完全に猫なのさ

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ベイベーの日記/タニシの絶望について。

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福岡からの帰り、着陸前の東京。

 

タニシってさぁ、小学校の時、メダカの水槽の中にいたよね。ガラスの内側を綺麗にしてくれるから入れていたはず。あのタニシってどこから来たんだろう?そこらへんの川…?

 

さて。

私は今年の人見をもって、今までの形でワンマンのレポを書くことをやめると思います。サ終します。

行ったら書くと思うし結局来年も全部行くかもしれないけど、とりあえず形を変えたいと思います。

人見2Daysをすっきりした気持ちで楽しみたいから、

今年ずーーっと思っていたことを、先に書き残しておきます🐚

 

楽しい話ではないけれど考察の半分は「コロナが悪い」「物価高が悪い」なので、読みたい方は構えずにご覧ください。ただし自己責任でお読みいただき、エアリプで言及することはお控えください。DMなどもおことわりします。すみません…。

 

 

1.コロナが悪い。

  • 前提として、そこまでチケ難の界隈ではないため、独特の横並び意識がある。
  • そんな中、コロナ禍において、「行けない人への配慮」に基づく思いやりの表現が広く観られるようになる。舞台等でも演者が、来場者への御礼に添えて「お心を寄せてくださった皆様」と呼びかける言い回しも一般化。実際、当界隈においても、会場に足を運べない人をおもんぱかっての「遠隔サポート」という公式からの発信があり、好意的に受け入れられた経緯がある(2021年)。
  • そして界隈には、もともと「マナーを守り周囲に優しくあれ」という強い規範意識がある(悪いことではない)。
  • 加えて、コロナ禍の3年間を通して、社会一般において「他人の振る舞いに口出しをしても構わない」という行動様式がうっすらとできあがっている。
  • その結果、まだ行けていない人に対するネタバレへの配慮が従前より先鋭化したのではないか。
  • 曲のタイトルを表立って書くことは何ひとつ許されない。界隈に属していない一元の客であっても、やんわり咎められてしまうという事象が発生する。
  • それは、まだ見ていない人がガッカリするから、という「ネタバレ配慮」に対する本来の姿を超えて、ファンダムの強い規範意識に反することなので厳しく処断されるのである。
  • 本来、舞台などでは、初日のチケットはそれなりに努力をして手に入れるものであったりする。パワーのある人がその権利を手にしており、そもそも勾配が存在する。しかし横並び意識が強い界隈においては、早く参加できたその感想をシェアする権利は認められない。
  • 明らかに三郷2のコーラスの取り扱いは過剰だったと感じている(パンチラ初日の経緯を後で教えてもらいましたが…)。
  • わかりますよ、そりゃ展望デッキとかをやるんだったら私も会場で驚きたいよ。でも今年のセトリにそんな側面はあまりなかったような気がするよ…。
  • 私は、自分自身で徹底的にネタバレを自衛している友達を知っている。それを知っているからこそ(そして彼女のことを好きだからこそ)、私もその気持ちを大切にしたいと思う。
  • でも配慮を当たり前のものとして要求する言説に触れるとやっぱりよくわからなくなる…。
  • もはや手段が目的化したネタバレ配慮に、私は付き合い続ける元気がない(終盤になると「いいよね?」という空気が出てきたりもするけど、コンセンサスなんてあるわけもなし。私は恐ろしくて書けません。)

 

2.物価高が悪い。

  • 未曾有の物価高で給料は上がらず、みんなお金がない。
  • チケットも値上げした。イープラへの年貢も積み上がってチケ代は1万円超え。
  • そして公演は12回しかない。
  • もし「お目当ての公演」が片方しかないのならそれは6回しかない。
  • どの都市でどの公演をやるかは不明(だった)(途中で「交互」じゃん、ってなったけど)。
  • 世の中ではコスパ意識の高まりが叫ばれる中、1万円もするチケットを買ったのだから、自分が望む十全な形でのショーを楽しみたいと願うのは当然。
  • 愛情に由来する強い思い入れに加えて、1万円も払っていれば消費者意識も強まるってものです。*1
  • そんな背景から非常に強い感情が飛び交い、今年は本当に疲れました。

 

3.コミュニケーションについてタニシが思っていること

  • ステージからの扱いも、結局のところ横並びが過ぎると感じている。去年の「友達連れてきて」に続き、今年の「おかえり、カムバックベイベー」で私の心は折れました。苦しい時期の興行を支えてきたような自負心がどこかにはあったのだと自分でも気付かされて悲しかった。
  • 2021年、TLに「今年は遠征はやめておきます」という言葉が並ぶ中、近所の目を期にしながらキャリーを引き、駅までその様子を見られたくないからタクシーに乗った。ガラガラの新幹線に乗って、会場のおしゃべりにイライラしつつ、ホテルに帰ってコンビニ飯。それでも、幸運にも参加が叶う立場だったので、やっぱり足を運びたかった。楽しかったのと同じくらい、罪悪感も連れて帰った。
  • でもそんなの関係ないのだ。カムバックできたベイベーさんがいることを、コロナの終結と重ねてことほぎたいということなのだ(それはもちろん喜ばしいけれど/コロナがなくなったわけではないけれど)。
  • レギュレーションの変更についての雑すぎるメルマガ以来、あまり丁寧にはコミュニケーションをとってくれていない気がしています。それは今の客層の中心がコア中のコア層だからです。ついてきてくれる人たちだから。
  • そして今年ものすごく増えたのが「ネットになんでもかんでも書くなよ」です。2022のFCイベのレギュレーションが明らかに2019より厳しくなっており(レポを書く人間の目線です*2)、これは流れなのだと思う。MC中に突然のネットNGのお触れが出されて、でもそれを翌週のMCで普通にしゃべっちゃう。私はとても緊張感を強いられているので本当に脱力してしまうのです。

 

  • まとめると、界隈から行き届いた配慮を求められ、ステージからは高度な忖度を求められ、さらにそれなりの仕事を当たり前のものとして受容されて知らない人に好き勝手言われて一次情報だけもってかれることもあって、どんなに自己実現につながるライフワークですっごく楽しいからといって
  • 続けられるわけ、なくない?

 

  • 本人がSNSをやらない中、牽制されながらレポを書いて、きっとなにかしら動員に貢献はできているだろうと信じていました。
  • 今やっているミュージカルの感想でググると現時点で1位に出てきます。それに名前を出してみたりもしています。
  • でも今年の自名義、半分以上2階でしたし…(目に映るすべてのものがメッセージ状態)
  • 私はコロナ禍含む5年間に駆け抜けた50公演あまりのことを忘れずに生きていきます。自分が書き残した文章を頼りに。1つとして同じ夜はない、輝かしい思い出ばかりです。
  • 人見1は特殊な事情による特殊な席です。これだけを楽しみにしてきました。土曜日は燃え尽きて空っぽになろうと思います。
  • 支えてくれた友人たちに感謝して筆を置きます。

 

 

*1:でも甲乙は蓋を開けてみればコーラスをフィーチャーして決めたものだということがわかりました。ちゃんとしてくれ。

*2:当然2022も書きましたよ、ブログではないやり方で。読みたい方に届けようと思ったけど、でもあまりうまくいかなかったです