完全に猫なのさ

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職場から墓場までwithとまりん&止まらない敵役の愛/「半沢直樹」第8話感想

えっ???

なにこれめちゃくちゃ面白かった普通に面白かった…えっ…????

(普通に #とは)

 

なんだか余韻が抜けきらないですが前半に凝縮されていたフェアリーとまりんの出番から振り返っていきます♪

ちなみに原作の再読は「あれれ〜箕部幹事長のクレジットファイルが見つからないぞ〜〜?」あたりまで進みました!(遅い)

 

付き添い&寄り添いのプロ・とまりん

①智美さんのお店でいつメン飲み

智美さんの過去について花がもたらしたヒントを思い返していた半沢。そこへ、スマホ(おそらくiPhone11)を片手に「ちょ、ちょ、半沢くんどうした」ってとまりんが話しかけます。デート中なのに彼氏がうわのそらでプンスコする彼女みたい。それはさておき、なめらかに状況説明をしてくれるとまりん、序盤から流れを作ってくれて本当に欠かせない存在ですね!

原作でのいつメンは半沢・渡真利・近藤なのですが、長期出張中の近藤に代わって、ドラマは苅田が活躍しています。ところでこのシーンでは最後、智美さんと話していた苅田が困った声を上げ、渡真利が「何?どうした苅田?」と声をかけるのですが、その後の回想シーンではこのセリフ、「何?苅田どうした?」になっているのです!同じアングルだけど違うテイクを使っているのですね!一粒で二度おいしい♡

この苅田への声掛けは、保護者みに溢れてて好きだし、続けて相槌を打つ「うん」は、ラジオとかでしか聞けない、くぐもった声音の「うん」だなと思って、キュンとしました♡

 

②半沢とコーヒーブレイク

ここまで自然にフロアにいると、もう営業第二部のみんなたちも何も思わないよね。最後のカットで半沢はコーヒーを飲もうとしてやめていますが、第7話のようにコーヒーをとまりんに押し付けているんじゃないかなと推測します。ええ第7話でもカットされてたから推測なんですけどね???

purplekuina246.hatenablog.com

 

③カフェで仲介とまりん

人脈も惜しみなく提供してくれるとまりん霞が関にも顔が利くとあって箕部幹事長の元番記者を半沢に紹介!愛しかない。とても短いシーンでしたが、個人的には、おひさまの下でのとまりんを拝めて嬉しいです!これまでにも朝のシーンが1回ありましたが、無防備に路上にいるとドキドキします。保護すべき生物が飼育ケースから出てしまったかのような。やっぱり国の天然記念物のフェアリーだし。自然光だとスーツやネクタイの色も違って見えますね〜!

なんとこのシーンまでで、開始7分です。チャームが渋滞しちゃって大変ですが、終盤の銀行vs箕部幹事長の対決シーンが鬼怖かったので、こんなバランスのとりかたやめて泣!!ってなりましたよね…。

 

④墓場に咲く花・とまりん

これも貴重なロケシーン。予告でどこだろうと思っていたらまさかの墓地でした。牧野副頭取の命日に、遠くからそっと手を合わせる智美。そんな彼女を半沢と2人で待ち伏せしていたのでした。どうでもいいけどそのスーツ墓地で目立つ。少し申し訳無さそうに声をかけるとまりんですが、チャーミングなひらひらお手振りが通常営業です。こういうところでもさー、まず話しかけるのはとまりんなんですよね。空気やわらげるのが本当うまいし、コミュ力担当大臣すぎる

その後、お店にも同行して、重要な証言を半沢と一緒に聞くことになります。それにしても智美さん、第一発見者になったなんて、つらすぎるなぁ…。あと、最初に小料理屋の女将が古臭いとか言ってごめんなさい!!!原作に出てこないのに過去の秘密を握る超キーパーソンでした。脚本に脱帽です!!

 

以上、第8話では職場から墓場まで、付き添い&寄り添いが極まっていましたね。本当〜にフェアリーだし守護天使!!!

 

その他の感想

いやもう今週、面白すぎて、見応えありすぎて、1時間が終わる頃にはとまりんの出番が遥か昔に感じてしまうくらいでした。

 

敵役の愛が止まらない①大和田

序盤に早くも訪れた見せ場!あの「死んでもやだねー!!」からついに、半沢と大和田が手を組んだ!!!「私はね…この世の中でお前のことが一番…嫌いなんだよ!!…だが、バンカーとしての実力だけは認めてやる」とかいう、壮大な愛の告白。「そのためには猫の手だろうと犬の手だろうと半沢の手だろうと借りなければならんのだ!」そして「おねしゃす」…!毎週何かしらを繰り出してくる香川さんであるよ。

 めっちゃ気になるんやけど!!

 

「私が差し出すこの手は…」という語り出しをリフレインし、右手を掲げながら一歩ずつ歩み寄る半沢と大和田、そして少しずつ寄っていくカメラ。このドラマ屈指の名シーンになったのではと思います(面白シーンではなく)Twitterでは予告の時点で宝塚になぞらえている方もいましたが、視聴者はこれを真横から眺めることになり、確かに舞台っぽい、ミュージカルっぽい感じもしました。歌舞伎じゃなかったんだこれ。ためてためてためて、結局タッチアンドゴー握手からのアバンタイトル。あ〜〜なんだこれ気持ちいい!!日曜劇場「半沢直樹」って最高だな!と思わずにはいられませんでした。

 

敵役の愛が止まらない②タブレット福山

あの…ごめんなさい福山のことすっかり忘れてたCMの間ウィキを見に行きましたよね。徐々に、人を見ずにデータしか見ない嫌な奴だったなと思い出してきましたが、なるほど、半沢と大和田が手を組んだことにより、大和田の配下である福山も、力を貸してくれることになったんですね?(合ってる?)

紀本常務が検査部に乗り込んできて危機一髪!のところを、ギリギリのタイミングで助けてくれる嫌味な仲間!!はあ〜こういうの滾るわぁ〜!!!

その後はクレジットファイルあぶり出し大作戦の一員として暗躍しますが、役員食堂で「牧野治、牧野治…ふん。自殺前後のデータがまだ少ないなぁ」って、声に出しておびき寄せるところ、普通に考えて怪しすぎる。この後、回想シーンで福山が紀本常務の行動パターンを示すのですが、「毎週火曜は必ず、決まった食堂の決まった席で、カレ〜〜を食べてますねぇ〜〜?」というセリフ、癖しかありません。でもこれうまく伏線が張られていて、帝国航空編で初登場したとき、紀本常務はその役員食堂で大和田と一緒にカレーを食べていたんですよね!さらに、タブレットに示された火曜の予定には「10:00 役員会議」とあるのですが、火曜の定例役員会議は、原作通りの設定でした(原作では「火曜会」と称されています)。細かい!!

 

前述の検査部のシーンは、生き字引の富さん(浅野和之)や、部下の田島くん(入江甚儀)との掛け合いがとっても印象的でした!入江甚儀くん、あの中に入っていって若手なりの顔芸をしているところすごく推せる。「(半沢に、バンカーとしての基礎以外に)仕事以外のことも叩き込んだよな」とコンプラがアレな昔の事(それか普通にキャバクラ遊びとかなのかな)をほのめかす富さんに、「なんです〜何を教わったんですか?^_^」って無邪気に聞いちゃうニッコニコ顔とかそうだし、あとで釣りだとわかるけど「はわわ〜あのファイルのことがバレちゃう〜(チラッチラッ)」とかもすごくよかった。推せる。

 

敵役の愛が止まらない③黒崎

もうね本当にね、最後はここに尽きます。本当にエモすぎて死ぬかと思った。幹事長の怒りを買った黒崎が、なんと金融庁を去ることに!!これまで「いじめ役」としてやりたい放題やってきた黒崎なのに、その背後にはもっと大きな権力があり、屈することになる、という予想外すぎる展開でした。

古谷(宮野真守)を筆頭に、目に涙をためて、唇を噛んで黒崎を見つめる部下たち…。こんなエキセントリックな上司でも実はめちゃくちゃ慕われていたんだなってびっくりするシーンでもありました。

金融庁の建物を振り返り、一礼をする黒崎。さすが歌舞伎役者さんが演じるだけあり、この簡潔な所作がとても美しい!そこへ息せき切って駆けつける半沢、そして箕部に関する情報をほのめかし、後を託す黒崎…。やだもう、、エモいからやめて???

「あなたのことなんて大ッッッ嫌い。だから最後まで、アタシが大嫌ッッッ嫌いなあなたでいて頂戴?半沢次長」とかいう、壮大な愛の告白(2回目)。

直樹だの直樹ちゃんだの散々ベタベタな呼び方をしておきながら、最後は役職名で呼ぶ黒崎。それに対して半沢は、あえて解かれた役職名で「黒崎検査官!」と叫び、深い一礼で見送るのです。尊すぎる。 振り返った黒崎が笑顔で、また前を向いて、あくまでもふんぞり返って去ってゆくところ(しかもちょっとスロー)、うっかり泣けました。あああ大好きだよ黒崎!!!!

 

は〜〜おもしろかった〜〜なぁ〜〜〜結局は語彙がどっかいっちまいますね。あとは箕部幹事長(柄本明)が怖すぎる本当に怖すぎる泣きそうになった。この相手を倍返しできるとは現時点ではとても思えない。どうなっちゃんだろう。

残り2話が絶対に目を離せないことになる!!!と確信させられる、とにかく濃厚で見応えのある第8話でした。先週、この第8話がギリギリまで粘って間に合わなかったのは仕方ないと思えますし、満を持して、完全な形で楽しませてもらえてハッピーです!

 

ところで、予告に出てきた半沢・大和田の謎のツーショ画像が気になって仕方ありません。えっどういう仲良しなので…?もしかして半沢のファンクラブイベント…?*1

 

*1:検索からご覧になる方もいるかもなので一応。ミッチーさんのファンクラブイベントではツーショットが撮れるのです。今年は、、、ないけど、、、号泣