バキュン🔫💥から、間髪いれずに、パパン!のきっかけが鳴って、息つく間もなくシャイニンへ!!お願いたーすー生きて〜〜〜!!

笑顔でマイクの前に立つ2人のコーラス、あさみんと、まなみん。もともと親交のあった2人がファイナルにしていっしょにステージに乗っている姿が、キラキラと眩しいです。コーラスがポイントになるシャイニンのイントロ(♪You are Shinin' Star…のところ)、透明感のある女性ボーカルが三度で美しいハーモニーを響かせているのにめちゃくちゃグッときてしまいました…!しかも2Aのドキドキ🫶の振付、かみしもの2人がサササッとセンターに集合して、腕でおっきなハートを作って超かわいかった!

Bメロでは男子さんを「男子!!」とご指名。遠くからでよく見えませんでしたが、最後は握手するかのようなアツい展開でした🤝

 

いったん整列。

「とにかく仲良くやっていこう。そのうちいなくなっちゃうから。一緒に輝こう」

ココロノヤミを歌う上での心情を聞いたから、死生観にリンクする一言が、盛り上がりながらも染みました。

そして、「帰ろう!」\え〜!!/のくだりをやって、客席から\ロックせんぱーい!!/の声がかかるなか、ミッチーさんは逡巡するように「…呼んじゃいます?降りてきてくれるかなぁ、降りてこないんじゃないかなぁ〜〜〜〜」と、わざとあらケンに背を向けて焦らして、くるっと振り返ると、うつむいていたあらケンもといロック先輩バッ!と顔をあげます。タースーは思わず「顔!!」

パイセンに、かわいいかわいいおねだりベイベーちゃんだよッ!!と煽られてテンションが振り切れます。ミッチーが届けてくれた愛と!ファンクと!ロックと!!みたいな感じであとは忘れてしまいましたが、ファイナルにふさわしい爆煽りいただきました👏

そしてもう1人の先輩も降臨!!メタル先輩だぁ!!!

そんなもんかァ!まだまだやれんだろ!みたいな煽りで、あんな小さな身体からどうやって!?ってくらいパワフルにアジられて、全然違うライブに来たみたいだった👏

 

そしてバラ色のイントロ、ではなく……みなさんお待ちかね!この日はさっちんのお誕生日でした🎂

演奏の中心は龍ちゃんだった、と思うんですけど、ツインテの先をつまんで三拍子にあわせてステップを踏むさっちんが可愛すぎて記憶は全部どっかいきました。タースーにマイクを向けられて「だっておかしくないですか?ミッチーさんの(ステージ)なのにこんな😂」みたいな遠慮を素のトーンで返していてかわいかったです*5

 

バラ色、例はよって記憶ほとんどないのですが、「愛してるよ!!」っていう感じのメッセージがあったような*6

 

最後のハグはこんな感じ。

「両手を広げて!遠隔〜ハグ!!」

(ぎゅっ💓)

「おでこに…チュッ」

///

「突き放したドン!」

(わぁ!)

「刀を抜いたスラリ…!構えて!」

(ばっ🙌)

「遠隔!真剣白刃取り」

\パァン/

「おぃ〜〜」※満足気に

「片手を上げて!」

(ばっ🖐️)

「遠隔〜ハーイターッチ!」

\イェイ!/

 

客席から名残を惜しむように\ミッチー!!/の声がかかる中、最後にぴょこん!と足を上げてハグをしてくれ、それを抱きしめたまま飛び跳ねながらはけてゆきました。

 

 

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*7

遅くなってしまいましたが、木〜金にかけて書いておりました。出張中こそ時間がとれるので狭いビジホで書いていたわけですが、あれっ今夜って遠征だったかな!?という勘違いが生まれてちょっと楽しかったです。

なんだかファイナルはすでに昔のことに感じますね。体調を崩された方は、くれぐれもお体大切に、ゆっくりお休みくださいね。

 

これまで、特に直近の3年間、前後編に分けてアップしてきたレポをご愛読くださった方、ありがとうございました。

心血と時間の注ぎ方を見直したく、また推しが増えたため来年以降も迷いなく「全通します!」と言えるのか自信がなく、いったん、これまでの書き方でのレポは、本ツアーのファイナルを持って区切りにしたいと思います。全通していなければ文章のありようは間違いなく変容するからです。

 

私は感動を言語化して伝えることに強い衝動があり、それをやめられるとは自分でも思えません。速報性や網羅性にこだわるのは、職業柄です。自己表現としてこんなに楽しいのだから、やめられるはずがないんです。でも、しばらく時間もありますし、新しい推しもたくさん舞台に立ってますし、いったん棚に上げてみようかなと思います。たとえばセトリだけとか、1000字くらいにまとめるとか、新しい方法をすぐには思いつかないけれど、次のツアーまで時間はあるから…。

*8

 

心を寄せてくださっている人がいることは存じ上げています。それにはとても感謝しています。12公演のツアー完走、ミッチーさんもベイベーもみんなお疲れさまでした✨

来年も、なにかの形で、またお目にかかれますように。

 

 

 

*1:質問の読み上げ方のトーンのちょっとした差で、あんまり笑わないほうがいいだろうなというところで笑いが起きてしまったのがちょっともったいなかった。会場を盛り上げようとして読むからね…

*2:「私にさして興味がない人が乱暴な言葉で絡んでくるのが嫌」「第三者の情報マウントとかいらないんですよ。」

*3:しかし現在の心境としては全てにおいて勘弁してくれって感じですね。

*4:呼びかけ、幸愛だったかも。ゆうこりんは悠子と呼ばれることが多いのにめずらしくゆうこりんでした。

*5:あさみんはもしかしたら今年限りなのかもしれませんが、タースーの言葉通り「またどこかで!」という明るい雰囲気でしたし、私も、あさみんにまた会えたらいいなと思ってます。お衣装の振り返りツイ、改めて可愛すぎました

*6:曲終わり、整列してからのメッセージのひとつ→「なるべく早く会おう。みんな忘れっぽいんだから…忘れないで。コロナ禍を経て、大きな声で愛し合ったこと」。思うところがあって注釈によけておきます

*7:前から順に、2列[最前]★、11列、13列☆、19列、20列☆、22列☆、26列☆、2階2列、2階5列、2階8列☆、2階8列、3階12列◆(★特殊事情、☆他名義、◆一般)

*8:「自分だけのメモにしておいたら」とも言っていただけますが、私が文章をブラッシュアップするためには、人数の多寡にかかわらず読者を意識するというフェーズが不可欠です。これは文章を書く人にしかわからないので、承認欲求だろと思われるでしょうが…もう、しぬほどどうでもいい…このあたりの経緯はふせったーで読んでください。

ずっときらめいて、ずっと忘れないで。/及川光博ワンマンショーツアー2023「踊って!シャングリラ」7/30人見記念講堂 レポ・前半

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陰影の濃さを見るだけで暑さが思い出されるね…。

ちょっと遅くなりましたがファイナルの感想を書いていこうと思います。なんだか不思議な感慨がありますね。

 

※以下、ネタバレです。また、私個人の感受性に基づく文章です。ご覧になる場合はその点どうかご承知おきください。

 

 

セットリスト【乙】(1部)

1.Welcome to Shangri-la

2.ファンキー☆ミュージック

3.今夜、桃色クラブで。

4.Shake me, darlin'

<MC>

5.ウィークエンド・ランデヴー

6.ラヴソング

7.Lazy

8.プラネタリウム

<MC>

9.ココロノヤミ

10.天使のうた

11.三日月姫

12.CRAZY A GO GO!!

 

レポ

この日、実はけっこう演奏がとっ散らかってる部分もありました。でもそれもまたファイナルの素敵な醍醐味ということで🙂

私は前日からものすごいワープかまして2階のめちゃくちゃ後ろだったのですが、観察した感じ、私よりも後ろにもう少しだけFCの方がいたのだなと察しております(FCサイコー列だと思って拗ねてごめん)。ぜひ書き残しておきたいのが、2階の盛り上がりエグかったぞ!!ということです。幸い、近隣の環境にも恵まれて、超楽しかった!

オープニング

「ファンキー☆ミュージック」の1Aの終わりで歌詞がぐっちゃぐちゃになって「わ〜〜!」、演奏止めるかと一瞬思ってしまいました笑。2Bで下手に来てくれたのですが、2階を見上げて手のひらを大きく広げて顔の周りでぐるっとやる「♪スマイル」がめちゃくちゃ可愛かったです。なんかセリフを別につけるなら「ミッチーだよ〜!!」みたいな感じ。ブレイクでは「祭!」と雄々しく。これが2部に向けた布石だったとはなぁ…。

ああ…セトリに入ることを願い続けたこの曲、12回踊ってあっという間に終わってしまいました…。今になって急に切なくなりました。でも1曲通してフルに踊りましたので悔い無しです。一番好きなのは2Bの振付です👌(←お金じゃなくて音符)

「今夜、桃色クラブで。」はブレイクのメモだけになりますが「さぁおいで」「逆に教えてやろうか!」「内緒にして」「メディアに売るな」でした。何も言えねえ😂でも「逆に教えてやろうか」は大好きなのでまた聞けて嬉しい。

「Shake me, darlin'」で私はソルトラのファイナルとまったく同じミスをしたのですが、それは、2サビの振りを間違えるというものです。でも、ステージ上に全く同じ間違いをした人がいたんですよね…!!珍しいよ!!決してつられたわけじゃないので、お揃い💓ということにしておきます!

 

MC

こういう男はやめておけ

お化粧直しをひっぱった挙げ句、タースーの言うことには「それはそうとさ、どうしたんだい?今夜の君たちのテンション、何かあったのかい?」いやそのテンションこそどうしたんだい?(好き)

転がしに足を乗っけて「オイオイオイ…」と始めるからロック先輩かと思ったら「…及川です」。いやそのテンション(略)

ここで明かされましたが、この夜は2000人ベイベー!ソールドアウト、おめでとう!!*1

「こういう男は!やめといたほうがいいよ」「ベイベー危うきに近寄らずだよ!」と、惚れるなという無理な相談。ちょっと省略しますが*2、若かりし頃に自分はバンドマンでありつつ(アルバイトで)バーテンダーをやっていたという経歴に触れ、本当は厨房に入ったりしたかったものの「及川くんは、カウンターでずっと立ってて」との指示でお客様のお相手に徹していたというザ・顔がいいエピソードを披露してくれました*3

 

C&R〜駆け抜けて平成

最後のコーレスはこんな感じでした。

  • 2階:シャングリラ
  • 1階後ろ:昭和女子
  • 1階真ん中:平成女子
  • 1階前:令和女子

いや〜おもしろかった!「1階前」で意表をつくパターンも好きだけど、「来るぞ来るぞ〜」みたいなのもいいね。「平成女子」のとこでは「駆け抜けてきました」みたいなことを言っていたかな。2019八王子のありがとう平成を思い出しちゃうね!

 

ジャケット投げセレモニー

めちゃくちゃ暑いのでもう脱いでいい?というように話して、もちろんいのちだいじになので脱いでほしいのだけど、私達はちょっとだけ「あ…」と惜しむようなムードになり、それを察知して「目に焼き付けておいて!心のシャッターとか!」。私は遠かったので、前日の記憶と合成してなんとか心に焼き付けました。

センターでゆっくりとジャケットを脱ぎ「あ〜涼しい!」と嬉しそう。チエホフが出番を察して袖から出てきて、タースーは上手側に後ずさりし、「ドラムロール!!」と一声。間が少しあったけどちゃんと小気味よいドラムロールが始まり、タースーは「チエホフ!」と呼びかけて、スポットライトが作る円の端から端にぽーんと放ります。チエさんが見事にキャッチし、師匠がドン!バスドラム(とクラッシュシンバル?)でキメをつくったのが秀逸でした。

 

野外フェスには出ない話

野外フェスに出るって言ったらどうする?、というびっくりすぎるフリ。「俺はさ〜、やだね」。あっ、この「俺」という一人称については私が後半のレポを上げるまで覚えていてくださいね!

ベイベーの反応を「賛否両論だなぁ」と拾いつつ、そもそも(この手の衣装が)青い空の下に似合わない」「照明効果が使えない」と出ない理由を並べ、「あなたたちを仮設トイレに並ばせたくない」と愛情に変換して伝えるのがうまい💓

富士急ハイランドでの野外ライブのリハで、照明に向かって虫が突っ込んでくるのを「や、やだぁ」と嫌がる、若き日のミッチーさん。「何も俺と愛し合わなくても」。で、こっから野外フェスの思い出について特大のネットNGネタがありました。ネガティブな理由じゃなくて何より人名が絡むのでよく理解できます。なお、私が覚えておく用のメモ→偶然ってすごいし、持ってる人だなぁ。

野外フェスについての私の一意見も置いておきますね→出なくていいよ

 

メンバー紹介(超抜粋)

誰のときか忘れたけど「やりきったよなー、俺たちやりきった!」と応えていたのがよかったな(メモの位置的に、龍ちゃんより前。龍ちゃんだっけ?)。

龍ちゃんはニッコニコで「(昨日に引き続き自分がめちゃくちゃ楽しむので)みなさん勝手に盛り上がってください!」と放任。師匠は「ミッチーさん記念写真撮りましょう!」と呼びかけ、たぶんスマホ?で客席をバックにしたタースーという超貴重なカットを撮影。2ポーズあって、なんかいつものポーズ(語彙)と、両手をふんわり広げるポーズでした。師匠はカメラもプロだからめちゃくちゃよい仕上がりになったのではないでしょうか??で、それはいつか我々にも見せていただけるのでしょうか??(圧)(でも会報に期待!)

あさみんは最後ということでちょっとだけウルっと来ていたかしら、あさみんの毎回のご挨拶、本当はパワフルなのに可憐で控えめで好きでしたよ。また来てほしいな…🤘

 

MC後3曲

「ウイークエンド・ランデヴー」、下手でふーっとキスを飛ばしてくれました。ちゃんと風にのって2階まで届いたよ!

「ラヴソング」は、改めて、今年のミッチーさんの歌の良さがとてもよく感じられた1曲。毎年こうであってほしいなっ…!「過ぎてゆく夏を止めてしまうほど」の歌詞は、5月の三郷2ではとってもキュンとしたのですが、7月末ともなるとあまりの暑さに「いや止めんといて」とマジレスしそうになりましたね。

「Lazy」を聴きながら痛切に思ったことは、今年のくわっちのバージョンの円盤も欲しかったなァ!!!ということです…。はじめちゃんバージョンも最高だけど、ぱーぽーので持ってるんだもの…。硬質かつ滑らかなトーンで音階を駆け上がり、渋いファズトーンも効かせてくるイントロ。私なんだか今年のくわっちの演奏とても好きなんですよね。本当に今年は、Wセトリで楽しませてもらった分、片方しか残らないというのには片翼をもがれるような痛みがありますよ…(大げさだけどわりとマジだよ!)

最後のソロ回しでは、もう好きに楽しませてもらおうと思って、この曲をアップで取る練習をしていました*4。やっぱり甲の2曲(女子&ファンキー本気)に比べるとやれてる手応えがないのよね…研究します。

 

バラード

プラネタリウムでは、鍵となる「出会えて本当によかった」の「た」が、とても優しい響きでした。アウトロでこの歌詞と同じフレーズを噛みしめるように語りかけ、特筆しておきたいのが……この日の客席の、神拍手!!!!!!

息を止めるようにしてセンターを見守った無音の1、2秒があり、そこからワアッ…と拍手が湧き上がったとき、ちょっと鳥肌が立ちました。2階にも痺れるような緊張感が漂っていて、すっごくよかったんです。

 

MCでは「座って!シャングリラ」のあと、「光るの消して」と珍しく超直球な案内がありました。なんかファイナルって感じでした。そしてこのあとのメッセージもまた、ファイナルにふさわしい贈り物のような一言でした。

「一緒に踊ったこと。一緒に歌ったこと。一緒に笑ったこと。どうか忘れないでください」

そのあとにちょっと茶化して「みんな忘れっぽいからな〜」って言われて、それは私のこと?ってなりましたけど😂、なんだろうね、この日何回かでてきた「忘れないで」の真意、そして「兄心で心配してる。」の背景について、思いを巡らせてみているところです。

「つらいときは今日のことを思い出すんだよ。絶望しそうになったとき、小さくていいから希望の光を見つけるんだよ」

 

こんな言葉をもらってから始まった「ココロノヤミ」が最高にならないわけがない。…のだけど、2階では斜めになった壁の反響で音が割れまくり、せっかくの歌い上げも耳にしんどすぎて、こんなに惜しいと思ったことはありません。

ラスサビの前「歌おうな!ありがとう!」って言わなかった?ちょっと不思議な声掛けでしたね。アウトロでは「♪痛みと夢」が繰り返され、背後ではくわっちが半音階っぽい音の並びのフレーズをエモーショナルに重ねます。引いていく波みたいに綺麗な音にミッチーさんも満足げに耳をすませていて、最後は生声で「ありがとうございました!」と叫んで深いお辞儀をしました。

 

1部ラスト

「天使のうた」、2番の入りでちょっとガタついたのもファイナルのご愛嬌。今まで書いていなかったけれど最後にメモしておくと、歌詞の改変の部分で「きらめいて」を重ねるところが私たちへのメッセージなのかなと思っています。4ビートが強調されるところだし、いつも四方八方を指さしているから。

「三日月姫では、踊るあさみんの存在感がやっぱり印象的でした。柔軟に弾みまくるから小柄な身体が大きく見える!私もめちゃくちゃ暑かったのでタースーが心配だったのは言わずもがなですが、冒頭の「♪誘惑してるんじゃないぜ」と歌いながらシャツをはだけさせると見せかけてそのシャツで自分の胸元をめっちゃ扇いでました。生きて!!

ブレイクの「最後まで行こう…」はナイスでした!好き!

思い残すことがあるとすれば欲望むき出しの「踊ってくれ…ッ!」がもう一度聴きたかったなってことです(三郷2のみ)。

そしてマジで命が心配になるクレイジーへ。イントロとあとどこかでもう1回「Good God!!」が聴けて、おみくじで大吉を引いた気分です。ぐっこん🌽!(ちなみにクレイジーおみくじ・その2はさっちんの足上げ)。途中で「あち〜〜〜〜!!!」ってデカい声で叫んでいたのがもう「本当それな」だったし、これもまたファイナルらしいのびやかさだなと思いました。Bメロはお触りなし。う〜ん、体力的な理由かもしれませんね。

最後は、センターで、“ぺこっ。”という感じで一礼をして、ゆっくり歩いてはけてゆきました。

 

 

お休みをいただき、別件(ニュースレター)を一生懸命書いていたので遅くなりましたが、とりあえず今夜は前半まで!いつもありがとうございます。今日から仕事してるみなさん超えらい。私も明日からがんばるよ!

 

 

*1:この日の打ち上げで、我々にとっての初年度である2019ファイナル(NHK)を回顧したりもしてしまいました…。途中でFCに入った我々は、なんとかお譲りや一般で手に入れたりしていて。あの夜との差分の1500人は今どこにいるんだろう

*2:やめておいたほうがいい職業としていわゆる「3B」が出てきましたが詳細は割愛します

*3:曰く、「トレンディなOLさんたちがカウンターにずら〜っと」

*4:サビでハンズアップのサジェストがあるからです。私あれも下手くそなの。

1850人で“ギャフン”と言わされた日/及川光博ワンマンショーツアー2023「踊って!シャングリラ」7/29人見記念講堂 セットリスト&レポ

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門が新しくなっている!女子大らしく、可憐で素敵ですね。黄色いお花がシャングリラ🌼

 

さて、通常は前半・後半にわけて細かく記載するように努めているのですが、本公演については、席の都合によりメモが不可能でしたので、1記事にまとめたうえで、ところどころ隣の外付けハードディスクに頼りつつ(記憶力のいい連番の妹)、すべてをうろ覚えでお届けいたします。

※7/30 8:00追記:めちゃくちゃたくさん間違いがあります。悪しからずです!!

※8/1 0:30追記:妹の記事にリンクを貼られる上で間違いに耐えられなくなり赤字で修正入れてます。

 

※以下、ネタバレです。また、私個人の感受性に基づく文章です。ご覧になる場合はその点どうかご承知おきください。

 

 

セットリスト【甲・ファイナル】

1部

1.Welcome to Shangri-La(Instrumental)

2.ファンキー☆ミュージック

3.今夜、桃色クラブで。

4.Shake me, darlin'

<MC>

5.ウィークエンド・ランデヴー

6.女子について。

7.FUNKY 本気 NIGHT☆ 

8.Birthday〜バラのブレス〜

<MC>

9.初愛

10.wish

11.ダンディ・ダンディ

12.Shinin' Star

 

2部

愛と哲学の小部屋 ※登場曲「おしえて」(アルプスの少女ハイジ主題歌)

13.放課後ジュリエット

14.死んでもいい

15.悲しみロケット2号

 

EC

ミッチーコール:通常バージョン👏

EC1.ミス・アバンチュール

EC2.CRAZY A GO GO!!

EC3.バラ色の人生

 

レポ

1部

MC前
  • 「ファンキー☆ミュージック」での呼びかけは「東京ベイべー!!!」で新鮮でした。そういえば今日は「女子大」が出てこなかったんですよ、「世田谷」とかもなかった。
  • 「今夜、桃色クラブで。」は、おせーて、いたずらしていい、いたずら大好き僕ミッチー、でした。
  • 私は席に関わらず冒頭3曲をほぼフルで踊り続けており、その上でこんなの始めてなのですが、桃色クラブの途中ですでに酸欠、さらに過呼吸の気配を感じて若干危なかったです*1「Shake me, darlin'」は朦朧としていました*2。もちろんミッチーさんもすでに玉の汗。記憶違いじゃなければここで「推しの子」ポーズ。桃色クラブのほうだったかなぁ… →そのとおり。
MC
  • みんなに「かっこいい!」と言われて「イケメン」から「イケオジ」の話。(イケオジの意味)知ってるよ、いけ好かないオヤジでしょ」とボケてみせ、「イケてる元王子」と回収したのが流石すぎました。
  • この暑さのなか会場に足を運んだベイベー&男子を気遣ってくれたのですが、そこで飛び出したのがなぜか三軒茶屋から歩いて来んしゃったっちゃろ?」という超絶ちゃんとした博多弁でした(意味:三軒茶屋から歩いて来られたんでしょう?)。ここでもあまりにびっくりして妹とくっついて爆沸き。なんで???
  • コーレスは、2階:シャングリラ、1階後ろ:シャンゼリゼ、1階真ん中:シャンディーガフ、1階前:しゃんげんぢゃや三軒茶屋)でした。満を持してシャンゼリゼが登場した!!
  • 今宵のベイベーは1850人!(メモ:昨年のファイナルはこの数字でソールドでした。機材が入るので目減りした分でジャストだったんだなと。)
  • 未視聴の人に配慮してネタバレのない範囲で「御手洗家、炎上する。」のお話。クズすぎるとネットニュースになったお話、演じ方っぷりが監督にとても好評だった話(「及川さん…面白いです!」とのこと)、そして押し○○○るお話。ネタバレじゃないけどある意味ネタバレだわ!ギリギリだけど前夜に観ておいてよかった!(あんな姿も演じてはいるが、ステージ上の)これが本来の姿だから。」とさらり。自信が演じた役について「悪意のないクズ」という的確な人物評が印象的でした(ほんとにそうだったし、原作よりクズに造形されていた)。
  • メンバー紹介。うしろを振り返り「みんなどんどん脱いでいいよ!」と暑さを気遣うミッチーさん。客席から\脱いで!/と声が飛び、「脱がねーよ!」。最後まで着てるみたいなこと言ってたかしら…。
  • 龍ちゃんは「(楽しませることに努めてきたが、セミファイナルなので)自分が一番楽しみたい」、フッシーはカレールウ(箱入り)をまく(ジャワ、ククレ、本挽きなど)。タースーは本挽きを拾って「あれはS口健太郎になっちゃったんだよ」。師匠は三茶のおすすめラーメンを客席に尋ね、宗さんは鼠径部を冷やす話、まなみん(今宵でファイナル!)は初日ぶりに造花ネタ。
MC後
  • 「ウィークエンド・ランデヴー」、両手を左右に振るところでミッチーさんは笑顔でホーンにあわせて「♪パパッパラッパーパ…」と歌っているのがよくわかった。
  • 「女子について。」、スパンコールの生地をひらめかせてくるくると上手側に歩いてゆく、まなみんならではの空気感。タースーは膝をついてカメラのシャッターを切り、まなみんは余裕のあるまなざしを返し、私はついに2人の手のひらと手のひらが一瞬しっかり合わさったのを目の当たりにしてハートを撃ち抜かれたのでした。
  • 「Birthday〜バラのブレス〜」、あらケンと宗さんが前に出てくるなか、ミッチーさんが左右の仲間たちに幸せそうに目線を配りながら縦ノリしていたのがとても素敵でした。
  • この曲の後、水飲み場でたぶんマイクが拾った状態で「はぁ、はぁ…」という吐息がはっきりと聞こえました。
  • MC(飛び飛びうろ覚え)→歳を重ねるにつれてお兄さんはベイベーたちのことが心配です。よけいな人間関係で傷つかないで(確か別の言い回しだった)、君子…いや、ベイベー危うきに近寄らず。…と兄は思います。
  • 「初愛」はかなり個人的な思い出となりまして、ここでは割愛(韻を踏むな)
  • 「wish」の最後の「♪wish my love」で目を合わせてのびやかにハーモニーを重ねる、ミッチーさんとまなみんの満ち足りた表情が素敵でした。
  • 「ダンディ・ダンディ」、この曲じゃないかもですが最後、仮面ライダー3号ではない何かに変身していました。3号さんじゃないのは間違いないけど、ではあなたは誰??(変身じゃないのかもしれんが。)→少なくともダンディじゃなかったです。
  • 「Shinin' Star」の2B、サブセンのベイベーさんを指名してETでぴとっと指をあわせたのですが、その後、サビに入ってもタースーが指を合わせたまま立ち上がらずベイベーさんをなかなか解放しませんでした。※見ていたからわかりますがあれはタースー側の理由による長さ。*3
  • シャイニンの締め、めっちゃキツそうで、でも「おいでおいでおいで!」って言ってくれました。最後ははぁはぁ言いながら足をひきずるように袖に向かい、オンマイクでわざと「うぉぇ…」と言い残してはけました。

2部

愛と哲学の小部屋
  • 登場はメガネあり。ウキウキでステップを踏んで上手でニッコニコで「森の木〜〜〜!!」って呼びかけて手を振っていたんですが、ミッチーさん、正しい歌詞は「アルムのもみの木よ」なので、森の木じゃないですwwww
  • 超絶抜粋→(幼少期の話)剣道で構えるときは「やぁ〜〜!!」と声を出したりしてかっこよく決まるけど、打ち合いになると、暴力的なことが好きじゃないから「や、やだぁ!」みたいになっていた(アクションつき&原島課長みたいな表情)。
  • スキーの話(曰く、スノボとかが流行る前の頃)。パンツがピッタリしてるからいかにもうまそうだった自分。シュプールも実演してくれました。
  • 以下、愛哲はすべて意訳カギカッコ省略。
  • Q1:眉毛のお手入れの頻度やこだわりなど→そんなこと聞きたいの?自分ではやっていない(メイクさんがやってくれたりすることがある)。みんなそんな難しいことをやってんの?2階まで表情が届くようにはっきり描くようにしている(わたしミッチーさんの眉毛メイク大好き)。役柄を演じるときはそれぞれに合わせてメイクしてくれている。スーツの着方や歩き方も役によって全然違う。御手洗家でもキャラクターにあわせて芯のない歩き方をしているから注目してみて。
  • Q2:ツアーでのアクシデント→カナケンでめちゃくちゃ足が攣っていた。親が来ていたんですけども、かなり心配されましたね(※カナケンから今日までのどこかで実家に帰っている)。カナケン公演では俺のいいところも悪いところも出た(笑)*4
  • Q3 :親しい人に言いにくいことを伝えるコツ→(例:食べ方について)タイミングをみて言っちゃうかな。「飲み込んでから喋りなよー」みたいに。
  • Q4:今年のツアー、実際にみて予想外だったこと→思った通りにはうまくいっていて、そのうえで、全く飽きることなく、想像を超える部分を楽しんでいる(超意訳)。今年はWセトリでリハ期間最長、30曲あって準備が大変だった。成功の90%は準備。あとは楽しむだけ。
  • Q5:(初心者さん)これからポンポンを使うダンスなどもあると思いますが、なにかアドバイスを。→ポンポンは(2部の曲で使うから)そろそろ準備したほうがいいよ(笑)。あとは(この異様な空間に)少しずつ慣れていってください(笑)。
  • 最後に「オッケーですか?」\オッケーでーす!/をやったとき、センブロ上手寄りを見渡して笑顔ではっきりと「そうそうそう」と声に出していました。
2部本編
  • 「放課後ジュリエット」、ベルの音に合わせて左手でボタンをポチー。「将来プロになれるわけでもなし」の手振りと目線がかわいい(この人はプロになった人なんだよなぁ…)。女子ーズが出てきて2人組を作って手合わせの振りをする可愛いシーン、下手チームのタースー&さっちんは何故か、さっちんがエアでキレッキレのストレートをお見舞いしてタースーがそれを浴びるという謎展開が起きていました。なんでwww
  • 「死んでもいい」、たぶん間奏前の「絶好調」のところだと思うけどセンターでバッ!とメガネを外したのですが、そのとき大粒の汗が下手側にキラッと飛び散ったのが美しかったです。まなみんともしっかりアイコンタクトする様子がうかがえました*5
  • 「悲しみロケット2号」、あらケンとのツインギターがかっこよすぎ。あんなに激しく雄々しくかき鳴らしていたんですね。間奏は「♪人見の心をかっさら〜う」「♪俺は恋泥棒泥棒」で、そのあとがうろ覚えなのですが「♪瞳と瞳で見つめ合う〜」「♪やーやーやーんややーやーん」…捏造の可能性がかなり高いけど「瞳と瞳」までは確実です(中途半端だなおい)。→目も当てられないレベルで違ったけど「瞳と瞳」までは本当に合ってるよ。

 

EC

  • ミッチーコールは通常バージョン👏
  • 龍ちゃんが前に出てきてあらケンに絡んで、あらケンがギュイーン!とストロークかまして、「ミス・アバンチュール」へ!
  • ミスアバといえば間奏のふれあいタイム。まず一声「お尻!!!」と怒鳴り、そのあと「お尻触りますか!」と言いながらセンブロ上手へ。ふわっとした指名により4本の手に撫でられたミッチーさんの硬いお尻…笑。→3本だったかも…。行かれたのは4名です。
  • 今まで本当に見たことなかったのですが、アウトロでキレのある高いハイキックを繰り出され、素でのけぞってしまいました。
  • そこから間髪入れずにクレイジーこれはもう危ないのではという気持ちで見ていました。Bメロで下手に行ったとき袖を向いて四つん這いになってイケナイ動きをしていて私の理性は爆ぜました。そして、我々にはものすごいアングルでお尻が見えていたのです…。
  • アウトロだったか、下手寄りの前ベイベーたちに笑顔で「どう?よかった?」と聞いているその口元がよく見えました。
  • しっかりこの曲を締めて、センターのやや奥でボタボタと汗のしずくを垂らしながら顔をしかめてうずくまっているミッチーさん。ほとんどうめいていたと思う。メンバーはその後ろにそろそろと整列。
  • 「こんなときなんていうの!せーの!」\愛してまーす!/
  • 勢いよく立ち上がるも、やや下手よりにちょっと歩いて再びくずおれる。ほとんど床に顔が近づいたまま口元にマイクだけ寄せて「悠子…。」と呼びかけ、ゆうこりんが姿勢良くしゃがんで聞く体勢を作ったところに「ここに…ヘアピンが落ちてるよ」ゆうこりん、わぁすみません!みたいなニュアンスでそれを拾ってミッチーさんを向いて三つ指をついて座礼。
  • 2回目の\愛してまーす/をやり、それでも再びうずくまるミッチーさん。今度も下を向いたまま「さっちん…。靴かわいいね」。靴しか視界に入ってないんだなこれは。→さっちんに声をかけたのはバラ色の後。
  • 立ち上がれないミッチーさんを取り囲んだメンバーが、龍ちゃんの音頭で\愛してまーす!/お尻をさわる師匠やフッシー、背中をちょん💓とつつくさちゆこ。→触ったの宗さんだった。妹の記憶のほうが正しかった。
  • 「円陣を組んでやるやつと思ったのに違うの?」とフリがあり、冒頭の登場シーンの円陣をミッチーさんを囲んで女子も入れて再現。客席が手拍子で拍を取るなか、ぴょんぴょん跳ねて円陣が回転するのですが、8カウントやったら逆回転になるところ、真ん中でしゃがんだミッチーさんが「逆!」って指示を出すのがめちゃくちゃシュールでした。令和のかごめかごめ…。
  • そんなこんなで復活して、最後の曲のプレゼント、バラ色の人生。イントロ、師匠のフィルインから龍ちゃんのキラキラパッセージにバトンパスされたのがとても美しかった。
  • ラストに「ロマンチックに生きよう。」と一言かっこよく残したのが刺さりました。
  • お辞儀をしたとき、その頭上に見えない手桶があってそこから水を浴びせられているかのような量の汗が流れ落ちました。
  • 最後のMC、ほぼ記憶できずです。明日にむけた体調管理について、しっかりご飯食べて寝てね、みたいな指導があった気がします(※いま5時、寝ます!!)。
  • さっちんは「七福神の日」のマイムを説明したけどタースーは全然わからなくて「またあした話そう」
  • 「遠隔!強く強くハグ!」
  • 「胸にハート作って!遠隔〜!キューピッド!」→なんか違う(大阪の方がノリがよかったとか何とか)
  • 客席からもう一回のおねだり(おねだりっていうか「次はうまくやってみせます」的な)
  • そこで出てきたのは
  • 「ピンになって!」\ピーン!/→私、久しぶりすぎて対応できず
  • 遠隔〜!ボウリング!…パカーン(バタバタバタ)
  • それもご納得いただけず。私、思わず「いつぶりですか!」と突っ込んでしまう*6
  • 「胸にハートつくって〜。遠隔!キューピッド!っていったらギャフン!って言って」
  • !!!??
  • 「遠隔〜!キューピッド!」
  • \ギャフン!/
  • 「なんか違うんだよなぁ…」と首を傾げながら袖に歩みを進め、履ける前に思い出したようにレヴェランス。
  • ツボに入ったチエホフが肩を震わせて笑いをこらえながら、最後のあいさつに出てこられました笑。

 

 

朝だぜ。

私には今夜の公演がどういうものだったのか客観的に書くことはできないけれど、なるべく、観測した出来事にのっとって駆け足でまとめました。短縮版なので見出しなどもザッとしてて、いつもより読みにくかったと思いますがご容赦くださいね…。

個人的な話ばかりになりますが、補遺についてはブログ以外でまとめたいと思います。

ではちょっと寝ていよいよファイナルだ!

 

*1:ワンマンとはまったく無関係ですが過呼吸は経験があるのでちょっと普通に怖かった

*2:ラスサビの入り間違えてごめん(前の7じゃなくて1,2で✊だった)

*3:もしかしたら立ち上がれなくてまだ少ししゃがんでいたかったのかも

*4:これは絶対アンケートで親知らずの話たくさん書かれたと確信しました。笑い方で伝わる感じでした。ちなみに私も書いたよ💓

*5:あさみんと目が合わない問題、乙セトリでも死んでもいいをやればよかったんだよ(名案顔)

*6:聞こえたのではないか

ベイベーの日記/タニシの絶望について。

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福岡からの帰り、着陸前の東京。

 

タニシってさぁ、小学校の時、メダカの水槽の中にいたよね。ガラスの内側を綺麗にしてくれるから入れていたはず。あのタニシってどこから来たんだろう?そこらへんの川…?

 

さて。

私は今年の人見をもって、今までの形でワンマンのレポを書くことをやめると思います。サ終します。

行ったら書くと思うし結局来年も全部行くかもしれないけど、とりあえず形を変えたいと思います。

人見2Daysをすっきりした気持ちで楽しみたいから、

今年ずーーっと思っていたことを、先に書き残しておきます🐚

 

楽しい話ではないけれど考察の半分は「コロナが悪い」「物価高が悪い」なので、読みたい方は構えずにご覧ください。ただし自己責任でお読みいただき、エアリプで言及することはお控えください。DMなどもおことわりします。すみません…。

 

 

1.コロナが悪い。

  • 前提として、そこまでチケ難の界隈ではないため、独特の横並び意識がある。
  • そんな中、コロナ禍において、「行けない人への配慮」に基づく思いやりの表現が広く観られるようになる。舞台等でも演者が、来場者への御礼に添えて「お心を寄せてくださった皆様」と呼びかける言い回しも一般化。実際、当界隈においても、会場に足を運べない人をおもんぱかっての「遠隔サポート」という公式からの発信があり、好意的に受け入れられた経緯がある(2021年)。
  • そして界隈には、もともと「マナーを守り周囲に優しくあれ」という強い規範意識がある(悪いことではない)。
  • 加えて、コロナ禍の3年間を通して、社会一般において「他人の振る舞いに口出しをしても構わない」という行動様式がうっすらとできあがっている。
  • その結果、まだ行けていない人に対するネタバレへの配慮が従前より先鋭化したのではないか。
  • 曲のタイトルを表立って書くことは何ひとつ許されない。界隈に属していない一元の客であっても、やんわり咎められてしまうという事象が発生する。
  • それは、まだ見ていない人がガッカリするから、という「ネタバレ配慮」に対する本来の姿を超えて、ファンダムの強い規範意識に反することなので厳しく処断されるのである。
  • 本来、舞台などでは、初日のチケットはそれなりに努力をして手に入れるものであったりする。パワーのある人がその権利を手にしており、そもそも勾配が存在する。しかし横並び意識が強い界隈においては、早く参加できたその感想をシェアする権利は認められない。
  • 明らかに三郷2のコーラスの取り扱いは過剰だったと感じている(パンチラ初日の経緯を後で教えてもらいましたが…)。
  • わかりますよ、そりゃ展望デッキとかをやるんだったら私も会場で驚きたいよ。でも今年のセトリにそんな側面はあまりなかったような気がするよ…。
  • 私は、自分自身で徹底的にネタバレを自衛している友達を知っている。それを知っているからこそ(そして彼女のことを好きだからこそ)、私もその気持ちを大切にしたいと思う。
  • でも配慮を当たり前のものとして要求する言説に触れるとやっぱりよくわからなくなる…。
  • もはや手段が目的化したネタバレ配慮に、私は付き合い続ける元気がない(終盤になると「いいよね?」という空気が出てきたりもするけど、コンセンサスなんてあるわけもなし。私は恐ろしくて書けません。)

 

2.物価高が悪い。

  • 未曾有の物価高で給料は上がらず、みんなお金がない。
  • チケットも値上げした。イープラへの年貢も積み上がってチケ代は1万円超え。
  • そして公演は12回しかない。
  • もし「お目当ての公演」が片方しかないのならそれは6回しかない。
  • どの都市でどの公演をやるかは不明(だった)(途中で「交互」じゃん、ってなったけど)。
  • 世の中ではコスパ意識の高まりが叫ばれる中、1万円もするチケットを買ったのだから、自分が望む十全な形でのショーを楽しみたいと願うのは当然。
  • 愛情に由来する強い思い入れに加えて、1万円も払っていれば消費者意識も強まるってものです。*1
  • そんな背景から非常に強い感情が飛び交い、今年は本当に疲れました。

 

3.コミュニケーションについてタニシが思っていること

  • ステージからの扱いも、結局のところ横並びが過ぎると感じている。去年の「友達連れてきて」に続き、今年の「おかえり、カムバックベイベー」で私の心は折れました。苦しい時期の興行を支えてきたような自負心がどこかにはあったのだと自分でも気付かされて悲しかった。
  • 2021年、TLに「今年は遠征はやめておきます」という言葉が並ぶ中、近所の目を期にしながらキャリーを引き、駅までその様子を見られたくないからタクシーに乗った。ガラガラの新幹線に乗って、会場のおしゃべりにイライラしつつ、ホテルに帰ってコンビニ飯。それでも、幸運にも参加が叶う立場だったので、やっぱり足を運びたかった。楽しかったのと同じくらい、罪悪感も連れて帰った。
  • でもそんなの関係ないのだ。カムバックできたベイベーさんがいることを、コロナの終結と重ねてことほぎたいということなのだ(それはもちろん喜ばしいけれど/コロナがなくなったわけではないけれど)。
  • レギュレーションの変更についての雑すぎるメルマガ以来、あまり丁寧にはコミュニケーションをとってくれていない気がしています。それは今の客層の中心がコア中のコア層だからです。ついてきてくれる人たちだから。
  • そして今年ものすごく増えたのが「ネットになんでもかんでも書くなよ」です。2022のFCイベのレギュレーションが明らかに2019より厳しくなっており(レポを書く人間の目線です*2)、これは流れなのだと思う。MC中に突然のネットNGのお触れが出されて、でもそれを翌週のMCで普通にしゃべっちゃう。私はとても緊張感を強いられているので本当に脱力してしまうのです。

 

  • まとめると、界隈から行き届いた配慮を求められ、ステージからは高度な忖度を求められ、さらにそれなりの仕事を当たり前のものとして受容されて知らない人に好き勝手言われて一次情報だけもってかれることもあって、どんなに自己実現につながるライフワークですっごく楽しいからといって
  • 続けられるわけ、なくない?

 

  • 本人がSNSをやらない中、牽制されながらレポを書いて、きっとなにかしら動員に貢献はできているだろうと信じていました。
  • 今やっているミュージカルの感想でググると現時点で1位に出てきます。それに名前を出してみたりもしています。
  • でも今年の自名義、半分以上2階でしたし…(目に映るすべてのものがメッセージ状態)
  • 私はコロナ禍含む5年間に駆け抜けた50公演あまりのことを忘れずに生きていきます。自分が書き残した文章を頼りに。1つとして同じ夜はない、輝かしい思い出ばかりです。
  • 人見1は特殊な事情による特殊な席です。これだけを楽しみにしてきました。土曜日は燃え尽きて空っぽになろうと思います。
  • 支えてくれた友人たちに感謝して筆を置きます。

 

 

*1:でも甲乙は蓋を開けてみればコーラスをフィーチャーして決めたものだということがわかりました。ちゃんとしてくれ。

*2:当然2022も書きましたよ、ブログではないやり方で。読みたい方に届けようと思ったけど、でもあまりうまくいかなかったです

「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」感想〜A列、それはエンタメの瀑布(2023年7月18日夜・帝国劇場/井上芳雄・平原綾香)

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2回目のムーラン・ルージュは、素晴らしいお席で観ることができました。ありがとうナビザ…!

体験として特別すぎましたし、あーやサティーンを筆頭に、初見のとき(7/6夜)とはたくさんキャストが変わっていて、ワクワクしました。

少しずつ解像度を上げながら、自分なりに味わっていきたいと思います。1回目に書ききれなかった歌の感想なども。

 

※ミュージカル初心者の感想です。間違いがありましたらご容赦ください。

※私のファン歴は2023年1月の博多座〜です。

 

1回目の感想はこちら(たくさんアクセスいただきありがとうございます)

purplekuina246.hatenablog.com

 

 

A列が別世界すぎた件

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振り返れば象がいる…。

 

この公演におけるA列は最前列ではありません。普段はオケピになることが多いXA〜XC列が存在するからです。しかし、A列、しかもほぼぼセンターで浴びる「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」は、体験としての情報量が異次元でした。

 

プレショーで禁断のひとときを過ごす
  • まずプレショーからすごい。遠くで観ていたときとは比べ物にならないくらい、その…刺激が!刺激が強かったです!(精一杯のオブラート)
  • 紳士たちと目を合わせながら、駆け引きする踊り子たち。あと少しで口づけられそうなところ、ふわりと身を翻して、イヤリングがちょっと揺れる。そういう機微までつぶさに見ることができました。客席とは少し違った時間が流れるプレショーは、ノンバーバルだからこそ饒舌です。
  • 前方席にいると、舞台からはきっとどこを見ているかバレてしまっていてそれがすごく恥ずかしいくらいにエロティック(←ガン見していますとも)。しかもキャストさん、けだるそうに客席へ視線を向けながら、ちょっと目を合わせたりしてきますね?わーん!ごめんなさい!(でも見る)
  • 剣を飲むパフォーマンスは自分も息ができなくなります。あの瞬間「どえらいところに来てしまった」って思うし、腹を決めなきゃいけないのです。
  • ここにムーラン・ルージュというナイトクラブが本当に存在し、いまからあなたたちはそのお客になるんですよ、よろしいか。という準備のために、プレショーって絶対に必要だと改めて思いました。

 

息つく間もなく浴びせかけられるエンタメ

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  • 私は3月にミュージカル「ジェーン・エア」にハマった人間で、その感想で「歌声の源泉かけ流し」と書いたことがあるのですが、ジェーン・エアが清冽な泉なら、ムーラン・ルージュエンタメの瀑布です。めくるめくきらめきと怒涛の音圧を、A列でざっぱんざっぱん浴びせられ続けました。手加減??そんなものはモンマルトルの丘には存在しない。
  • 前回の観劇でチェックしていた、天井の垂れ幕がどの席のエリアまで降りているか。やはり、A列は含まれていました!そんな空間で橋本ジドラーと相対するスリルと興奮。私にもうずらの卵いただけますか〜!!
  • 骨盤に響く重低音、風が届きそうなカンカンのスカートさばき。そして頭上に降り注ぎ、実際に手に取ることのできる紙吹雪。S席っていろいろあるけど…これは流石に、臨場感や没入感が違いすぎると思いました。

 

井上芳雄のフォルテシモに溺れる
  • まじで芳雄クリスチャンが目の前にずっとおる…(それはそう)
  • 「Welcome to the Moulin Rouge」の最後、ボヘミアンズとして集団の中で若さと情熱をほとばしらせて歌い踊る姿をほぼ正面から観て、ずっともう口元を抑えて涙目で見ていました。
  • 「♪丘を〜越えて〜このサウンドオブミュージーーック」、あんな舞台の奥で歌っているのに的を完璧に撃ち抜いて、そりゃあトゥールーズサンティアゴも声を揃えて「天才だ!」って言いますよね。説得力しかないのよ。
  • 「Truth Beauty Freedom Love」の「♪We are young〜」の歌い上げを0ズレで浴びて、その圧で背中が背もたれにめり込みました。
  • 「Your Song」の「♪せーーーーいっぱいのー愛を〜〜」のとき、体の中から本当に愛情が湧き上がってこぼれるのが見えました。
  • 今あらためて考えたい、井上芳雄空間塗りつぶし力歌声が減衰しない、物理の法則にも縛られない、それっていったいどういうことなの。

 

プリンシパルキャスト+Lady Msの印象(7/18夜、敬称略、パンフ順)

★のキャストは2回目なので、前の記事にも書いています(Lady Ms除く)

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平原綾香(サティーン)
  • チャーミングでグラマラス、生まれついてのDIVA!それでいて、コケティッシュな仕草や身のこなしによって彼女の“仕事”が行間でしっかりと語られます。これってけっこう大事なこと!(にゃ〜ん🐱、可愛すぎ…!)
  • たぶん自然にやっているのだろうけれど、歌いながら首のアイソレを入れるのがなんだか本場っぽいしセクシーです*1
  • ティーンとしてそこにいるけれど、最初から平原綾香の持ち歌だったかのようにナチュラルかつ洒脱に歌いこなす。だから「Elephant Love Medley」が歌姫としては最高に見せ場!
  • 終盤は本当に具合が悪そうで…。私は下手にいる芳雄さんを目で追っていたはずなのに、上手の端のカーテンに隠れて咳をする姿をそっとうかがってしまいました。だって、心配で。今にも本当に死んじゃいそうで。

 

橋本さとし(ジドラー)★
  • 1回目の観劇で完全に橋本ジドラーの虜になったので、もうワックワクで待ち構えていました。下品なお客さんとしてこき下ろされるほどテンションUP!!
  • 特にカテコ、表情ひとつで観客を煽り倒してしまう力、なんなのでしょう?客席にあの顔を「ん?」って見せてくるだけで\ヒュー!!/って声が出ます(お客さんも盛り上がってて最高でした)
  • 「これは愛の物語」…と、少し未来のクリスチャンが客席に語りかけるとき、センターから上手のクリスチャンを見つめるジドラーの切なげな表情にハッとして、そうか、この時制でのジドラーはすべてを知っているんだ。ということに鼻の奥がツンとなりました(今書いていて泣きそう)。

 

上川一哉(トゥールーズ=ロートレック
  • 葛藤を抱えながらもたぶん根は陽キャで、ひょうきんな一面もあるのか、表情がくるくる変わって魅力的!
  • だからこそ泣いてしまう、サティーンとの実質の別れになるあの会話で、頬が震えるほどに嗚咽をこらえている姿のギャップに。

 

K(デューク[モンロス公爵])
  • ははぁ〜〜なるほど…
  • この公爵は!!!間違いなくお金が好き!!(登場して0.1秒の感想)(だからそう歌ってるじゃん)
  • カルティエに誘うだけでこんなにもやらしい(褒めてます)。ヒールとしての苦味、エグみが小気味よくて、だからこそ後半、もしかしてうっかり純愛なのでは?と思わされてドキドキしました。
  • 特にあーやサティーンとの歌声の絡み合いが好相性だと感じました(互いに押し合う感じ)。
  • そしてカテコでは武装解除してはつらつと踊るんだから、ギャップがやばいよ…(どちらにしろカテコのデュークは危険だと学びました)。

 

中河内雅貴サンティアゴ
  • ねえ!
  • 声がでかい!!!!
  • サウンドオブミュージックのところからその声量とスピード感にひっくり返りそうになりました。こんなの、コンドルは(びっくりして)飛んでいく。
  • キレよくシャープな存在感を放ち、楓ニニとの間でピン!と張り合う緊張の糸が見えるかのようでした。

 

加賀楓(ニニ)★
  • やはり、可愛いので目で追ってしまいますね…。口元を結んでほんの少しだけツンと顎を上げた姿が印象的で、タバコをふかしても、はすっぱになりすぎない佇まい。
  • 「Backstage Romance」は、中河内サンティアゴとの組み合わせもまた絶品。(ダンスで鳴らしたメンバーだったとはいえ)アイドルとは全くジャンルが違うのに、アクロバティックなペアダンスに順応できるのがすごすぎます。

 

菅谷真理恵(ラ・ショコラ)
  • びっくりしたのが、「Backstage Romance」の後、上手の後ろに下がった芳雄クリスチャンと会話をしているお芝居です。2人とも雰囲気が自然体で、どっちだったか、親しげに軽く背中に手をやるような仕草もあり、ラ・ショコラってフレンドリーで気取らない人なんだろうなぁと思いました。
  • この、登場人物の関係性に基づく小さなお芝居はステージ上のそこかしこに存在し、それがクオリティを確かなものにしているはずなのですが、この組み合わせにも、あんなにすみっこだったのに目が吸い寄せられてしまったのでした*2

 

MARIA-E(アラビア)
  • ゴージャスなボディ×明るい笑顔の組み合わせが、大輪のお花みたいに華やかでした!
  • Lady Marmaladeの歌い出しの迫力、すごく鍵になっているはず。それでいてエレガントなのも好き!

 

大音智海(ベイビードール)
  • 7/6に続き2回目の大音ベイビードール。彼女自身がベイビードールであることに誇りをもち、それを全力で楽しんでいることが伝わってきます。思わずエンパワメントされてしまう!
  • YouTube楽しみ方講座、とてもありがたかったです!

 

これは愛の物語〜2幕の芳雄クリスチャンを中心に

初見のとき、ストーリーが超シンプルである、という印象をもったのだけれど、シンプルだからこそ奥が深い「愛」の描き方について、2回目のほうがさらに深い感動を得ることができました。愛のもつ側面に対して、1幕では高揚と輝きに、2幕では苦悩と狂気に焦点を当てており、その陰影の変化は、2幕途中でクリスチャンの衣装がダークな革のジャケットに変わることでも記号的に表されています。以下、芳雄クリスチャンの歌唱を中心にひもといてみたいと思います。

 

Roxanne〜Crazy Rolling

「Roxanne」では若さゆえに余裕を失った姿を見せながらも、歌声の中には40代ならではの深みのある成分もひそかに感じられて、それが混沌や奥行きにつながっているように思いました。後半、舞台の奥にまっすぐ下がっていく(※書き間違えてました、向きが逆だった)鬼気迫る表情は、さらに眼球の色合いまでもが変わったかのよう。*3

さらに魅力を感じたのが「Crazy Rolling」です。初回の観劇(上手壁)では途中まで視界にクリスチャンがまったく存在しなかったので、特に楽しみにしていました*4。私はこの曲ではボーカルのリズム感がポイントだと思っていて、芳雄クリスチャンは4ビートにタイトに沿わせる歌い方がとてもうまいと感じます。シンコペーションに続く3拍目の16分音符の、重たさを残しつつも軽やかな処理。歌のリズムが緩かったら、あの緊迫感はぜったいに実現し得ないと思うのです。

 

Your Song(リプライズ)

そうして、ついに舞台上で“マリー”と“フランソワ”として再会する2人。「マリー。」という呼び掛けにゾワッと鳥肌がたちました。人格がぜんぶ入れ替わってしまったみたいで、前観たときとは違うアプローチのような気がしました。「僕を見て。」なんて、あと一歩でサイコパスです。私、初見のときは「愛する人がこんなに具合が悪いのに、何で気づかないの?」と思わなくもなかったのですが、この日の観劇で、今のクリスチャンには絶対に無理ということが痛いほど分かりました。

涙を流して歯を食いしばって自らに銃口を向ける芳雄クリスチャンに、「♪自慢していいんだよ…」と歌いかけるあーやサティーン。手をのべて、まるで子守唄を歌って宥めるかのようなその姿に、サティーンはクリスチャンを死なせまいとして、命を振り絞って歌っているのだと思いました。成熟した大人である彼女は、死後の世界でいっしょに幸せになろうというロミジュリ的な選択はせず、クリスチャンに生きていてほしかったのだと…。

 

Finale(Come What May)

マイクを通さずに聞こえてくる、芳雄クリスチャンの静かな嗚咽、鼻を啜り上げる音。
荘厳なCome What Mayの合唱から、昇天を暗示する美しい光の演出を目の当たりにしたとき、サティーンの魂は救われて、幸せになれたのだとはっきり思えました。

そしてLady Msがきゅっと口角を上げたのを合図に、再びかっこよく始まる「Lady Marmalade」のアイコニックなイントロ。そうか、これは輪廻なんだ。赤い風車の羽根がめぐるように、いつかまたこのムーラン・ルージュで2人は出会う(のかもしれない)。悲しみの中に希望がキラリと示唆される、味わい深いエンディングだと改めて思いました。

 

愛の価値を知る人が、愛を歌うということ

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最後に、ちょっとだけ踏み込んだ感想を。

冬のエリザベート、春のジェーン・エアを経て、ある思いが確信に変わりました。それは、井上芳雄という人は愛の力を信じている」ということ。根拠なんてないしインスピレーションとしかいいようがないのだけど…。

チケット代と引き換えにエンタメを届けてくれている演者に対して、その人間性まで推し量ろうとすることはよくないことなのかもしれません*5。でも、彼が役柄として“愛ゆえ”の感動や絶望に涙しながら歌うたび、経験値や才能、技量だけでは語れない輝きをどうしてもそこに見出してしまうのです。

絶命したサティーンを膝に抱き、涙声で歌うクリスチャン。きっと間違いなく、井上芳雄は愛の価値を知っている…そのことに、また別の感動を覚えた観劇体験になりました。

 

 

タイトルに掲げた話題に戻ってまとめます。A列、すごかった、夢の世界でした。紙吹雪を少しだけ拾って持ち帰れて、ムーラン・ルージュは本当にあったんだ!という気持ちです。

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そしてマチソワだったというこの日のお二人!ソワレでもその疲れなんて感じなかったけれど、過酷な1日のとある場面をTwitterで知ることになりました。あーやのツイートお借りしますね🫰

 

あちゅい…。

そしてふたりともかわいい…。

 

次回は、仕事で本初日を手放して以来の念願の2階・B席から!1回入魂で楽しみ尽くしたいと思います👏

 

 

*1:これはFNS歌謡祭の「アイドル」でも見たのです

*2:ちなみに、前方席だったから、その後の芳雄クリスチャンのオフマイクの「は?」が聞こえました

*3:追い詰められた井上芳雄って素晴らしいなぁ…(ヘキ)

*4:結果、A列からの視界では、序盤はやっぱり体操座りをしているのか正座をしているのかあぐらをかいているのかはわからなかったのですが(←どれも違うんだろうな)、肩から上は見えていたのでしっかり楽しむことができました

*5:JEのときも書いたけど、別に演者がそういう人間性をもつことは必要ではないしこちらから求めるべきではないと思っています、念のため

「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」感想〜イマーシブってこういうことさ(2023年7月6日夜・帝国劇場/井上芳雄ファンクラブ貸切公演)

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その日は、どう考えても17時で会社を出ていい日ではありませんでした。1週間後に印刷所に渡さないといけないのに押しまくっている仕事が佳境でした。

でも、この貸切公演を守るために前週の本初日は泣く泣く手放して、何がなんでも、という気持ちで当日を迎えました。仕事なのに赤いワンピースを着て、バッグにはオペラグラスとチケット、そして手にして半年もたたない会員証を忍ばせて。

 

この1か月、やばすぎる案件を回しながら某アーティストのツアーで5都市6公演に参加して全てにレポを書いていたので(神戸・大阪×2・名古屋・福岡、一昨日が神奈川)、今現在、MR!はたった一度しか観れていません。本当は、お誕生日の貸切公演をmy初日にするなんて避けたかった…!でも初見の感想は今しか書けないので、メモ程度でも箇条書きでも、残しておきたいと思います。つたないですがご承知おきくださいませ…。

 

※ミュージカル初心者の感想です。普段はミッチーさんのベイベーをやっております(←絶賛ツアー中)

※私のファン歴は2023年1月の博多座〜です。

※7/18観劇後、間違ってるところを直しました!!

 

 

入場〜開演まで

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冷静に考えて、マチソワで貸切公演ができるの、すごすぎます。この日、帝劇に集結したのは全員、芳雄の女(※男性もいました!)。

帝劇のロビーの柱にはキャストの大きな写真、天井には赤い垂れ幕。なんとなく雰囲気がムーディーなのは、赤い電球のレールライトが追加されていたり、ダウンライトに赤いフィルムが巻かれていたりするから。そこに夕方の光を通す帝劇のステンドグラスが映えて、なんともいえないムードを感じました。売店ですら世界観にぴったり合わせて「BOUTIQUE」の看板を掲げています。誕生日メッセージを寄せる付箋のボードも出ていて、みんな幸せそう、楽しそう、私もこの場にいられて嬉しい。

 

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いよいよ客席に足を踏み入れると、すでに何回も写真で見ていたのに、のけぞって、なんなら涙ぐんでしまいました。見渡す限り真っ赤な視界。悠然と回る風車の羽根、繊細なきらめきを宿すシャンデリア。ステージの低いところに下がっている電飾のタイトルロゴ「MOULIN ROUGE」の奥に、ハートが幾重にも重なって、その繊細なレースの意匠を見ているだけでちょっと気が遠くなりそうでした。

振り返ると2階のへりにモニターが設置してあって、おそらく開演までのカウントダウンが表示されていたのですが、そのフォントと縁取りまでもが、完璧に世界観を踏襲していて驚きました。

10分前になると密やかにプレショーが始まります(ここからは撮影禁止です)。舞台上にふっと現れて、ただならぬ雰囲気で、とにかくゆっくりと所作を見せてゆく、ムーラン・ルージュの踊り子と客(たぶん)。低くゆったりしたBGMにあわせて、舞台から退廃が香ってくるようです。でも時間軸はまだ客席とは一致していなくて、だからこそ、ゆっくりと展開されることが重要なのだと思いました。シンクロして歩く2人の男性キャストが特に前衛的で目を引きました。

 

芳雄さん演じる青年〜“なんって若いんだ!”

  • そのプレショーの空気感から一人抜け出して、上手から現れて下手に歩みを進める青年、クリスチャン。すらりとした体躯に細いストールを巻いて、チェスターコートをまとって、複雑なニュアンスの表情をしています。そこから両手でグッ…と看板を持ち上げるマイム。佇まいとその所作だけで、客席のムードを一気に塗り替えてしまう。まだ歌ってないのに。
  • この日44歳になった芳雄さんが、20代の青年を演じるってどういう感じなのだろう…そんなクエスチョンは杞憂でした。輝きを帯びた青年の表情、高くハリのある歌声、生命力を感じさせる身振り、歩き方……。新天地・パリで感性のアンテナを張り巡らせて、身の回りに起こることにドキドキして、チェスターコートの肩が常にちょっとだけぴょこっと上がっている、若くチャーミングなクリスチャンがそこにいました。
  • 最初のナンバーで、拍手喝采によるショーストップ!!私、はじめて経験したかもしれません。「なんって凄いんだ!!」…両耳に手を添えてちょっと煽るような動きがあって、その瞬間にほんのちょっとだけ、井上芳雄その人を感じました。
  • そして運命の瞬間、サティーンとの出会い。上手側のボックス席にいたクリスチャンは、そのダイヤモンドの輝きを目の当たりして、口を手で覆って、友に目配せして、足を小さくバタバタさせて、それは、それは、完全に我々オタクがやっているやつじゃないでしょうか。
  • というか芳雄さんがかっこよく踊ったので私は泣いてしまいました。ダンスはダメです、私の急所なんです。随一の歌い手で、いつだってプリンシパルで、今後も踊る姿を拝めることはないのだろうなぁと勝手に思っていました。あーあ…私はもうだめです
  • 可愛く寝そべって上目遣いでサティーンを見上げて、ねぇ、長椅子の使い方、ロチェスターをやっていた人と同じですか??
  • デュークにプレゼンするシーン、ラインダンスで蹴り出される足の長さにもはや笑うしかなかった。
  • 44歳の芳雄さんが演じるクリスチャンは、愛と好奇心、インスピレーションに瞳を輝かせ、ナイーブに心を震わせ続ける青年そのものでした。
  • 圧巻の歌唱や2幕の闇落ちについては次の機会に書きます!(舞台写真の角度でお察しかもしれませんが、2幕、ほとんど姿が見切れていたシーンがあるのです…*1

 

「イマーシブ」はどのように実現されたか

  • 「没入」については紹介記事(後述)などを読んで予習してあったのですが、足を運んでみると、そのパワーは予想以上でした。没入させるっていうか漬け込むっていうか沈み込ませるっていうか。
  • 天井を見上げると、真紅の幕やシャンデリアが前方席のほうまで覆いかぶさっており、舞台が客席に浸潤しています。オケピ席(XA〜XC)はBWではカンカンシートになっているあたりなのかなぁ?とにかく、「あなたもムーラン・ルージュのお客ですよ!」と強く訴えかける舞台装置です。
  • でも!「イマーシブ」は装置だけでは実現しません。引っ張り込む、巻き込む動的な力が必要。それをフルスロットルで指揮していたのが橋本ジドラーでした…!いぶし銀の輝きを放ちながらパワフルで剛毅。舞台装置が「あなたもムーラン・ルージュのお客ですよ!」と伝えるなら、橋本ジドラーは「あなた“が”ムーラン・ルージュのお客ですよ!」と、私たちをあっという間に当事者にしてしまいました。*2
  • ストーリーはとにかくシンプル。だからこそ、この完璧な舞台空間で、オーディションで役を勝ち得たキャストたちの魂のパフォーマンスに触れる、唯一無二の没入体験が楽しめるのだと思いました。
  • シンプルといえば、多くのミュージカルで効果的に使われてきたリプライズが、たぶん1回しかない気がしました。舞台上でクリスチャンに抱かれてサティーンが絶命する、あのシーンです。「YOUR SONG」のユーミンによる訳詞「なんて素晴らしい、君のいる世界」は一発で覚えてしまいましたが、あの歌詞が涙声の歌唱で繰り返された瞬間、まさに今、“君のいる世界”ではなくなってしまった」という悲劇性に激しく胸を打たれました。ヒット曲満載のマッシュアップナンバーを畳み掛けたあとに、決め打ちのリプライズ、というのが痺れます。

 

キネ旬Webの記事。開幕前に読んで期待感が高まりました↓

www.kinejun.com

貸切公演の集中力

  • 言わずもがな、私にとって貸切公演は初めてです*3。昨年はコロナで中止になってしまったと知りました。ようやく実現したこの日、みんながみんな、井上芳雄を観にきている。
  • でも、劇場の空気からは、一人の俳優に限らない、舞台全体へのリスペクトを感じて、心地よく集中することができました。
  • 望海サティーンが「FIREWORK」をかすかに歌い始めるときの静けさは、低く小さい空調の音が聞き取れるほどでした。
  • 前述の「YOUR SONG」のリプライズでは、汗と涙でべしょべしょに顔を濡らした芳雄クリスチャンを見つめながら、みんなで嗚咽すら我慢するような時間がありました。
  • 貸切公演ならではの集中力、できればまた体験してみたいものだなぁと思いました(運がよければ、と承知していますけれど、、)
  • 貸切じゃない今日も空調、聞こえました!MR!のお客さん、最高!

 

プリンシパルキャストの印象(7/6夜、敬称略、パンフ順)

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キャストボードも超スペシャル!

 

望海風斗(サティーン)
  • だいもんさん!輝くだいもんさん!!
  • お初にお目にかかりましたが、グリブラの再放送で歌唱を拝見し、なんですかこの歌のうまさは!?と思っていました。
  • クリスチャンが、そして観客がサティーンと出会う「THE SPARKLING DIAMOND」。サティーンという踊り子、そして望海風斗という俳優は、センターで輝く運命を背負って生まれたのだと思わずにはいられませんでした。
  • 芳雄クリスチャンを魅了する大人の余裕と、ギリギリのところで張り詰めている精神の緊張感、どちらもあわせもつ複雑な造形でした。
  • 真っ白な首元に血管が浮かぶくらいの、命の叫びのような歌が心に残っています。

 

橋本さとし(ジドラー)
  • 前述の通り、観客を否応なく当事者にしてしまうパワーに圧倒されました。
  • 何度も繰り返される劇中劇のシーン、“下手”な芝居や小道具への主張で笑いを誘っておきながら、倒れそうなサティーンを支えながらの“本番”、かっこよかったから、ずるいです…。その前の「サティーン、口紅、もう少し…」も切なかった。

 

上野哲也(トゥールーズ=ロートレック
  • ティーンとの友情。終盤のクリスチャンは壊れかけていたなかで、サティーンと落ち着いて言葉を交わすトゥールーズの存在は私たちの支えにもなってくれました。
  • ちょっとうろ覚えだけど「僕は君を不滅にする」というようなセリフがあ*4、芸術がもつ普遍性を伝えるもので、本作におけるとても大切なセリフをトゥールーズが担ったのだと思いました。

 

伊礼彼方(デューク[モンロス公爵])
  • この方が伊礼彼方さん…はぁ…。伊礼さんは、やばい…。
  • 存在感と、威圧感。ボヘミアンズに立ちはだかる役回りとして完璧すぎる姿形でした。
  • 登場シーンで完全な暗転がありました。まるで停電が起きたかのような強烈なインパクトがあったのですが(※ジドラーがブレーカーを落としていた)、これはデュークがクラブの命運を握る存在であることを暗示しているのだと思います。
  • 「今日誕生日を迎えたおめでたい坊やみたいだ」のアドリブ(シリアスなシーンに没入していたので、意味に気づくまでに時間がかかりました。笑)。
  • カーテンコールで快活に踊る姿がかっこよくて、伊礼さんは、やばいな…と思いました(語彙放棄)。

 

中井智彦サンティアゴ
  • 中井さん!!!うわぁぁぁぁぁ!!!
  • なんという雄々しさ!情熱ムンムン!!いい匂いの香水をつけていそう!
  • っていうかインドで宣教師をしてるんじゃなかったの〜〜〜!!!シンジュンと中の人が同じってどういうこと〜〜〜!!!(※当方、この春ジェーン・エアにハマっておりました人間です)
  • でも情熱を歌い上げるのがピタリとハマるという点ではシンジュンと相通じる部分もあるのだなぁ…(気づき)。

 

加賀楓(ニニ)
  • サンティアゴとの組み合わせでとても強い輝きを放っていたニニ!!
  • 決定的に華があるのに(言ってしまえば可愛い)、所作が俊敏で、緊張感を漂わせていて、途中から本当に目が離せなくなりました。うかつに恋したら危ないぞ、と脳が警告してくる感じ。
  • 思わず、YouTubeでいくつかパフォーマンスも探して観てしまいました。え??なに?え??リズムを身体に1回入れて音といっしょに出してる??(なにそれ)ずっと観てられるんですがこのダンス…。キレじゃなくてグルーヴ?腹の底に凄腕のドラマーとベーシストが住んでる?
  • というところにもう1回注目して観ます!!

 

番外編:桑原まこ(キーボード/コンダクター)
  • ジェーン・エアで大好きになったので、カテコで袖から挨拶に出られたときは思わず嬉しくて手を振ってしまいました(ちょうど上手にいたのでよく見えた)
  • あの繊細な小編成オケを弾き振りしていた方が大音量&重低音ズンズン!のこの舞台も担当されているのですね〜〜!かっこいい!!

 

 

以上、粗々ですが初見の感想でした。

なお、やばかった仕事も、その後なんとか仕舞いをつけることができました…(あまりにもキツかったので、日比谷は遠くないのにしばらく平日ソワレに手が出せない)。

私、回数を全然もっていなくて、このエポックメイキングな演目を楽しみつくせるのかちょっと不安なのですが、貴重な機会にしっかり観ておこうと思います。

というわけで7/18(火)ソワレ、行ってきます!!

 

 

*1:私の右隣は売止めで空席でした。

*2:観劇中、芳雄のミュー#3で紹介された言い間違い「あばずれ弁護士」が脳をかすめて悪さをしました。笑

*3:全員がたった一人の男に会いに行くという意味では及川光博ワンマンショーってまさにそうなんだけれども。

*4:2回目現在、記憶にまだ自信がない、お恥ずかしい