完全に猫なのさ

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ハンマーとドリルでハートを殺られたの。/「最愛」第8話感想

タイトルがおもわず575になってしまった「最愛」第8話について。

意外と金曜夜ってね、感想書きやすいかと思ったら、「最愛」のダメージを受けたところに1週間の疲れが追いついてグッタリ寝てしまうのですよね…!

諸事情により、めっちゃ駆け足箇条書きで書きます!

*今回の記事では、公式HP掲載の予告の内容を含みますのでご注意ください。

 

 

ハンマー後藤の衝撃

①ご乱心パート
  • 世界一美しい土下座の所作(しかもダブルスーツ。スッ、スッと膝をつき、手をつき…いざ頭をこすりつけようとしたところで、たしなめる梓に右手をとられて立ち上がるのがぐうかわです。前々世で身近に土下座が頻発していたので身についた所作かもしれません(とまりん)。
  • 不動産屋を激詰めするシーン。スーツとネクタイを汚す血の量、これはデュアル鼻血かな…。ああ、この激怒(いか)り後藤専務に詰められたい、「構うな」って冷たくされたい、「老後はない」って凄まれたい……。それにしても老人ホームの会社の役員に言われると重みが違うね。
  • 運転!運転してるだけで嬉しい!(実際に使ったカットで発進したかはわからんが)
  • 開かずの専務室についに突入。散乱する書類、飛び散る血痕、そして血塗れの鼻栓。ただの鼻血でも血痕は血痕、事件の匂いマシマシになります。鍵のあいた引き出し、空っぽになったリングファイル…。というか、興奮すると鼻血が出る人が、興奮すると記憶が飛ぶ人に仕事を頼んでいたんですね…。

 

②BURN&RUNパート

※ちょっとかっこよく言ってみた(意味はありません←)

  • 桑子が杉並西署の大輝を訪ねてランチをするシーン。この後ろで語られ始める後藤@別荘のターン、海風の中、頭をかきむしりながら無造作に書類を火にくべてゆく後藤専務……この超短いカットで私は死にました(早)
  • 桑子が悲痛な声で「橘さんのPCが、どこからも出てきません」と大輝に告げるそばから、ハンマー後藤🔨🔨🔨🔨のPC大破壊カット。イヤァァァ!!!!!
  • カーペットの上で苦しげに伏せる後藤のエロ美しさよ…。なんなの?サービスなの???ところで、ここでカーテンに注目させる意味深なカット。あれはどういう意味なのだろう。カーテンは、外カーテンもレースカーテンも、2枚とも一部フックが外れた弛みがあった。もしかして首を吊ろうとしたことの暗示なのでしょうか…?(にしては物理的にどうなのかなと思うのですが、やっぱり意味深な撮り方がひっかかります)
  • スローモーションで走り出したのち、海辺の全力疾走。意見爽やかな背景だけれど、必死なのにもっさりとした足取りに愛しみを感じてしまいます…。だって絶対にこのひと、走らない生活をしていたはずだから!(というリアリティ)そして我々視聴者は、大輝の陸上部仕込みの美フォームとトップスピードを何度も見てきましたからね!それにしても、ここまでずっと背筋を伸ばして美しく歩いてきた後藤専務が、ラフなスポーツウェアで必死こいて走るシーンがあるなんて、誰が想像できたでしょうか。
  • そして坂道の上と下で対峙した後藤と加瀬。半べそで柵を握りしめる後藤。今すぐ保護したいスープをあたためて安らぎに微睡むといい…
  • 「他には何もないんだ、何も、ないんだよ…」のセリフが切なかったです。あの場所がすべて、というあの場所は会社というよりは秘密を押し込んだ別荘のことでしょうか。そして、セリフなし、表情筋の機微のみで表現するカットも圧巻でした。演者として、表情筋を自在に操る技術の凄みを感じました。GOE満点…!
  • その「あの場所」で梨央が発見したものは…。汚れたワイシャツにカップ麺の容器というウェルネスとは程遠い潜伏生活が示唆されたのち、突如、カチカチと鳴り始めるメトロノーム…。そこから先、ものすごい絵面でした(カーペットの下にいちめんの諭吉)(あるいみ超ホットカーペット。「騙し取ったんじゃない、借用したんだ」と必死に訴えていたけれど、この狂気じみた隠し方、本当にそれだけかなぁと1週間たって思ったりしました。

 

③子犬パート
  • そしてパジャマ…。
  • どこからどう見ても、保護された仔犬です……。
  • は???どういうこと???第8話ってサービスカットの詰め合わせ???
  • 普通、おじさんがパジャマを着たらこんなに可愛くなりません。あんなに背筋を伸ばして冷徹な眼差しをしていた人が、なんでこんなに、キュルンって擬音つけたくなるくらい可愛いんですか????

 

未来の幻と悲しきフラグ

  • 故郷のどぶろくをきっかけに、再び優が作ったご飯で食卓を囲む梨央と大輝。治験の話を聞いて「よかったなぁ」という大輝の心底嬉しそうな表情に胸がギュッとなります。
  • そしてこのシーンの最後、飲みすぎないようにたしなめるくだりで梨央がみせた謎アクション(なんか手を挙げる)と大輝の素のリアクション「なにそれ?」、これってやっぱアドリブかなぁ〜、尊いなぁ…。
  • そして大輝を見送る帰り道。立ち止まった大輝が放った尊さ5億点のセリフ「2人で考えんか?これからのこと」。このカットはバストアップなので手は映っていないのですが、このとき大輝は手を繋ぐために両手をアウターかパンツでゴシゴシ拭いたのではないいでしょうか(肩らへんの動き&音がする)
  • 電車が通り過ぎるなか大声ダイヤモンドしちゃった「先のこと考えたい相手、他におらんで!」…そしてぎこちなく梨央の手をとって歩き始める大輝。これさぁ33歳と36歳の設定なのがまたキュンキュンするんだよねぇ…。しかし…↓

  • そうだよねこれってフラグだよね…(号泣)
  • なんかもう、2人は結ばれないんだということが確定してしまったような気がして辛い、辛いとしか言えない…。
  • もう1つ、明るい未来として、治験が始まって希望に顔を輝かせている優もクローズアップされました。不安にかられ、ちょっとだけ顔をひきつらせてしまう梨央。
  • そしてさらに、今週の君に夢中パートを勝ち取った加瀬。「世界が、いい方に変わっていくのを見たい。そう思って同じ船に乗った」というセリフに心が震えましたが、梨央と大輝、梨央と加瀬…愛情の形は違えど、パートナーとして手を組むということは「一緒に未来を見たい」ということなのだと、強く訴えかける脚本でした。
  • だから、だから…容疑者ペン(絶賛発売中)の5人目の持ち主として挙がったときの、梨央と視聴者全員の心の悲鳴たるや…。
  • 明るそうな未来の幻が、めちゃくちゃに視聴者の胃を締め上げてくるのでした…。

 

モブキャラなんていないのさ

印象に残った桑子、梓、山尾について書きます。

①ヒロイック桑子
  • 大輝を利用して情報をとってこいと山尾に言いくるめられ、しかたなく大輝を訪ねた桑子。「真田社長に関する情報は警察には売れないですか」と元ペアの先輩に対して失言オブ失言かまし、間髪いれずに「なめんなよ」と怒られ、明らかに余裕がありません。
  • 遺体発見のときからそうでしたが、桑子は「ガチクズ」と評していた渡辺の被害者だったしおりの死にショックを受け、使命感、正義感のなかに同性としての共感も入り混じっているのだと思います。だから先輩を利用するなんてしたくないけど、事件を解決したいという強い気持ちもあり…。
  • 真田ウェルネスへの聞き込みのシーンで一瞬映った新しいペアと思しき先輩刑事は、警視庁の採用ポスターで規制線くぐってそうな男前(北村一輝似)で、たぶんハンドクリームは塗らせてくれないでしょう…。ほんとうは大輝とペアがよかったよね。まあねそれも自分のせいだけどね!!!
  • ちょっとだけ意地悪を言ったけども、桑子はやっぱり目が離せないキャラクターです。がんばれ桑子!!

 

②チャコールグレー梓
  • 梓ママが白なのか黒なのかグレーなのか問題。これはもう、限りなく黒に近いチャコールグレー…なのではないでしょうか。
  • 加瀬や梨央との会話の中で繰り返し、後藤の不正を知っていたことが示唆され、なんなら、梓の指示かもしれない可能性すら残されており…。
  • しかしそれよりも印象に残ったのは、梨央に社長としての帝王学を施しながら、ハーネスをけっして離そうとはしないことです。“自分の”会社の不祥事だからと食い下がる梨央に、「梨央に話したところで、どうにもならないわよね。」と突き放したのにはびっくりしました。
  • 死体遺棄という罪をおかした元夫をかばい、「私も同じことしてたと思う。地位も立場も忘れてね」と言い切ったことは、絶対に重要なキーポイントになると思います。このあと何かに絡んでくるはず!しらんけど!!!

 

③ブラック山尾
  • ええ〜〜!!ただの脱ぎまくる係長じゃなかったのぉ〜〜!!!まあねツダケンですものね…。
  • 突然ブラックな一面をのぞかせはじめた山尾。でも、山尾だって結果が出せずにやっぱり焦っているよね、芝池の事件は不起訴になっちゃったし…。
  • ここで考えてみたいこと。山尾は誰かに携帯で「お話ししたいことがあります。真田グループのことで」と話していたのですが、これは、マスコミへのリークじゃないかな。公式の9話予告に、週刊誌のスクープ記事が出てきていたからです。真田グループのことで、っていう大きな言い方が週刊誌っぽい…きがする。「使えるものは使う」がこういうところにも出ているのではないでしょうか。

 

残る謎(いや増えたんだが?????)

  • 優の記憶が飛んだ件。優は窮地に立たされている姉のために何もしないということはあるだろうか?ぜったいなんかある。

  • 「(後藤について)調べてみようか」のセリフが関係あるはずだから、かかわったのは後藤なのでは?と思ったけれど、その時間、後藤は海辺の別荘で絶賛証拠隠滅中…!違うのかなぁ…。

  • しおりの不正追求の執念は、どう考えても私怨の域にあります。なんであんなにこだわってたのか、まだよくわかんないんだよぉ〜!えっもしかして普通にシンプルに正義感だったりするの??

  • しおりの遺体には「争った後がない」とされますが、ドラマ的には絶対に他殺。

  • ではなぜ争った跡がなかったのか?毒薬物検出なし、爪の間に皮膚片なし…。しかし8話の時点では解剖がまだでした。ということはこのあと、解剖によって何か明らかになるの?
  • っていうか藤井、富山から何しにきた????いやもうスローモーションの登場ちょうこわかったから!!またしても*1首が切れたカット。いや怖い!怖いから!!うーむ、協力関係にあった富山県警に山尾が依頼して、梨央とのつながりを探らせたのだろうか?
  • 加瀬がほんとうに黒だったら、池の映像をあんなに解析させたりするかなぁ。
  • ていうか犯人〜〜!!誰なんだよぉぉぉ〜〜!!(1ミリも真実に近づけない視聴者の嘆き)

 

 

1話冒頭で匂わされた、警察車両に連行されるように見える梨央のシーン。この間まで私は、あれは梨央がやったんじゃなくて現場にいて血がついて、話を訊かれるために……と思おうとしていたんです。でもやっぱり、8話でフラグがたってしまったことで、梨央が「最愛」のために、誰かを殺めてしまうのではないか、という悪い予感が消えなくなってしまいました。だって大輝のモノローグ、「その名が世間を騒がせる前の彼女の話をしようと思う」なんだもん、「世界を変える30代」、の話じゃないはず…。

 

 

辛い…!

というところでもうすぐフライトです、行ってきます(出張)(限界社会人)

 

 

 

*1:以前、梨央と後藤がすれ違うときに使われました