完全に猫なのさ

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ドラゴンの鱗/及川光博年忘れスペシャルライヴ2023「ゆくミッチーくるミッチー」12/31 LINE CUBE渋谷・セットリスト&レポ

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あけましておめでとうございます!

例年通り渋谷でがっつり踊って、満足のいく大晦日でした。

私はこの数年、休憩を挟んで前半と後半に分けてライブレポを書いてきたのですが、今後も続けることを見据えてぎゅっと圧縮した書き方を試してみます。それではおつきあいください〜。

 

 

セットリスト

1部

Slave of you

BEAT & ROSES

Shinin' Star

<MC>

前略、月の上から。

ロリータの罠

邪念オーバードライブ

<Instrumental>

真昼の月

ふたり

Song for you

GO AHEAD!!

求めすぎてる?僕。

2部

<愛と哲学の小部屋>

忘れてしまいたい

死んでもいい

怪傑ミッチーのうた

EC

ロディア

バラ色の人生

 

レポ

1部

オープニング〜無惨様、あらわる。

緞帳が上がり最初に目に入ったのは、センターに立ち、白いハットで顔を隠したその人でした。怪しげな照明の中、響いたイントロは「Slave of you」*1。黒っぽいジャケットはラペルがシルバーのキラキラで、その上に黒いマント!黒いシャツに白いネクタイ、白いパンツ…そう、鬼舞辻無惨のコスプレです!あさみん竈門禰豆子、さっちんは栗花落カナヲゆうこりん甘露寺蜜璃、そして男性陣は鬼殺隊の隊服。やりおった!!*2

2017年の円盤で初めて観てからずっと憧れていたスレイブのダンスブレイクを目の当たりにしました。最後はゆったりと曲のテンポが落ち、マイヤー様の高笑いで締め。血、どうぞ!(←うなじを差し出す)

間髪入れずに始まった「BEAT & ROSES」も嬉しい初聴きのナンバー。初めてなのにイントロの声出しでめちゃくちゃ声が出ました。なにこれ???

安定の「Shinin' Star」では、イントロでオフマイクで煽っていた口元は「来い!もっとだ!!」というふうに読めました。マントをチエさんに投げ渡し、ジャケットのあわせのボタンも外します。Aメロではさちゆこが壇上で両手をつないでおっきなハートを作りました。間奏で遠隔ハグ。アウトロではキメの前にネクタイの結び目に手をかけてぐっ!と緩めてからターン。

 

MC

水を飲まずにすぐちょっと話し始めて、「お前たち大好きだよッ!」とかあったかな。

改めて始まったMCでは「一挙手一投足、目に焼き付けときたまえよ」ってフレーズが印象的でした。ニコニコして「相変わらず可愛いな、もう!」とか言ってくれるのでこっちは完全にチョロくなります。

MCのネタ、なぜか3択で示されました(1つ20分らしい笑)。①ミッチーのドキドキパニック電車②西門理事長の応援上映(どういうこと!?)、③アルバム制作絶好調、だったかしら。タンバリン&拍手の音量で選ばれたのは①で、内容は割愛させていただきますが、10年ぶりに電車に乗ったというエピソードでした。スターという職業をやっていると10年電車に乗らない生活をすることになるんだ…と衝撃を受けました(多くの芸能人がそうなのだろうと思うけれど)。このトーク中、内容にちなんで「♪人混み〜に流さ〜れて〜」という突然のユーミンも聴けました。笑

メンバー紹介では男性メンバーの「隊服」が紹介されたのですが師匠が「滅」の字を「減る。」だと思っていたり、宋さんが「鬼滅の八重歯」だと思っていたりして、こんなの無惨様だったらパワハラ会議待ったなしですが座長はミッチーさんなのでよかった。ちなみにそのご本人、無惨様をやりたいという話は以前から出していたけれど、実際にコスプレでやるとなると「流行りすぎてるときは無視してた」とのことでした。そしてあさみんの紹介では「可愛いぞ!」と禰豆子コスの似合いっぷりを絶賛。あさみんは女子ーズ3人の共通点としてGLAYが好き」を挙げたのですが*3、これはこの後の伏線になりました。

 

MC明け〜やっぱり強すぎるわこのバンド

黄色い照明がぱあっと輝いて、「前略、月の上から。」へ。ジャケットを脱いでチエさんに投げ渡し、黒シャツ・白ネクタイ・白パンの神スタイリングが現れます!!無惨様スタイルの白ハットから思っていましたが、これ、「大人の恋。」を彷彿させるんですよね。しかし、いよいよゆるみまくったネクタイをほどいたミッチーさん、一瞬だけ頭に巻こうとしましたね(2020ゆくくるでもやりかけた笑)。結局ずっと持ったまま歌っていたのですが、ネクタイを外したところからチエさんが(投げると思って)タイミングを測って完全に待機していてその表情が見逃せなかった。最後は本当に投げたけど下手のドリンク台に着地して、それを指差し。

続く「ロリータの罠」、うん、普通に選曲にびっくりしました!20代で発表した曲ですが50代になって歌うと心配がガチという感じがしませんか。ここでは胸元のボタンを開けて腕まくり。脱いでも脱いでも中からカッコいい男が出てくるよね本当に。♪逃げろ!!!

アダルティで緊密なホーンを聴きながら改めてこのバンドの技量よ…と思っていたら、始まったのは「邪念オーバードライブ」!!!!!ついに、ついに、ベイベー歴5年、ようやく生で聴けました!引き続きバキバキの演奏、音源よりテンポアップして小気味よく。はじめちゃんのテナーサックスが渋すぎ!!さちゆこも再登場して*4、円盤で何度も観たダンスが眼の前で繰り広げられて感涙でした。さっちんは円盤と変わらずキレキレで、ハットを想定した振付がやっぱり似合う。そして私は照明の下で躍動するゆうこりんの美腹筋をずっと見ていました…。この曲で嬉しかったのは、ミッチーさんがダンスブレイクとアウトロを本気で踊ってくれたことです。54歳の今の「カッコよさ」はこれ!を見せてもらえて嬉しかった。

そしてお着替えタイムのインスト曲。冒頭に一瞬かかったのはパンチラかな?ホーンも全員降りてきて、アップテンポなEDM風(たぶん)のアゲアゲナンバーでパーリナイ!!!正直、これがめちゃくちゃブチ上がりました!ソロ回しでガンガン踊って、龍ちゃんはずっと踊り続けて(手を振る向きめちゃくちゃになっちゃうからやめて😂)、最後の師匠のドラムは声が出そうになるほどタイトで流石。ファンタスティックス、やっぱみんな化け物だわ。

 

バラード

そう思っていたら次に始まるのがボサノバなわけです。振り幅!!フリルをあしらった真っ赤なシャツで再登場し、真昼の月へ。余裕を感じさせる歌に、はじめちゃんのフルートが色気を添えて(はじめちゃん、三刀流!)。ラストは上階センターにはっきりとウインクを送りました。

MCでは、もっと売れてもいいんじゃないかvs今のこの空間を守りたいといういつものせめぎあいの話*5。今は大御所ならぬ「ちょい御所」らしいです。

「当時の感情をフィードバックさせて情熱的に歌います」と前置きして「ふたり」へ。丁寧さと情熱のバランスがすごくよかった。間奏でシャツの前身頃を引っ張ってピッと静かにボタンを1つ外す姿が印象に残っています。

 

バラード後

バラードからの切り替えは「Song for you」。二律背反マークの左右でさちゆこがイントロを踊る姿、2020ゆくくるの青ワンピを思い出しましたが、今年はダンサーもコーラスも、ミッチーさんとおそろいで全員真っ赤!お正月らしくもあり、今季のトレンドカラーでもありますね。

そんふぉゆにおいては2番を歌ってくれる下手がおいしいのかもしれませんが、1番の「ミルキーフェイス」の歌詞にあわせて自分の頬を両手で指差しする姿が可愛すぎたので上手も優勝でした。

このエモい流れから垂直にロックが立ち上がるのが脳にきた!そう、あさみんのMCはフリだったんですね!GLAYTAKUROさん提供、「GO AHEAD!!」がやってきた!夢中で拳を突き上げながら思っていたことはTAKUROさんマジで天才ということでした。いやタースーのパフォーマンスもよかったんだけど、それによって楽曲の作家性がよりクリアに伝わるという感じです*6TERUさんじゃないよ!!!

1部ラストは「求めすぎてる?僕。」通常バージョン。これはあさみんがコーラスを担当した乙セトリの流れを感じますね。この曲の1Aはさっちんを見る時間と決めています。間奏ではタースーがあさみんを煽って私たちも盛り上げますが、個人的にはこれから始まるエッセクシーな展開を固唾をのんで待つ時間でもあります。今回はタースーの両サイドで絡みつくように、でも触れずに踊るパターンでした*7。ブレイクでは「良いお年をぉ!」。天才的だったのは「♪アイドルのように笑いかけて」の、「アイドルの〜」で顔の横で手をひらひらっとさせて「笑いかけて」で推しの子ポーズをぶっ込んだ一瞬でした。

アウトロで10からカウントダウンして締めに入るので思わず時計を見てしまいそうになりました。「何かと思った?俺も何かと思った笑」ほんとだよ!休憩時間はFCイベントでの多数決(?)で決まったという「17分」が告げられました。

 

2部

愛と哲学の小部屋

「家庭内デート」でかわいく入場。鮮やかなライムグリーンにシルバーのキラキラのフリルのシャツ。2階からオッケーですかのコーレスが始まったかと思いきや1階後ろで「シャングリラですか?」がきて最後は1階まとめて(?)ちんどん屋ですか?」という、ツアーでも聞かなかったやつが出てきました。

そんなわけで、たくさん読まれた愛哲を駆け足でご紹介。

Q1 今日のラッキーは?

A1 オープニングで前髪がキマってた!

Q2  自作をカバーしてもらうなら誰にどの曲を歌ってほしい?

A2 「人魚の恋」を女性シンガーに歌ってほしい!

「ココロノヤミ」も挙げつつ、「上出来だと思う曲を性別・年齢関係なく、いろんな人に歌ってほしい」とのこと。

Q3 今年1年の満足度は?

A3 84点。けっこう高得点だよ!

たぶん「意外と低い?」というニュアンスで客席がどよめいたのですが本人的には高いそうで「90%の年なんてあるのかしら」とぽつり。「80点以上なら合格!年々ハードルは下げているけど、“悔いなく生きる”をやっていると満足度が得られる」

Q4 今年の漢字は?

A4 「耐」

「長い長い夏と、そして(親知らずを抜いた後の)歯茎の痛み」。

制作中というアルバムについて「予約してよ☆」と宣伝しますが、いや早く解禁してぇ!!

Q5 今年買ってよかったもの

A5 プリンス『Diamonds and Pearls』スーパーデラックスボックス

当方、プリンスには不案内のためググったのですが、1か月ほど前に出たもののようですね。今ちょっとびっくりしたのはMCで言っていた価格が正確だったことです(30,800円)。「嬉しすぎてまだ開けてない」とのこと。ご褒美で高いものを買っちゃったというので芸能人らしい高価なアイテムくるか!?とワクワクしたのですが普通にオタクが推しの円盤を買ったという報告でした。仲間じゃん。

 

Q6 来年、母をツアーに連れてくるためのキャッチコピー

A6 「〇〇のお母さんが好きな色をテーマカラーにします!」

まだ決まってないそうです。着ている衣装を指して、「黄緑ではない」とのこと。笑

 

2部本編

このあとのメンバー再登場でツボだったのが、あさみん「ゴアへで俺たち1つになれたと思わない?」と話を振ったら、あさみんのリアクションが「あっ…。」という動揺含みだったこと。本人的には違ったようです笑。実は私も、見つめ合って勢いよくマイクを交わす2人の姿に、息ぴったりじゃん!と思っていたのですが、まだまだ道のりは遠いみたい。

そんなあさみんは、次の「忘れてしまいたい」でスウィートなコーラスを披露。手の振りもつけながらの「♪忘れてしまいた〜い」が可愛くて、メタル先輩とのギャップがたまらないですね。あさみん、次のツアーは日程的に難しいかもだけどまた来てね…!

「死んでもいい」でダンサー再登場!ライムグリーンのアコーディオンプリーツのセットアップに少し濃い緑のイヤリングをあわせて、完全にライムの妖精でした。私はポンポンを振りながら、この瞬間が「何十年かけて育てたお花畑」なのだよなと思ったりもしました。同時に、いつも通りの伸びやかな歌を聴きながら、コーラス不在だった前年のゆくくるで微かなショックを受けたことを思い出し*8、何も憂えずに楽しめるありがたさを噛み締めたのでした。ミッチーさん、「愛と真実」のところであさみんとちゃんと目を合わせられたんだろうか。笑

本編ラストは「怪傑ミッチーのうた」。もうね、クレイジーとかじゃなくてこういう選曲だったことが個人的にはすごくハマりました。にぎやかに!楽しく!笑顔で!!っていうのかな。人生初のダンスレッスンとなったこの曲の公式レッスンを懐かしく思い出しつつ(2019年12月)、初めてなのにやっぱり自然と声出しについていけてしまいました。

 

EC

ミッチーコールは通常バージョン。アンコールの2曲は、生のきらめきに溢れた、強いメッセージを感じる取り合わせでした。「メロディアス」「バラ色の人生」、どちらもほぼフルで踊れる大好きな曲で、そういう曲が逆に本編になかったのは今の私にとってはよいことでした(=めちゃくちゃミッチーさんを見た)。メロディアスでは「♪世界中に〜ポストした〜い Xやってないけど〜!」の歌詞変更。バラ色では「洒落た決め台詞」の「ふ」で手のひらにキスをのせて飛ばすという新しい一面が見られました。「笑顔!笑顔で!!」という呼びかけ。エンディングのMCでも触れられたように、ステージ上の誰も彼も、いっしょにポンポンを振った1650人も、いつかは死んでしまう。だから今生きているこの時間は強く輝くのです。

 

 

夢中で踊っていたので、サックスのくわっちが飛び入りしていたことにメンバー紹介まで気づきませんでした。ホントごめん!!さちゆこの挨拶ポーズはどっちも可愛すぎて、ミッチーさんも「いいねぇ!」と応えます*9

 

私はもはや崖っぷちにいたので、この夜のステージが憂いなく楽しめるものであったことをしみじみと嬉しく思います。ゆくくるがあってよかった。このセトリで、この内容で、本当によかった。普通にキャー!って声が出て、でも何十回も現場で見たその人を、どこか親しくなつかしい気持ちでも眺めて、穏やかな心で楽しめました。顔が良すぎる実家みたいな感じですかね。バラ色の人生で幾度となく眺めたミラーボールの輝きが、ドラゴンの鱗みたいに、心にきらきらと降り積もります。

また別の記事に書きますが、今年も私はベイベーだと思いますので、書くものは変容してしまうかもしれませんが、もしよろしければおつきあいください。今年もワンマンショーで元気にお会いしましょう☆

 

 

*1:普通にキャーッ!って声が出ました。あっはっはっ。

*2:ていうかさっちんがカナヲちゃんていうの解釈一致すぎる

*3:初耳なのでリハ中に出た話題とかなのかな〜と思いました!

*4:この1曲のみの衣装〜!もったいない!!

*5:いつもの、と思えるようになったわ笑。曰く「何十年もかけて育てたお花畑」を踏み荒らされたくない…わかるし、でも言いたいこともある

*6:GLAYバージョンでも聴きたくなってしまった

*7:さっちんが床を攻めていたので角度的にあまり見えなかった…!

*8:声が出ない、サビを三度下げ=コーラスの音程で歌うなど。去年のレポ読んでね

*9:ゆうこりんの流麗な両手の動き、ドラゴンかなぁ?